旧優生保護法下での強制不妊手術件数
旧優生保護法(1948〜96年)下で障害者らに不妊手術が繰り返された問題で、自民、公明両党の合同ワーキングチーム(WT)が検討している救済策の概要が19日、判明した。強制的に施術された被害者らが心身の苦痛を受けたとして「反省とおわび」を示し、一時金を支給。本人の「同意」に基づく手術も救済の対象とする。個人名入りの記録が残っていない場合も除外せず、審査機関を設けて被害を認定する。
救済策の実質的な取りまとめを担う与党WTの検討が具体化することで、国による救済は大きく動きだす。
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今年になって旧優生保護法で不妊手術を受けさせられたと
高齢の夫婦が国を訴えているニュースを時々聞きます。
優生保護法と言えば、まず思い浮かぶのは望まない妊娠の中絶手術です。
夫婦であっても、不倫であっても、中高生であっても中絶手術が実際行われています。
しかし障害があるからと言って中絶手術をするのはどうなのでしょう。
随分前になりますが、何かの本か新聞で読んだのですが
知的障害者の女性が強姦などの被害にあう可能性が高い。
その結果の望まぬ妊娠を避ける為に不妊手術をするのだと。
また聴力障害者の赤ちゃんが火傷をして泣き叫んでも親は気付けない。
だから聴力を失った人は子供を作らない、作ってはいけないと読んだことがあります。
そういう時代でした。
そういう考えが不思議だと思う人も少なかったと思います。
そして優生保護法というのは国会で決められたものです。
決められた時、国民の多くは差別だ、その法律は間違っていると言ったのでしょうか。
社会通念としてそんなものだと多くの国民は思っていたのではないですか。
また当時は社会福祉も発達していなかった為、
自分が死んだ後の事を考えて親も納得しての手術だったと思います。
話が飛躍しますが慰安婦問題でも当時の感覚で判断すべきです。
70年以上も前の事を現在の常識で考えるから判断を誤るのです。
今回の不幸にして不妊手術を受けざるを得なかった人、
過ぎた過去は取り戻せません。
本当にお気の毒だと思います。
しかし、現在の感覚で過去の事を議論するのはどうも納得できません。
※記事のグラフ1953年の陳情書提出について
日本精神衛生会と日本精神病院協会(現日本精神科病院協会)が当時の厚生省に対し、「精神障害者の遺伝防止のため」として不妊手術促進の費用に関する財政措置を求める陳情書。
https://this.kiji.is/382445922346796129?c=39546741839462401
これは障害者への手術を止める法律を制定するように陳情したのではありません。
また精神病が遺伝性のものなのか、原因が不明なのかもわかりません。
個別に遺伝性のものもあるような気もしますが。。。
しかし65年前はそういう考えが普通だったのではないでしょうか。
そういう時代だったと思います。
日本は遅れていたのかもしれませんが、戦後まだ日が浅い時期、
復興途中でそういう考えが普通だったと思います。
それを今更と思ってしまいます。
それはないだろう、失われた過去は取り戻せない、本来なら子供を得られたのに、
等々批判をされるかもわかりませんが、50年も前の感覚と現在の感覚は違います。
法律も違います。
違法だと国会で議論された形跡もありません。
批判されるかもわかりませんが、何でもかんでも現在の感覚、
現在の常識で考えると判断を誤るのではないのかと思います。