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旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2017.06.10  愛媛県四国中央市  非コンビニ人間帰宅する

2017-06-10 10:01:01 | Weblog




もう一度阿蘇の道の駅に戻る(=滞在を長くする)かどうかを思案しつつ夕食用の
食材を購入。しかし結局、やや未練を残しつつもひと足早く九州を離れることを決めた。

帰路の手段や日時は、様々な選択肢の中から、往路と同じく四国を経由して戻ることを
選択した。「道の駅おおの」まで移動、ここで早めに就寝して、深夜便に乗ることにした。


6月10日(土) 晴れ時々くもり


深夜の時間帯で道が空いていたこともあり、思ったより早く臼杵港について、これまた
往きと同様予定していた便よりも一便早いのにドンピシャで間に合ってしまい、急かれるように
手続きをして飛び乗った。船内はガラガラで、眠れはしなかったものの、2時間体を横たえて
休息することはできた。

八幡浜港3:15着。オール高速道路で東へ向かうも、未明の時間帯でもあり道路はガラ空き、
このままでは徳島へあっという間に着いてしまいそうだが、南海フェリーは減便中で、次は
11:00発しかないのだ。あわてても仕方ないし、眠気が襲ってきたりもして、途中2箇所の
SAでゆったりと休憩した。

そのうちの1箇所には24時間営業のコンビニが配置されていて、こうした配慮は長旅の
旅行者には助かる。なにか生々しいものが無性に食べたくなって、サンドウィッチなどを買ったら、
キャンペーン期間中で抽選できるとのこと。で、当たったのが「Fit’s LINK」というロッテのガム。
店員さんが「おおっ!」と小さな声を漏らしたから、それなりのいい景品だったのか、私には
よくわからないが。

私は普段は圧倒的に「スーパーマーケット派」で、コンビニは必要最低限しか使わず、
旅先などで必要に駆られて使う程度だ。いわばいまだ昭和の残り香漂う奴で、どうやら私には、
平成という時代は馴染めないまま別れを告げそうだ。次世代にとって昭和人間は、我々の感覚から
すると、大正生まれの人と接するみたいな扱われ方になるのだろうか。いずれそのうち書類の
記載欄からも、「昭和」を丸するところが消し去られてしまうんだな。

今風の言い方からすると、私は「コンビニ人間」ではなく、「非コンビニ人間」となるであろう。
旅に出る行為が非日常だとしたら、コンビニを利用することすら私にとっては非日常であり、
つまり私にとってコンビニを利用することが、すなわち旅なのだ。

このSAに併設されたコンビニの利用が今回の最後となって、イコール旅の終わりが近づいたことを
意味している。


間引かれ便数の減った南海フェリーはメチャ込みで大盛況、それでもなんとか体を横たえる
スペースを確保して、波の上ではずっと静養していた。和歌山港に到着することがほぼ旅の終焉なのは
本当に気分が楽でいい。北海道からの帰路もこうだったらいいのにと、うつらうつらする頭の中で、
はや次の旅の構想を練っていた。





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2017.06.09  大分県直入町  長湯温泉・御前湯

2017-06-09 09:02:02 | Weblog




まだ休みは少し残っているし、どうやら少なくとも明日土曜日の午前中までは天気も持ちそうだ。
扇ヶ鼻に限ると、夕方、早朝とまだ二回撮影チャンスがあることになる。一方、すでにかなり
お疲れ気味であったことも確かだし、一応やれることはそれなりにやりつくした感もあったので、
そろそろ潮時なのかもなと思った。

ひとまず温泉で汗を流してから身の振り方を決めようと、向かったのが日本一の炭酸泉で有名な
長湯温泉だった。ここは近年道の駅としても登録され、一部狭かった道路も拡張工事が終わり、
周辺は見違えるように整備が進んでいた。立ち寄ったのは日帰り公衆浴場の「御前湯」。
モンベル会員なら、200円割引の300円(別途ロッカー代金として10円必要)とお得感たっぷりに
入浴できる。ここは何度か訪れたことがあるのだが、男湯が三階だったのは今回が初めてだった。
露天風呂が横を流れる川のすぐ近くになる一階のほうが私としては好みかもしれない。



   

平日でしかもこんな晴天の日に、朝からひとっ風呂浴びている客は少なく、入浴後の休憩室も
ほとんど貸しきり状態だった。川沿いに面した引き戸をすべて開けっ放しているため、開放感は
抜群だ。外はカンカン照りだったが、水面を渡り吹き抜けてくる風は涼しくて、風呂上りの火照った体を
すぐに冷ましてくれた。

対岸の大きな栗の木の新緑がとても美しく飽かずに眺めていた。それから横になって数十分
ウトウトと仮眠した。


   

ここの休憩室は食堂も兼ねていて、食事はすべて近隣の店から「出前」で運ばれてくる。
前から一度ここで食べてみたかったので、店が開店する11:00を待って注文してみた。
チャンポンをと考えていたら、それを提供している店は休みみたいで、仕方なく「とり天定食・700円」
の出前を頼んだ。

味はそれほどでもなかったが、ボリュームはたっぷりで、下山後の腹ペコ君にもガッツリといただけた。


   

フロントのお姉さんに「こんな大胆に開けっ放して、虫とか蚊とか入ってこないんですか?」と尋ねたら、
「夕方には閉めますから」とまったく意に介しない返事が返ってきた。実際、虫も蚊もまったくいなかったので
そんなものかなと納得していたのだが、食べ始めてすぐにチョウが飛び込んできて、ポン酢のキャップに
張り付いて嘗め回し始めた。一度追い払ったがすぐにまた引き返してきて吸い始めたので、
よほどお気に入りなのかなとそのままにしてやった。

キャップまでは許すけど、とり天には手を(口を)出すなよ。







   

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2017.06.09  大分県九重町  扇ヶ鼻登山・早朝編

2017-06-09 09:01:01 | Weblog




6月9日(金) 晴れ時々くもり 

【扇ヶ鼻登山・早朝編】

夜中何度か目が醒めた際には、月明かりが煌々と差しているのがわかった。ところが出発の
準備をする頃にはかなり雲が多くなっていて、朧月夜のような状況であった。支度を終え
出発したのが3:35。自分としては余裕をみていたはずが、どうやら今朝も雲が多いために
東の空が焼ける可能性が出てきて、このままでは間に合わない恐れもあると気づいてからは
足どりを早めた。前に「牧歌的な」と述べてもいる登山道は、それでもゆるやかながらずっと
上りが続くことには変わりなく、ハイペースで歩いたため、かなり息を切らしてしまった。

現場に到着して即朝焼けが始まり、ギリギリ撮影には間に合ったが、できたらもうちょっと
余裕を持ちたいところだ。しばらくして、ハーフNDフィルターを用意するのを忘れていることに
気がついた。もうひとつのカメラバックには、携帯用の小さい面積のを常に装備していて、
この度初めて使用した新型のバックには準備し忘れていたのだ。しかし仮にこの小さいサイズの
フィルターがあったとしても、今朝使用した広角レンズはフィルター径82mmの大口径なので、
使い物にならなかったかもしれない。あれだけ準備する時間があったのに、これは明らかに
自分の怠慢だ。空と手前のミヤマキリシマとの明暗差が著しい被写体だったので、
このフィルターが活躍するチャンスを逃したのが残念だ。

扇ヶ鼻への山行で初めて新型カメラバック(50AWⅡ)を使ったので、その使用感をここで少し
述べておく。ハンドル(取っ手)がサイドに配置されたのは、当初思っていた以上に使い勝手が悪く、
ザックからバックを取り出す際に、知らず知らずのうちにハンドルを手がかりに探り、取り出そうと
していることに今更ながら気がついた。ハンドルがサイド(ザックの取り出し口からみて下側)に
移ったため、手探りでこれまで通りに取り出そうとすると、そこには何もなくてツルっとしている
だけなので、引っ掛かりがなくすこぶる具合が悪いのだ。

これは慣れの範疇の問題かもしれないし、そうかといって大型レンズ群を装着しての撮影時には
これからも必ずこのバックのお世話になるのだから、ひとまずは習うより慣れろで、使い続けるしか
ないのである。



   

とか考えてる暇もなく空は変化し続けるので、限られた機材で懸命に撮影を続けるしかなかった。
欲を言えばもう一段色鮮やかに雲が焼けたらなお良かったのだが、それでも朝焼けとキリシマの
共演ショーをたっぷりと楽しめたとしておこう。

あの熊本の老兵士も近くで撮影していて、彼によると、0:00頃から雲が多くなってしまったが、
それまでは満月に照らされた山並みの撮影を堪能したんだそうだ。

このあと、やはり雲がやや多めだったので朝一番の日差しは弱めで、でもまあ少しだけ追加で撮影を
試みたてから、私は下山を開始した。
  


   

阿蘇のカルデラ内には雲海が発生していた。このあと天気はどんどん良くなって、青空が大きく
広がった。このところ朝方だけ雲が多いのは、日和癖なのかな。


   

この朝は周辺のあちらこちらで雲海が見受けられた。九重連山のすぐ真下まで雲海が押し寄せて
いたとしたら、もっと面白い写真が撮れていたに違いない。

7:35下山。さあ、これからどうしようか?











   

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2017.06.08  大分県九重町  扇ヶ鼻登山・午後編

2017-06-08 08:01:01 | Weblog




【扇ヶ鼻登山・午後編】

13:30頃牧ノ戸峠着。駐車場にとめきれず車道(の側道)までズラっとあふれた車を尻目に、
はや帰路に着いてすっぽりと空いた登山口近くの好スペースにスッと駐車できたのはラッキーだった。
天気はますます良くなって、抜けるような青空が大きく広がった、これぞ雨上がりの澄み切った空だ。

13:50出発。雨の心配はなくなったが今度は暑さとの戦いだ。沓掛山への急な階段状の道は、
我慢してひたすらスローペースをキープし登るしかない。時間差登山を狙ってはいても、次々下山
してくる登山者とのすれ違いに難儀するのは避けられない事態だ。登山遠足の中学生の団体
ご一行様と、比較的広い登山道で行き違ったのはせめてもの救いか。

写真は沓掛山山頂付近から星生山(ほっしょうさん・左側)や扇ヶ鼻(右側)などこれから向かう方面。
星生山の中腹辺りがかなりピンク色に色付いているのがわかる。沓掛山の岩場を過ぎると、あとは
全般ゆるやかで牧歌的な登山道が多くなるので、ビギナーの方にもミヤマキリシマを鑑賞しやすい
初心者向けのコースとしてもお勧めだ。平治岳のような圧倒的な密度で咲いてはいなくとも、
そこかしこにキリシマの群落が見られるので、花の時期にはとても楽しいルートである。平治岳から
遅れること約1週間後くらいが平年の見頃だと思うが、年によってバラつきがあるので最新情報を
確認されたい。

私自身数年ぶりに来てみたら、登山道の再編成が進んでいて驚いた。以前は「どこでも自由に
歩いてください」的だったのが、ほとんどの箇所にロープが張られて、「植生保護のため立ち入らないで
ください」に変わったからだ。前にも述べたように、九州の山はよく言えば「おおらか」。複数の
登山道が縦横無尽に開かれている印象で、これは悪くとると、「自然保護の観点からはまったく
立ち遅れている」ようにも思えてならなかった。それがここ数年の間で、一気に180度方向転換した
ようで、これが今の世間一般(他の地域の山々)の実情に沿った本来あるべき姿なのだろう。

しかしそうだとわかってはいても、一方我々のような写真好きにとっては由々しき事態であることも確かで、
自由なアングルを探しづらくなったので困ってしまった。撮影ポイントが限られてしまうのは正直つらい。
このあたりの折り合いをどうつけるのかは永遠の課題なのだろうか。



   

ここが登山道再整備の最たる地点。扇ヶ鼻への最短ルート(直進)が閉鎖され、廃道となってしまった!
この道筋にはミヤマキリシマの群落地が沿うようにあって、私の好きな場所のひとつだったのに…
しかし私の手元の古い地図をあらためて見直してみたら、この道は記載されていないことから、
もしかしたらここも正規の登山道ではなく「勝手につくられたルート=私道」だったのだろうか?  
これで本来の姿に戻ったってことなのかもしれない。



   

扇ヶ鼻に広がる台地から山頂部を見上げる。昨年約10年ぶりに大咲きしたというミヤマキリシマ。
今年はそこまでよくなくても、虫の被害がまったくないから、かなりいい状態で花を楽しめそうだ。
やや咲き方にバラつきがあって、この時点で全体では5、6分咲き程度だと思われるが、お気に入りの
山頂近くの尾根筋は意外にきれいに咲きそろっていたのはラッキーで、ここで粘って撮影することにした。

そこへやってきたのが大きなカメラザックを背負った78歳の熊本のおじいさん。年齢を知るまでは
とてもそうは見えないかくしゃくとしたお方で、中判デジタルカメラを取り出して撮影を始めた。
しかも今夜は満月に近い月明かりなので一晩中撮影、明日の朝まで居座るんだそうな! 
いや、驚いたが、この人って、もしかして私の追い求める未来の自分の姿、鏡なのだろうかと
はたと考えた。そら私だって、体力の続く限り山に登って、お金に余裕があれば中判を手に入れたいし、
今時のデジカメの性能を当てにしたら私のレベルでも夜間撮影は可能なので、一晩中手当たり次第に
撮影するとそれなりの写真は撮れるだろうから、そりゃ楽しいだろうし、そこそこの作品は
残せるかもしれない。

こうした本格山岳カメラマン的な姿に憧れのようなものがあるのを否定しないが、一方、私はへそ曲がり
なので、熱くなりきれず醒めた目で自分自身を客観視するのも事実、「そこまで苦労して、それで?」
みたいにすぐに投げやりになるのだ。気まぐれで気分屋なので、そうまでして真摯に写真に向き合っている
人を前にすると、なんだか逆に気持ちが萎えちゃうんだな。そんな自分に甘い姿勢は、残した作品にも
如実に現れていて、どこかしらシャープさに欠ける、ピントのずれたものが圧倒的に多くなってしまう。
実際、フォーカスの甘いものが多いとのご指摘は甘んじてお受けしたい。

とかいいつつ、「ここで一晩中撮影か、面白いかも」と思ってしまったのもまた然りで、私もトライ
しようかなと一瞬考えたりもしたが、このままの装備ではとても寒さに耐えられそうになく、弁当は車内に
残してきたし、若輩者はスゴスゴと撤退することにした。



   

夕方近くには、快晴に近いような安定した天気となった。写真は、扇ヶ鼻から星生山方面を望む。
この時点で、山頂付近には私と熊本のおじいさんしかいなかったはずで、彼を残し私は下山した。
途中、登ってくる二人連れとすれ違った。彼らは月出の写真を狙っていたのではなかろうか。


当初は再び阿蘇まで戻るつもりであったが往復するのももったいない気がしてきて、結局
そのまま牧ノ戸峠の駐車場で車中泊した。チープながらお弁当も買ってあったし、温泉に入れないのが
ネックだが致し方ない。


今日はまあ、いろんなことを考えさせられた一日で、下手な文章が余計に長くなってしまった。
今の私の旅のスタイルは、列車にも乗らなくなって、旅人宿にもあまり泊まらなくなって、
見知らぬ人々との出会いを積極的に求めたものではなくなっている。それでも類は友を呼ぶとでも言うか、
様々な人との(それほど深いものではないとしても)触れ合いがあったりもする。非日常にいることで、
私の普段は鈍い感性がそれなりのレベルで研ぎ澄まされるのだろう、日頃あまり気にならないことが
とても大事なことに思えたり、気づかされたりもする。

でもお酒を飲んで一晩寝たら、たいていのことはどうでもよくなって、またいつもののんびりムードに
身をゆだねる。そんな私の甘っちょろく、ゆる~い旅はまだまだ続くのだ。





   


   

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2017.06.07~08  熊本県阿蘇市  雨の日はグルメにはしる

2017-06-07 07:01:01 | Weblog




6月7日(水) 雨

この日は強弱をつけながら、ほぼ一日中雨が降った。私もこの時期の九州の雨の激しさをそれなりに
知っているので、災害が発生するような降り方だけはしてくれるなと祈った。しかしカラカラに
乾ききっていたのも事実だったから、結果この雨は恵みの雨だった。無論こんな雨が幾日も
続くと、山旅には最悪! 明日からまた天気が回復するみたいなので、余裕をかまして休養日だ。

宮地駅からすぐの「レストラン藤屋」へランチを食べに行った。ここを訪れるのは久しぶり。
チョイスしたのは「あか牛ハンバーグ(デミグラスソース)定食・1300円」。まずはコーンポタージュスープと
サラダが出てくる。


   

続いて鉄板プレートに乗って熱々のハンバーグ登場。ソースがバチバチ飛び跳ねるので、大きめの布地で
胸元と膝を保護する。レンズにもソースが付着しないか気にしながら撮影した。

味はまあ普通のレベルでないかとして、最後にコーヒーまでついてこの値段ならまずまずじゃないかな。



           


6月8日(木) 曇りのち晴れ

昨日の雨はそれなりにしっかり降って、まとまった雨量となった。予報では回復傾向だという天候も、
阿蘇~久住は山岳地帯なので、この付近の回復は下界よりも少々遅れるんだろうなとの私の読みだ。
雨は小雨がパラつく程度でほぼ上がったが、まだ低い雲が垂れ込め、山容は拝めない。少なくとも
昼までは様子を見て動かないと決めて、内牧温泉にある「いまきん食堂」へ出かけた。

hana*maruさんにグルメ情報を教えてもらった際にも、まずここの名前が出てきたので驚いた。
熊本県民ならともかく、彼女は大分市内の人だ。それくらいここは人気のあるお店で、この日も
10時過ぎに訪れたらすでに数名が並び始めていた。私も最後尾に並んだが11時の開店まで
まだたっぷり時間がある。まあ暇やからいいけどと思っていたら、10:40頃だったか、早めに
店開きしてくれたので助かった。

ここの人気メニューは「あか牛丼」で、おそらく9割がたの客はこれを注文すると思われ、もちろん
私も前回はこれを頼んだ。でもここはチャンポンもおいしそうで、今回はこれにしようか迷っていたら、
ショーウィンドに陳列していた「若鶏の塩焼き定食」が妙に気になりだして、店員さんが注文をとりに来る
まで迷った挙句、ついに意を決してこれにすることを決心した。こう書くと何を大げさなとお叱りを
受けそうだが、ほとんどの客が「あか牛」をコールする中、ひとり別メニューにするのはけっこう
勇気ある行動だと思うのだ。


   

「若鶏の塩焼き定食・900円」。ショーケースのデコレーションとはだいぶ様子が違ったので、
最初「あら?」とためらったのだが、実はこれ、メチャクチャおいしかったんですわ。「若鶏」ってのが
ミソなのか、鶏肉がとてもジューシーで驚き。

あか牛丼も確かに魅力的だけど、お値段1680円だから、おいしくて当たり前。それが900円で
このパフォーマンスやからねえ、やっぱ鶏肉は偉大だわ。たしかチャンポンが780円だったと思うから、
合わせて食べてあか牛と同じ値段。いろいろ考えさせられる。

次は鳥そぼろ丼(たしか680円だったか)も試してみたい一品。チャンポンを合わせて食べて、
登山後のエネルギーを消耗しきった状態のとき、ガッツリいきたい組み合わせかも。でもこのお店、
たいてい混雑しているみたいだから、気軽に訪れにくいのがネックなんよねえ。


店を後にする頃には青空がのぞき始めて、これは行くっきゃないと重い腰を上げることにした。
スーパーへ夕食の弁当と朝食用のパンなどを買い出しに行った。ちなみにこの日の夕食は
「九州一安い!」と大きなポップで宣伝していた「250円(消費税別)」の豚肉の生姜焼き弁当だった。

私の体の大部分は、豚肉と鶏肉で構成されていると考えて間違いないだろう。






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2017.06.04~06  大分県九重町  坊がつる二泊三日パート6

2017-06-06 06:01:01 | Weblog




6月6日(火) くもり

【平治岳登山・四回目】

今朝も3:10頃テントから這い出した。昨日同様、南峰山頂付近で、はやライトの灯りが揺れていた。

4:00過ぎ出発。昨夕あれだけ安定した晴天だったのに、どうやら今朝もすでに雲が多いようで、良くない日和癖だ。
悪い予感は当たり、大戸越に到着した頃に空が真っ赤に焼け始めた。山岳写真を写すには絶好なのだが、
問題はそのあとだ。

やはりすぐには朝日が顔を出さず、まさかの予定外の撃沈かと思いきや、本峰手前の鞍部に差し掛かった頃、
雲間から強い日差しがきて、ここでひとまず撮影。山頂に着いてからもやや鈍いながらも日が差し続けたので、
それなりには撮影を楽しめた。できたらもっと強い光がほしかったところだが、この状況下ではこれ以上望めまい。
あと、先端部の花の絨毯に光を入れて写したかったのに、日が当たるのが遅いこの部分に日差しが届く頃には
またも厚い雲に遮られ、ついには写せずじまいだったのが心残りだ。

その尾根筋先端部で、光待ちしている間におしゃべりしたのが写真のhana*maruさんだ。彼女は深夜
男池登山口を出発して夜掛け、真っ暗な森の中を歩いて3:30頃にはここに到着していたそうだ。
私が坊がつるから見たのは、彼女のヘッドライトだったことになる。登山を始めてまだ3年(4年だったか?)と
いうのだから恐れ入る。この力量は性別とか経験とかは関係なく、持って生まれた天性の素養、性分なんだろう、
ええ根性してはりますわ。私に一番足りないもの、気合、それに気力の充実、エネルギッシュでうらやましい。
早く到着したご褒美に、今朝は由布岳上空が真っ赤に染まったそうだ。

「ブログとかされてます?」と尋ねられたので、やってますけど…と答えてしまった。近年、自分がブログを
やってることをこちらから話すことはまずないし、「やってません」と言えばそれで済みそうなものの、
生まれてこのかた一度も嘘をついたことのない私だからそうもいくまい。彼女もブログをしているそうで、
住所交換ならぬ「ブログアドレス交換」と相成った。彼女のブログは まあるい地球の下で というタイトルで、
九州を拠点として主に山歩きの報告を写真たっぷりに紹介されているので、興味のある方はご覧いただきたい。

ちょうど今、このときお話されていた霧島連山の大幡山の記事が掲載されていて、私も興味深く拝見した。
これからも九州の山情報発信に期待するが、のみならず、はるばる本州方面まで足を延ばされているようだ。
北海道の山にも興味をもたれている様子だったので、大雪山へもぜひ遠征いただけたらと願う。

そんなこんなお話をしばらくしていたが、日差しは鈍くなる一方で撮影は断念し、私は一足先に下山した。
もし撮影に適した条件が続いていたら、お互いに忙しくしてとてものんびりおしゃべりどころではなかったかも
しれないし、まあこれはこれでよかったとしておこう。


坊がつる到着、腹ごしらえ後テント撤収、10:45下山開始。雨が池経由長者原を目指す。このルートは
木々の緑滴る素敵なルートで、この日はハルゼミがひとしきり鳴いていた。しかし残念なことにリュックが
肩に食い込み疲労困憊、余裕がないのがいかんせん残念だ。登山口到着12:50。


   

このところ恒例なのがレストハウスでいただく「とり天定食・900円」。こんな観光地のレストランの
割にはしっかりしたものが出てくるので毎度食べるのを楽しみにしている。登山中、ろくなもん
喰ってないから、おいしく感じるだけなのかも? 割り引いて考えたほうがいいのかな。



   

迷ったが今夜の宿泊地に阿蘇・道の駅を選んだ。氷が手に入るスーパーが近くにあるし、温泉も
歩いて数分の距離だ。九重連山からはやや距離があるが、その分町中にあるので車中泊生活者には
暮らしやすいのだ。しかも阿蘇はわりかしガソリン代が安いので、私は必ずここで満タンにしておく。
久住周辺に比べ、リッター3円くらい違うのではないだろうか?

日帰り入浴施設「夢の湯」。特筆すべき魅力はないかもしれないが、JAF会員は100円引きの
300円(別途ローカー代10円が必要)で入浴できるのでありがたい。良心的なお値段で助かる。







  

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2017.06.04~06  大分県九重町  坊がつる二泊三日パート5

2017-06-05 08:02:02 | Weblog




【平治岳登山・3回目】

強烈な日が差し始めた13:30頃に出発した。天気予報を確認しなかったら、はたして行く気になったか
どうか。平治岳登山はかなりきつくて、正直できたら何度も登りたくはない急登だ。でも花の魅力には
勝てないんだよな…なんてね。

暑くしかも乾燥しているので、とにかくのどが渇く。粉末ポカリなどの飲み物を、三日間で4~5リットルは
消費しただろうか。それでも脱水症状気味だったらしく、尿意があまりないことに途中で気がついた。
ほとんど汗となって出てしまっていたのだろう。

しばらくすると急速に青空が広がって、この山旅一番の安定した晴天となった。


南峰との鞍部から本峰斜面を見上げる。


   

本峰山頂を見上げる。


   

ほぼ同じ場所から違う構図で。


夕方に近づくにつれますます安定した天候の中、結局本日最後まで居残ったのは私一人で、この美しい景観を
独り占めしてしまい、申し訳ないくらいだった。その私も日没までは粘りきれず、16:30頃に下山を開始した。

テントサイトに着いて見上げたら、まだまだ強い日差しが平治岳を照らしていた。相当数シャッターを
切って満足げなつもりではいても、今一歩粘ればさらに斜光が美しく花を浮かび上がらせて、もっときれいなのを
写せたのではとの未練もあった。まあでもそこまで気力が続かないのが私なのであるから、これは致し方ない。
この後悔を明日朝の行動の糧にしようと、妙な言い訳をでっち上げ、自分自身を納得させる私であった。
何を隠そう、早くビールにありつきたい気持ちを抑えられなかっただけなのに。

さすがにこの日テン場はようやく落ち着いた。それでも20張り程度はあっただろうか。
明日もいい天気だ、がんばろう!と、酩酊状態で誓ったまでは覚えがあるが、そうそうこちらの思い通りに
いかないのが山の天候だ。






   

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2017.06.04~06  大分県九重町  坊がつる二泊三日パート4

2017-06-05 08:01:01 | Weblog




6月5日(月)  くもりのち晴れ

【平治岳登山・二回目】

3:10 テントの外に出たら、すでに南峰山上付近にヘッドランプの灯りが見えた。これくらいにスタンばったら、
早朝の山岳風景を写せることはわかっていても、真っ暗な森を歩くのを極力避けたい私は、指をくわえて見ている
しかない。

食事を済ませ、4:00過ぎ出発。薄明るくなってはいるがまだヘッドランプは必用だ。暗くてよくはわからないが、
上空雲が多いように思えた。大戸越に着く頃案の定東の空が美しく焼け始めた。それはいいとして、焼けると言うことは
雲がたくさんあるってことで、嫌な予感どおり、その後厚めの雲に遮られ日差しがしばらくなくなってしまった。
これはテントに戻ってから知ったのだが、今朝になって予報が変わり、晴れの予報が「くもり」になっていたのだ。

そうとは知らず、「こんなはずじゃあないよな」と、それでもあきらめず粘っていたら、しばらくして鈍いながらも
日が差し始め、またもや撃沈寸前でかろうじて撮影することができた。




   

強烈な朝の日差しは得られなかったが、やわらかい光が本峰尾根筋に差し込んだ。



   

本峰先端部。ピンクの絨毯を敷いたようにミヤマキリシマが咲きそろっていた。


   

南峰斜面を見下ろす。虫害がまったくなく、きれいに咲きそろっているのがわかる。 

 

      

下山後ラジオの情報で、「くもり、夕方から晴れ、その晴れは明日の日中も続く」とわかった。
「夕方から晴れ」がなんとも微妙だが、状況によっては本日中に三回目の登山を敢行する かもしれないし、
明日の朝、再び挑戦できる可能性も出てきた。当初明日の予報は「くもりのち雨」で、雨の降り出す
タイミングが早まるようなら、今日中に下山したほうがいいとも考えていたので、これはまったく
逆パターン、思わぬ展開となった。

夜のビールの買出しに法華院温泉まで往復した。夕方下山後に片道10分はかなりきつい。
キャンプ場の水場で冷やすと、キンキンとまではいかずともそれなりには冷たくいただけるので。

この時点でかなり日差しが強くなっていることがこの写真でわかるだろうか。急速に雲が晴れて
青空が広がってきたので、三度登山決行を決心した。




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2017.06.04~06  大分県九重町  坊がつる二泊三日パート3

2017-06-04 08:30:30 | Weblog



【平治岳登山・一回目】

14:00頃、北大船はパスして直接平治岳へ向かった。体力的にも余力がなかったし、行っても徒労に終わる
可能性が高いと判断したためだ。大戸越(うとんごし)までの道は、これまでは多いところでは3箇所に枝分かれして
わかりづらかったものが、再整備されほぼ1本に淘汰されていた。最終的にはどの道を選んでも合流できると
わかってはいても、あまりに縦横無尽に道が交差するのは気持ちのいいものではなかった。木道が配置されるなど、
ぬかるんだ悪路もほぼ解消されたようだ。ただしこの日は条件が良かった。問題は、大雨のあとがどうかだ。

ついでに述べておくと、平治岳南峰への道も整備されて、特に下り専用道はずいぶん歩きよくなった。
これまでのジョットコースターのような急降下斜面はほぼなくなり、ステップがきられ、ジグザグ道とすることで
以前と比べると労少なく歩けるようになった。それでも急斜面には変わりないので、すべりこけないよう気をつけて
通過しなければならない。


写真は大戸越から平治岳南峰斜面を見上げたもの。ほぼ見頃、虫の被害をまったく受けていないようだ。




   

本峰尾根筋のミヤマキリシマ群落と九重連山。株によってややバラつきがあるがピーク寸前か?
ここも虫害がまったく見られない。大咲きでなくても、虫さえつかなければこれくらいのパフォーマンスは
十分期待できる場所だ。


   

尾根筋先端から本峰頂上を見上げる。夕方急に雲が多くなってあわや撃沈寸前であった。のち、かろうじで
雲間から日が差したのでそれなりには撮影を楽しむことができた。


   

帰路、南峰で撮影。ここも悪くないけれど、本峰がいいときにはどうしても撮影の重点は片寄ってしまう。
平治岳の咲き具合が予想していた以上に良かったので、明日またやってこようと思う。



この日は一気にテントの数が減った…はずが、山頂から見下ろしても、依然たくさんテントがある。
下山してわかったのは、地元竹田高校の学校行事で、生徒たちがたんとお泊りしていたのだ。
おかげでにぎやかなテン場ではあったが、さすがは高校生、消灯時間となったら、ピタッと静かになった。




   


   




   

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2017.06.04~06  大分県九重町  坊がつる二泊三日パート2

2017-06-04 08:20:20 | Weblog




テント内で小休止後、立中山(たっちゅうさん)へ散策に出かける。逆光でややわかりづらかったのだが、
北大船のミヤマキリシマはあまり咲いていないように見えたし、平治岳(ひいじだけ)の色づき(ピンク色)も
まださほどではないと判断したためだ。平治岳が本当にいいときには、下からでも山肌がもっとピンク色に
染まっているように見える。やはり事前に覚悟していたとおり、見頃にはまだ少し早すぎたのだろうか。
場合によってはこの山行は、次への布石、下見に終わっても仕方ないと考えていた。


写真は、法華院温泉付近から平治岳を見上げたもの。カンカン照りで朝からすでにメッチャ暑い。



   

立中山は久しぶりだ。ここはキリシマ観賞の穴場的な場所で、時間によってはほぼ独占状態で楽しめる
はずなのに、さすがはシーズンの日曜日、けっこうにぎわっていて面食らった。

ややピークは過ぎているようだが、ここのミヤマキリシマがこんなにたくさん咲いているのを見たのは、
これまたいつ以来だろうか。


   

白口岳を望む。この急斜面を上り下りしたこともあったっけ。あの頃私は元気だった。


   

大船山をバックに咲き乱れるミヤマキリシマ。やや見頃を過ぎているとはいえ、迫力満点。
平治岳の状態いかんで、ここをメインに撮影してもいいとさえ考えた(が、結局再び訪れることは
なかったのだが)。


   

法華院温泉。休憩室にもワンサカ人がいた。さすがはシーズン中の休日。





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