その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

たぁちゃんとタバコ。【第3章】

2005-02-28 04:19:36 | その名も、たぁちゃん。
【第3章】

僕は、いま、マイルドセブンスペシャルライトの愛煙家なのだが、気付けば最近まるで吸っていない、「なんちゃって喫煙家」なのである。

僕は、大学時代にスペシャルライトに出会い、そのタバコに火をつけては、「ん~なんともスペシャルだな~」と僕だけのスペシャルな気分を味わっていた。
それが、1年もたたない頃、タバコ税の値上げが施行された。ほとんどのタバコは、20円アップ。スペシャルライトももちろんその対象で、値段は240円から260円へと跳ね上がった。

***お詫びと訂正***
第1章、第2章で、タバコの値段が間違っていました。当時、マイルドセブンは250円ではなく230円でした。このとき250円へと値上がりしました。現在はさらに上がって270円。

その値上げで、僕が働いていたコンビニは大変な事態になった。コンビニは、ご存知の通り24時間営業のために、深夜0時に値段が変わる。変わるといっても自動的に変わるわけではない。コンピュータで一品ごとに値段を変えなければいけないのだ。その入力が終了して、最後確認ボタンを押して、はじめて、レジで表示される値段が変わる。
こう書いただけでは単純な作業のようだが、実は、差額分の計上もしなければならないわけで、在庫の数を入力し金額を入力しなければ無ければい。その数が間違えていれば、棚卸しのときに、多大な誤差が生まれてしまうわけだ。バラになっているものに、カートンは10個に換算して、バックヤードにあるタバコを数える作業が大変なのだ。もちろん数えている最中にもタバコはどんどん売れていくわけで、入力をすべて終わるまでは、随時数を減らしていかなければならなく、店長と二人で、必死になってその処理をやった記憶がある。
ちなみに、その作業は10ごろから取り掛かったのだが、終わったのは0時をとっくに超えてしまった。そして、夜10時以降のタバコの売り上げはものすごかった。カートン買いだけでも50は販売した。「もっと早くから買っておけよ、おいッ。」

ちなみに、この値上げ実施前に、何を考えたのか僕は4カートンも買った。9600円だ。店長には、「馬鹿だな~」と言われつつも、マールボロの、ジッポ風のオイルライターをいただいた。なかなかデザインはカッチョイイのだが、偽物は偽物なんで、あまり外では使わなかった。

カートン買い。しかも、4カートン。それでこそ愛煙家である。家には40個のスペシャルライトの在庫ができた。吸いたい放題なのである。が、ちょうどこの頃から、僕のタバコの吸う数が減っていったのだ。
原因は僕にはタバコを吸う習慣はついたのだが、タバコを持ち歩く習慣がつかなかったことにある。今までは、ついつい忘れて、コンビニでライターとスペシャルではないタバコを買ったりもした。が、100円ライターも数えるのがいやになっちゃうくらいの在庫が部屋にでき、スペシャルではないタバコの数本吸っただけのものも、部屋にいくつもあるような状態で、その性格にいい加減嫌になっていた。
それでも、喫煙家なのにタバコを持ち歩かないというなんとも納得のいかない癖は治らず、大学でも、ちょっとした出先でも、イライラする羽目になっていた。「部屋には膨大なタバコがあるのに、スペシャルではないタバコやライターを買うのはもったいない」と気付いた。もっと早く気付くべきではあったが、気付いてよかった。
そのときから、持ち歩くのを忘れたときは、吸うのをあきらめた。そうする事で、無駄なタバコ代をかけずにすみ、部屋にある在庫も減らすことができた。
そのうち、僕はさらに喫煙から遠ざかってきた。「喫煙者であるにもかかわらず、持ち歩くのを忘れていた」が、「持ち歩くのを忘れていることにすら気付かない」ようになってしまったのだ。事態はさらに悪く(?)なり、「タバコを吸っていないことに気付かない」ようになった。喫煙をしている方には信じられないというか、ばバカげた話に聞こえるかもしれないが、タバコはしっかり持ってきたのに、吸うのを忘れることが多くなった。

・・・そして、僕は、3年ほど前にタバコを吸わない人になった。

僕はそれから今に至るまでに、確か3回、『喫煙』に挑戦している。「禁煙」とは、タバコを吸わないようにすることだけれど、それとは逆で、忘れずにポケットに忍ばせ、ここぞというタイミングで吸うように心がけた。しかし、続かなかった。
ちょうど、パチンコ店のスタッフをしているので、スタッフも、お客様もみんなタバコを吸う環境にいながら、ついタバコを吸うことを忘れてしまう。
よく、「タバコは吸わないの?」と聞かれるのだが、返事に困ってしまう。とりあえず、タバコをもっていないわけだから、「吸わないんですよ。」と答えるのだが、「偉いね。」なんで言われようものなら、さらに困惑してしまう。決して、健康のためにタバコを吸っていないわけでもないし、やめたわけでもない。吸いたいけれど吸えないのだ。何故にこんなことまで3日坊主なんだろう。トホホ。

僕はスペシャルライトに捨てられてしまったのだろうか。もう僕はスペシャルではないのだろうか。

―――タバコに見捨てられた男、たぁちゃん―――

なんだか、今度こそ新曲ができそうな予感がしてきたぞ、いや、やめておこう・・・。

結論、僕はスペシャルライトの愛煙家であり、吸うのを忘れちゃう、ちょっとオチャメな喫煙かである。

オチャメはいらないか(;´▽`A``

【完】