先日、LCC(格安航空会社)の「ピーチ」を利用して北海道に行ってきました。
遅ればせながら、そのレポートなど。
往きは関空7:00発の新千歳空港行き。5:05和歌山市駅発の始発電車に乗りました。
それでも、思ったほど余裕はなく、ちょうどよかった感じです。関西空港駅に着いたら、
通常は左手の空港ターミナルビルに向かうところ、ピーチは右側の旅客ビル内に受付カウンターが
あるので要注意です。すでに長崎行きは出発が近づきつつあるようで、やや騒然としています。
ネット予約時にプリントしておいたバーコードを機器にかざし、チケットを発券します。
レシートのような「チープ」な旅券が出てまいります。ここでの注意は、往復予約の時には、
復路のチケットはここで発券されないので、バーコードは帰る時までしっかり保管しておく
必要があることです。うっかり者の私は、帰る間際になって初めてもう一度バーコードが
必要になることに気がつきました。捨てずに持っていたので、事無きを得ましたが。
まだ手荷物検査できないので、階上にある待合室に向かったところ、すぐに検査開始を告げる
アナウンスが流れ、とんぼ返りして手荷物検査を受けました。その先の搭乗待合室は
仮りのたたずまいでもあり、無味乾燥の味気ないもの。たぶんテレビもなかったんじゃないかな?
ここのトイレで「大用」を済ましている最中に、バスへの搭乗を促すアナウンスが流れ始め
少々焦りました。約1時間前に空港駅に到着してもこんな感じでして、あれやこれやで一息つく間が
ほとんどなかったんです。
関空ができた当時、発着便が多かった頃、空港内でバスに乗り、タラップで飛行機に
乗り込んだことがありましたが、それ以来ですし、今回のようにバスで空港へ侵入したのは
初めてでした。乗り込む前に飛行機の写真を撮ってやろうと思っていたら、それを制するように
「写真撮影は禁止です」のアナウンス… 残念。
いよいよ搭乗、一番の関心は座席の広さですよね。ズバリ「狭い」!! 事前の予想以上でした。
身長180cm以上の大柄な私、足はつかえ、少々大げさに表現すれば、一度席に着いたら、
「そのままの姿勢で固定される」イメージです。シートは革製(人工皮革製?)で質感はいいものの、
背もたれが小さく(低く)て、座高のある人は頭半分が飛び出てしまいます。これは、もしも
不時着などした際の激しい衝撃を吸収できるのかなと、少々不安になる小ささです。
さらに悪いことに、これまでずっと調子が良かったのに、昨夜の夕飯時になぜか腰痛が再発、
鈍い違和感(痛み)が引かないままの搭乗だったので、この狭い空間で同じ姿勢で座り続けることに
耐えられるのか、かなり心配な状態でした。
案の定、時間を追うごとに腰の違和感はひどくなるばかりです。我慢の限界を超えたなら、
アテンダントさんを呼んで、事情を説明して、何とかしてもらわれへんか、泣きつこうとまで
思っていたんです。
(つづく)
そして、中盤に投入された「平目の活け作り」。こんな変わり果てたお姿になっても、バッタンバッタン
元気に動いてはりました。ちょっと気が引けて、なかなかお箸をつけにくかったけどね。
「生ワサビでお食べください」と、本ワサビとおろしすりがセットで登場。先のお刺身盛り合わせが
普通のネリワサビなのにね。なぜ使い分けるのか、給仕さんに聞いたけど、明確な答えは返ってこなかった。
ウンチクはともかく、いや~うまかったねえ。やっぱりこれ、ワインじゃなく、ポンシュでしょ?
SAKANA-GIRL 変わり果てたきみの姿 僕に食べられるほか救いはない…
残さずにできるだけきれいに食べてあげること、それがせめてもの供養。
「あわびのお造り」。最初、食感重視で「そのまま」のかたちで出てきましたが、「食べにくかったら
包丁入れますよ」と聞いてくださり、あまり食べ慣れない私は、つくっていただきました。
生、焼き物、鍋物と、大きなあわびが計3個出てきました。なんと表現していいのか、風味ある
フルーティな香りのするお味でした。歯ごたえよろしおすなあ。
ご飯と一緒に用意された「もんけの塩焼き」。聞いたことない名前ですが、たしかに「もんけ」と
いわはったと。勘違いでなければ、メバルの種類だとも説明を受けたような。
左の小鉢は、先ほどのお刺身の「あわびのきも」。
これらと浅漬けで、ご飯を一膳いただきました。もうこれ以上は食べられまへん。
最後にデザート。夏場から秋にかけては、地物の「共和メロン」か「雷電メロン」が出るんでしょうね。
ここ岩内は、ニセコや積丹半島からそれほど遠くはないにしても、登山や写真撮影を楽しむには
あまり適さない立地条件です。アクティブな気分にならない悪天候時に、のんびり温泉につかりながら
おいしい海の幸に舌鼓を打つ、そんなタイプのお宿ですね。
大都市・札幌から手頃な距離で、家族連れで訪れる人たちで週末を中心に混みあうようです。
朝風呂でご一緒したおじさんも何度も来ているようで、「ここは冬が一番いいなあ」としみじみ
おっしゃっていました。
不定休に月曜日あたりにお休みを設けるようなので、宿泊をお考えの方は、早めに確認の連絡を
入れてみてください。
以上で、「高島旅館編」を終了します。
お刺身盛り合わせ。ホッキ貝、ホタテ、小ぶりのボタンエビ(アマエビ?)。実は、これまでホッキ貝は
あまり好きじゃなかったんだけど、冬場は甘みが増してとてもおいしいことに、長万部の宿に泊って以来
気がついて、好物に変わりました。ここのもおいしかったですよ。
毛ガニ(半身)。身をさばく「はさみ」が用意されていたので、素人でもそれなりにきれいにいただけました。
とても美味でした。一心不乱に集中して食べる。
夏場はカニの代わりに、地物のウニが出るんだそうです。これも悪くないかも。
「焼き物・三点セット」。これだけのために、わざわざ炭火で。あわび、ホタテ、それにソラマメ。
お醤油を「ジュッ」とかけていただきました。
「浅漬け」?だと思います。これは終盤、ご飯を食べるときまでおあずけ。
一応、これがほぼ一番最初のセッティングです。「先にご飯をお持ちしましょうか?」と
聞いてくれますが、焼き魚が出てくる時の、あとでいいですよと断りました。
ワインも「赤と白どちらにしますか?」と聞いてくれます。魚料理ですから、「白」を選択。
しかし、本当は日本酒だよな~。冷蔵庫には有料の飲み物がセッティングされていて、
その中に「ニセコの地酒(日本酒)」もあり、これを開けるか迷いましたが、ハチマキさんから、
「このワインで十分、これ以上飲むと食べ切れない」と聞いていたので、やめたんです。
「食前酒です」と出されたワインは、360mlのミニボトル。食前酒…ですか、この量で!
北海道ワイン製造のこの宿オリジナル「島牧ワイン・海」です。北海道ワイン製だけに品質は
間違いない、いかにものフルーティな香りがお口いっぱい広がります。
しかし、今から思うと、このワインはそのまま土産として持ち帰るか、食後のお楽しみにするなどして、
やはり日本酒を合わせた方がよかったですね。実は、小樽ビールの缶を持ちこんでいたんだけど、
風呂上がりに飲もうとしていたもののタイミングを逃してしまってね。食事中も給仕さんの目が気になって
飲めなかったりで、結局、寝酒として、食後にグビっと飲みましたとさ。
「なまこ(の酢の物)」です。このところ、なまこに縁があるなあ。コリコリ。
最初からセッティングされていた「鍋物」の具ですが、食べたのは一番最後でした。
汁は白味噌仕立てです。左手に炭火の焼き物、中央に生もの群、さらに右手の鍋物まで
並行していただくのは、とても管理しきれないと判断したんです。
北海道は岩内町にある「いわない温泉・高島旅館」。グルメ旅館として人気があって、なかなか
予約がとれない宿だと聞いていて、私も以前から気になっていたんです。
ところが、層雲峡YHで御一緒するハチマキおじさんがお気に入りのようで、これまで何度か
泊ったことがあるとかでね。これはぜひ私もと、少し前から宿泊の機会をうかがっていたんです。
そしたら冬場は比較的空いているようで、昨年11月、今年1月と予約はとれていたんですよ。
しかし、こちらの都合で旅程が短くなったしわ寄せに、いずれもここをドタキャンしなくてはならず、
とても歯がゆい思いをしたのです。
そしてついにこの4月、三度目の正直で念願叶い、高島旅館さんに宿泊することができました。
その際に参考にしたHPのアドレスをひとつ載せておきます。公式のHPではないようですが、
概ねすべてのことがわかると思います。ただこのHP、問い合わせの電話番号が間違っています。
正確には 0135-61-2222 ですから、ご注意ください。
高島旅館のHP
料理の内容で三段階に料金設定されていて、私もハチマキさんに負けないように
思い切って「おまかせコース・15900円」にしました。(さらにこの上に「これでもかコース・
18000円」もあるみたいですが、どんなんだろう?) 税、サービス料、入湯税
すべて込みなので、支払いの際、これ以上の上乗せはいっさいありませんでしたよ。
違いは、あわびの量や大きさ、平目の刺身が活け作りかどうか… などだとお聞きしました。
おそらくその他のコースでも、量、質ともに全然不足はないだろうと思われますが、
せっかくですから奮発したって感じです。
で、旅館の施設やお部屋、そして温泉は、特筆すること何もなし… と書くと、あまりよくない
印象かもしれないけどそうではなく、いずれも過不足ないそつのなさで、ほぼ不満はありません。
入れ替わり立ち替わりたくさん訪れる、おそらくはパートの従業員(給仕)さんをはじめ、
みなさん過剰過ぎない素朴な接待で気持ちよく過ごせましたし、バスターミナルまでの
送迎もしてくれるので、公共交通機関利用の際でも安心して宿泊できますよ。
玄関入ってすぐの、薪ストーブのある吹き抜けの談話スペースが開放的ないい雰囲気。
ここに全国紙、地方紙、スポーツ紙などの4つの新聞が用意されているのはいいのですが、
普段から私が読み親しんでいる「朝日新聞」がなかったのが、個人的には不満なところ。
長期旅行の時には、連載小説の筋がわからなくなって困るんですよ。
「空いてる」とはいえ、他に5組の宿泊客がいたし、夕飯時には別に「宴会」も入っているとかで、
騒動しいのを少し案じたんですが、まったく気になりませんでした。特別遮音性を配慮した
つくりではないと思うけど、小さな二人の子供連れのいる御一家が泊っていることも、
朝になって初めて知ったくらいですしね。
では、以下夕食時のメニューを紹介しましょう。部屋食で、順次次々出てくるので、食べ終わるのに
約2時間を要しました。一応、一眼レフで撮ったものの、言い訳がましいのですが、食べるのに忙しいし、
酔いもまわるしで、どうしても写真がおろそかになってしまいました。毛ガニをやりつけていて
手が汚れているところへ次の平目のお刺身が出てきたりとかで、ながらの撮影は限界があるなあ。
一番上のパンフの勢ぞろいした写真がほぼいただいたそのままですので、これやHPの写真をご参照
くださいませ。鍋の具材料のみ4人前ですが、あとはほぼ1人前でこれくらいでてきたんです。
さあ、お待たせしました、いただきましょう~!!
今日の和歌山市は天気が徐々に崩れ、夕方前には弱い雨が降り出しました。
掲載の写真は、いずれも日差しのあった午前中に撮影したものです。
アイリスの一番花。タムロンの標準ズームの望遠側で撮影。
気のせいか、キャノンの標準レンズよりも被写界深度がかなり浅いように感じます。
赤い花が持ちこたえたところに、黄色い花が追いついたチューリップ。
アザレアだったかいな? 花の名前、すぐ忘れちゃうんだよなあ。
名前わかんない。
おなじみ、クリスマスローズ。小さめの花が鈴なりです。
バラの切り花は絶好調。そういえば以前、「紫のバラの人」とよく間違えられたっけ?