その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

大事件.6 -犯行動機は?-

2010-03-07 17:02:42 | その名も、たぁちゃん。
第6話「犯行動機は?」


彼女との3ヶ月を振り返る企画。
「大事件」シリーズの第6話。

第5話「-女警官VS彼女&僕-」のつづき
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/68e9c9175aeb996c804bc5dde1408a5b


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-あらすじ-

彼女が知らない男に殴られ、早朝4時過ぎ警察が部屋にやってきて現場検証が始まった。ひと通りの質問に答えた後、殴られたという浴室に移動した。

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どのタイミングでどこを殴られてどう倒れたか。それから犯人が逃げるところまで。


とっさのことだからあまり覚えていないのも承知だが、天性の天然ぶりも重なって口述がしっちゃけめっちゃかだ。

 …こればっかりは現場にいたわけじゃないので手助けできない


警「後頭部を殴られたのに、仰向けに倒れたの?」

警「這ったまま玄関のドアノブに届かないよね? でも玄関のドアを開けたのは犯人じゃなくて自分なの?」


不自然が多々あるけれど、いろんなやり取りの中で警官が一番気にしていたのは、いたずらされていないのかどうかだった。

何度も聞いていたが殴られただけらしい。


警「殴られてるんだから全然良くないけれど、その点は良かった」

 …良かったって言いながら少し残念そう?


警「でも、犯人はなんで殴りかかったんだろう」


 …なるほど、犯行動機が定まらないってわけか


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 -鑑識-

鑑識の方はずっと玄関のドアを開けて指紋採取やら何やらしている。


鑑「犯人はインターホンを押したって言ってたけど、部屋に来た時お兄さん触った?」


 …ああ、触っちまった(→第3話)


鑑「犯人は浴室のところまで土足で入ってきたんだよね?」


 …ああ、玄関に散らかってた服たち片付けちまった(→第3話)


鑑「散らかってるけど、こっちの部屋には犯人は入っていないんだよね?」


 …どう考えても、強盗に荒らされた部屋だ(→カノジョー大震災)


鑑「どさくさにまぎれて盗られてるかも知れないから、大事なものやかばんの中を確認して」


 …ひょっとしたら飾られているフィギュアの中にプレミアがついて高価なものがあるかもしれないが、「この部屋に金めのものはない」と断言できる。


彼女自身も犯人は部屋に入っていないと確信を持っていたので、軽くカバンを見て大丈夫だと伝える。


警「犯人は何がしたかったんだろう」


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【リンク】

第1話「メールが来ない」
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/ae29f9a077d563497ce29a70d2d1aee9

…事件はここから始まる

大事件.5 -女警官VS彼女&僕-

2010-03-07 01:02:14 | その名も、たぁちゃん。
第5話「-女警官VS彼女&僕-」


彼女との3ヶ月を振り返る企画。
「大事件」シリーズの第5話。

第4話「僕・容疑者」のつづき
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/a62320df99b500ed0b1484932da20757


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-あらすじ-

彼女が知らない男に殴られ、早朝4時過ぎ警察が部屋にやってきて現場検証が始まった。そしてついにボスらしき女警官が登場。

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少し遅れて女警官が現れた。

 …この女警官は性格キツそうだな

 …ん?この声は、電話に出た人だ。


代わる代わるやってくる警官たちに同じ質問を浴びせられてこれで4度目の説明だ。

どうやらこの女警官がボスらしい。今までのはつなぎで聞いていただけのようだ。


 …面倒くさいなぁ。


ただ、この女警官の違うところはメンタル面も多少気にしてくれること。彼女は突然感傷的になって泣き出した。

 …女警官の方が安心して話せるんだろうな。

 …性格がキツそうな女警官は思ったより優しい


♀「水漏れしてると殺されなきゃいけないんですか」

♀「私、悪いことしたんですか」

♀「私、殺されるんですか」

たまにチンプンカンプンなことを言いながら質問に答えてる。…いや、半分以上を僕が代弁してる。(だから、面倒くさいんだなぁ、僕が)

彼女の落ち着きが取り戻ったら再び、女警官との質疑応答が始まる。


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 -女警官VS彼女&僕-


警「じゃ、ご飯を食べて…」

♀「ご飯?」

警「コンビニで買ったご飯を食べたんでしょ?」

♀「肉まんとうどん…」


 …そんな違いどうでもいいのに


警「……、じゃ肉まんとうどんを食べてパソコンをつけたのね」

♀「え!?パソコンを見ながら食べたんです!」

 …さっきは「食べてからパソコン見た」って言ってたじゃん(-.-;)

警「…、じゃぁパソコンをやりながらご飯を食べてたら...」

♀「やりながらって?見てただけです」

♂「スイマセン、パソコンでアニメを見ていたみたいです」

警「……そう」


 …性格がきつそうだけど思ったより優しい女警官が呆れてる?



警「いつもメガネなの?」

♀「はい」

僕「違うでしょ」

♀「え?あ、いつもコンタクトです」


 …なんでそんなこと間違うんだよ


警「いつコンタクト外したの?帰ってすぐ?」

♀「気付いたら外れてたんです」

警「よく外れちゃうんだ?」

♀「外れたことないです」

警「……そう」


僕「…なんか、殴られたときに外れちゃったみたいです」

警「そうなの?」

♀「はい、殴られたときに外れちゃったんです」

警「…なるほどね」


 …だったら最初からそう言ってくれと、女警官も思っていたはず


 …性格がキツそうだけど思ったより優しくて、でもちょっと呆れ気味の女警官がイラッてしてる?



警「帰ってきた時もその格好?」

♀「はい」

♂「え!?違うでしょ。」

警「違うの?」

♀「えっと…」

♂「スーツでしょ」

警「でも、帰ってきてそんな格好に着替えたの?」


♀「そうです」

警「いつも部屋でそんな格好なの?」

 …なぜミニスカートなんだか(-o-;)

 …だらしなく座っているから警官たちにパンチラ上等!!色気なし!


♀「…はい」

警「部屋着ってさぁ、もっとなんか、ほら…ま、いっか」


 …僕もそう思います。


 …性格がキツそうだけど思ったより優しくて、でもちょっと呆れ気味かつイラッてしている女警官が疲れてる?



警官とのやり取りは、彼女が適当に返事した後に僕が「違うでしょ」とツッコミを入れて正していくという。本当に疲れるものだった。

女警官の方もそのたびに苦笑いしたり、無言になったり、鋭くツッコミを入れてきたり…。

しまいには「同じ女として理解できない」的な呆れモードになったり…。


鑑識の人に呼ばれて、彼女は浴室に移動した。


彼女がいなくなった後女警官が僕に小声で話しかけてきた。


警「彼女って、いつも、あーなの?」

♂「???」

 …ホントは言いたいことわかる

警「あーって、いつもボケーっていうか情緒不安定というか、普段からあんな感じなのかな?」


特に、会話が全く成り立たないあたりを気にしてきた。


♂「仕事のストレスで情緒不安定なところもありますけど、普段からちょっと不思議な感じなんです」

警「そうだよねぇ…」


 …なんだろう。なんとなく僕の心の荷が下りてスッと楽になった。そして泣きたくなった。


 …性格がキツそうだけど思ったより優しくて、でもちょっと呆れ気味かつイラッてして疲れちゃっている女警官がホッとしている


そして僕らは、彼女が殴られた状況説明をしている浴室へと向かった。


 -つづく-


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【リンク】

第1話「メールが来ない」
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/ae29f9a077d563497ce29a70d2d1aee9

…事件はここから始まる