衣服の衛生(生活環境) 放送大学 「公衆衛生」
衣料の素材
衣料に用いられる衣料用繊維は、主として綿、毛、絹、麻、そして各種の合成繊維が用いられている。衣服下気候の快適性との関連で考えた場合、衣料用繊維は、保温性、吸湿吸水性、放湿性・通気性、帯電性が問題となる。吸湿性・吸水性、通気性の点からみると、綿素材が最も優れており、毛素材は保温性にすぐれているが、通気性や吸湿性に劣り、麻素材では通気性で勝るが保温性で劣る。絹素材は保温性、吸湿性、通気性ともに良好であるが、高価であるとともに、形状の復元性などの点で取り扱いに注意が必要である。このような素材を、用途や季節に応じて衣料として用いることが必要である。
夏季には吸湿性・通気性の優れた素材を用いることによって、皮膚からの発汗を蒸発させ、衣服下気候を保ち、皮膚の清潔を維持することになる。反対に通気性に劣る素材を用いることにより、細菌やカビ類の増殖を促し、皮膚疾患を引き起こすことが懸念される。冬期には、保温性の優れた素材を用いることにより、衣服下気候を温暖に保ち、快適性を維持することが肝要である。
衣料の素材
衣料に用いられる衣料用繊維は、主として綿、毛、絹、麻、そして各種の合成繊維が用いられている。衣服下気候の快適性との関連で考えた場合、衣料用繊維は、保温性、吸湿吸水性、放湿性・通気性、帯電性が問題となる。吸湿性・吸水性、通気性の点からみると、綿素材が最も優れており、毛素材は保温性にすぐれているが、通気性や吸湿性に劣り、麻素材では通気性で勝るが保温性で劣る。絹素材は保温性、吸湿性、通気性ともに良好であるが、高価であるとともに、形状の復元性などの点で取り扱いに注意が必要である。このような素材を、用途や季節に応じて衣料として用いることが必要である。
夏季には吸湿性・通気性の優れた素材を用いることによって、皮膚からの発汗を蒸発させ、衣服下気候を保ち、皮膚の清潔を維持することになる。反対に通気性に劣る素材を用いることにより、細菌やカビ類の増殖を促し、皮膚疾患を引き起こすことが懸念される。冬期には、保温性の優れた素材を用いることにより、衣服下気候を温暖に保ち、快適性を維持することが肝要である。