6月6日(火) くもり
【平治岳登山・四回目】
今朝も3:10頃テントから這い出した。昨日同様、南峰山頂付近で、はやライトの灯りが揺れていた。
4:00過ぎ出発。昨夕あれだけ安定した晴天だったのに、どうやら今朝もすでに雲が多いようで、良くない日和癖だ。
悪い予感は当たり、大戸越に到着した頃に空が真っ赤に焼け始めた。山岳写真を写すには絶好なのだが、
問題はそのあとだ。
やはりすぐには朝日が顔を出さず、まさかの予定外の撃沈かと思いきや、本峰手前の鞍部に差し掛かった頃、
雲間から強い日差しがきて、ここでひとまず撮影。山頂に着いてからもやや鈍いながらも日が差し続けたので、
それなりには撮影を楽しめた。できたらもっと強い光がほしかったところだが、この状況下ではこれ以上望めまい。
あと、先端部の花の絨毯に光を入れて写したかったのに、日が当たるのが遅いこの部分に日差しが届く頃には
またも厚い雲に遮られ、ついには写せずじまいだったのが心残りだ。
その尾根筋先端部で、光待ちしている間におしゃべりしたのが写真のhana*maruさんだ。彼女は深夜
男池登山口を出発して夜掛け、真っ暗な森の中を歩いて3:30頃にはここに到着していたそうだ。
私が坊がつるから見たのは、彼女のヘッドライトだったことになる。登山を始めてまだ3年(4年だったか?)と
いうのだから恐れ入る。この力量は性別とか経験とかは関係なく、持って生まれた天性の素養、性分なんだろう、
ええ根性してはりますわ。私に一番足りないもの、気合、それに気力の充実、エネルギッシュでうらやましい。
早く到着したご褒美に、今朝は由布岳上空が真っ赤に染まったそうだ。
「ブログとかされてます?」と尋ねられたので、やってますけど…と答えてしまった。近年、自分がブログを
やってることをこちらから話すことはまずないし、「やってません」と言えばそれで済みそうなものの、
生まれてこのかた一度も嘘をついたことのない私だからそうもいくまい。彼女もブログをしているそうで、
住所交換ならぬ「ブログアドレス交換」と相成った。彼女のブログは まあるい地球の下で というタイトルで、
九州を拠点として主に山歩きの報告を写真たっぷりに紹介されているので、興味のある方はご覧いただきたい。
ちょうど今、このときお話されていた霧島連山の大幡山の記事が掲載されていて、私も興味深く拝見した。
これからも九州の山情報発信に期待するが、のみならず、はるばる本州方面まで足を延ばされているようだ。
北海道の山にも興味をもたれている様子だったので、大雪山へもぜひ遠征いただけたらと願う。
そんなこんなお話をしばらくしていたが、日差しは鈍くなる一方で撮影は断念し、私は一足先に下山した。
もし撮影に適した条件が続いていたら、お互いに忙しくしてとてものんびりおしゃべりどころではなかったかも
しれないし、まあこれはこれでよかったとしておこう。
坊がつる到着、腹ごしらえ後テント撤収、10:45下山開始。雨が池経由長者原を目指す。このルートは
木々の緑滴る素敵なルートで、この日はハルゼミがひとしきり鳴いていた。しかし残念なことにリュックが
肩に食い込み疲労困憊、余裕がないのがいかんせん残念だ。登山口到着12:50。
このところ恒例なのがレストハウスでいただく「とり天定食・900円」。こんな観光地のレストランの
割にはしっかりしたものが出てくるので毎度食べるのを楽しみにしている。登山中、ろくなもん
喰ってないから、おいしく感じるだけなのかも? 割り引いて考えたほうがいいのかな。
迷ったが今夜の宿泊地に阿蘇・道の駅を選んだ。氷が手に入るスーパーが近くにあるし、温泉も
歩いて数分の距離だ。九重連山からはやや距離があるが、その分町中にあるので車中泊生活者には
暮らしやすいのだ。しかも阿蘇はわりかしガソリン代が安いので、私は必ずここで満タンにしておく。
久住周辺に比べ、リッター3円くらい違うのではないだろうか?
日帰り入浴施設「夢の湯」。特筆すべき魅力はないかもしれないが、JAF会員は100円引きの
300円(別途ローカー代10円が必要)で入浴できるのでありがたい。良心的なお値段で助かる。