潰瘍性大腸炎で入院40日目第5-4話(7/6)
-PTSD(心的外傷後ストレス障害)編-
彼女(妹)は高校生になった。
この頃には、パニック障害の方も大分落ち着いていた。
ところが、小学生の時に作られた《トラウマ》という名の心の闇は、消えることも小さくなることもなく、しっかりと潜んでいたのだ。
何気ない平凡な一日、仲のよい友達とお弁当を食べていた。体調が悪かったのか、たまたま気持ちが悪くなったのだ。
《みんなの前》で《吐き気》を催す。
その瞬間に《フラッシュバック》を起こしてしまったのだ。
この日以降、集団の場にいると、極度の緊張と恐怖、吐き気を催すようになってしまった。
つまり、彼女は再びパニック障害に悩まされることになったのだ。
《PTSD(心的外傷後ストレス障害)》だ。
こうして、みんなと食事をする事のみならず、集団で行動することができなくなった。
放課後、友達に遊びに誘われても恐怖ばかりが募り、何かと理由をつけては断り続けた。
高校生が遊びを断るほどの理由なんて、そうそうあるもんじゃない。
「犬の散歩に行かなくちゃいけないから…」
果たして誰が納得できるのか、一番使ったのはこんな嘘だったそうだ。
当然、友達からは次第に誘われなくなり、女子高生という青春時代を孤独に過ごした。
それはそれで、精神的には楽だったというが。
【つづく】
-PTSD(心的外傷後ストレス障害)編-
彼女(妹)は高校生になった。
この頃には、パニック障害の方も大分落ち着いていた。
ところが、小学生の時に作られた《トラウマ》という名の心の闇は、消えることも小さくなることもなく、しっかりと潜んでいたのだ。
何気ない平凡な一日、仲のよい友達とお弁当を食べていた。体調が悪かったのか、たまたま気持ちが悪くなったのだ。
《みんなの前》で《吐き気》を催す。
その瞬間に《フラッシュバック》を起こしてしまったのだ。
この日以降、集団の場にいると、極度の緊張と恐怖、吐き気を催すようになってしまった。
つまり、彼女は再びパニック障害に悩まされることになったのだ。
《PTSD(心的外傷後ストレス障害)》だ。
こうして、みんなと食事をする事のみならず、集団で行動することができなくなった。
放課後、友達に遊びに誘われても恐怖ばかりが募り、何かと理由をつけては断り続けた。
高校生が遊びを断るほどの理由なんて、そうそうあるもんじゃない。
「犬の散歩に行かなくちゃいけないから…」
果たして誰が納得できるのか、一番使ったのはこんな嘘だったそうだ。
当然、友達からは次第に誘われなくなり、女子高生という青春時代を孤独に過ごした。
それはそれで、精神的には楽だったというが。
【つづく】
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