今朝の新聞の訃報欄で、NSPメンバーの中村貴之さんが死去されたのを知りました。
心からご冥福をお祈りいたします。
常々新聞の訃報欄を熱心にチェックしているわけではないのですが、毎朝紙面に目を通す際に
チラッと確認はしていて、時にドキッとさせられることがあります。同じくNSPの天野滋さんの
ときには通勤の電車内で死亡記事を読んだ覚えがあり、「えっ!」と思わず声を出してしまった
のを記憶します。
外野から見ていた印象で言うと、中村さんは浮き沈みの激しい生涯だったかもしれません。
NSPである一定の成功を収めた後、いち早く脱退、ソロでのデビューを目指しますが叶わず、
一時は音楽活動を断念し実業家となったのち、NSPの再活動を機に再びメンバーに戻るも、
その矢先リーダーの天野さんが亡くなり、NSPとしての活動は半永久的に停止されました。
しかしその後ソロでアルバムを作成、コンサート活動を再開し、また、残されたメンバーの
平賀和人さんに元ふきのとうの細坪元佳さんを加えNSPナンバーを奏でる「スリーハンサムズ」
を結成するなど、活発な音楽活動を続けてこられました。つい最近まで衰えぬ情熱で精力的に
活動されていると思い込んでいたのですが…。回り道ではあったかもしれませんが、音楽的には
持てる力を存分に発揮し、やり残したことなくご逝去されたことを願います。
今回お届けするのは、NSP時代に中村さんがリードボーカルをとった曲で、天野さんが
ジョンレノンの死を新聞報道で知った際の衝撃を詩にしたものです。まさかずいぶん
あとになって、NSPメンバーの死を同じように新聞で知ることにより、詩の世界を
地で行くような衝動を自分が体感しようとは思いもしなかったです。作曲者の澤近さんは
このあと中村さん脱退後のNSPに加入することになるなど、いろいろ意味深な曲でも
ありまして、また天野さんが出来栄えを気に入っておられたのか、ベスト的なアルバムにも
収録されるなどし、ファンにはおなじみの曲のひとつです。
♪ 高みの空が 青いだけの事を
悲しいと歌う理由が 今は判るようだ
僕の心で弾けたものがある
新聞広げた朝に 何か音をたてて
激しいその声も おどけたその声も
共に歩み続けた日々を呼び戻すよ
壁にとめてた写真の中にいる
あなたの微笑はもう遥か雲の上に
平和を願い自由を望む人
あなたが残した歌は 今も聞こえるのに
生まれる人がいる 次の時代が来る
そして廻り廻って 愛を育てるだろう
壁にとめてた写真の中にいる
あなたの微笑はもう遥か雲の上に
あなたの微笑はもう遥か雲の上に…
(バブル Jに捧ぐ/詩:天野滋 曲:澤近泰輔 歌:NSP)
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