中小企業診断士の独り言

中小企業や商店街を支援している中小企業診断士のブログ

鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 3

2021-07-03 07:30:11 | 日記
鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 3
 鬼怒川温泉への交通機関は、東武浅草駅からとJR東日本新宿駅からがあります。東武浅草発では、2017年のダイヤ改正では、新型特急「きぬ・リバティ会津」など、浅草駅発着の特急電車が大増発し、更に鬼怒川温泉と下今市駅間でSL大樹の運行開始、同時に東武ワールドスクウェア駅が新設され、利便性が大幅に向上しました。 「Revaty(リバティ)」とは、併結・分割機能を活かした多線区での運行を表す「Variety」と路線を縦横無尽に走り回る自由度の高さを表す「Liberty」に由来する造語です。なお、東武鉄道では500系導入に先立つ2016年(平成28年)1月15日付で「Revaty(リバティ)」の名称を商標出願し、同年6月24日付で登録されています。リバティを撮影しようと駅や沿線に撮り鉄の方が多く見受けられました。
 JR新宿発では、JR東日本と東武鉄道による新宿駅と鬼怒川温泉間の直通特急「きぬがわ・スペーシアきぬがわ」が毎日運行され、多摩地区、東京23区西部などから鬼怒川温泉へのアクセスが大幅に向上しています。
 また、大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ株式会社では、関東直行バス東京鬼怒川間の便往復直行バスの運行を行っています。





















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鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 2

2021-07-02 16:42:46 | 日記
鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 2
鬼怒川の渓谷沿いに大型のリゾートホテル・旅館が連なるようになったのは高度経済成長期以降です。ほとんどの地場資本による宿泊施設のメインバンクの足利銀行は、融資拡大路線と相まってバブル期に宿泊施設の増築・改装といった設備投資に対して積極的に融資を行いました。バブル崩壊後は越冬資金(売上が減少する冬季の運転資金)融資を引き受け、返済困難な既存借入を新規融資で肩代わりし借換えさせる(押貸)策により、殆どの宿泊施設は宿泊客が年々減少する平成不況下でも延命されてきました。
転機は2003年11月の足利銀行は経営破綻により預金保険機構が一時国有化され融資基準が厳格化が行われると、不良債権が認められた貸出先については新規融資が困難となり、あさやホテルのようにバブル期の設備投資による過剰な融資が集中した鬼怒川温泉界隈で資金繰りの悪化が懸念された。その後不良債権の多くは整理回収機構へ債権譲渡され、取立や資金繰りに屈した事業者が2005年前後に相次いで倒産しました。あさやホテルを始めとした5社は産業再生機構の支援下に入り、債権放棄を受け経営再建を果たすことになりました。これらの施設は金融支援のうえ経営会社の株式(経営権)や不動産が企業再生ファンドに買い叩かれたことで資産規模が軽くなり、設備のリニューアルや低価格を武器に集客を図っています。その一方、休館した一部のリゾートホテルは解体されず放置され、廃墟となっています。
2019年現在、各旅館ホテルは客室露天風呂の設置など、積極的にリニューアルし、インバウンド(訪日外国人客)の積極的な受け入れを行なったり、個人旅行及び富裕層のニーズに対応している他、温泉街からすればある種“救世主的存在”ともいえる引き受け先の多くが全国チェーンのブランド企業が進出しています。コストパフォーマンスの良い大江戸温泉グループの鬼怒川観光ホテル、ホテル鬼怒川御苑や星野リゾート界鬼怒川など高級旅館の新築による開業等があります。
鬼怒川温泉駅前など温泉街を中心に、日光ブランド認定品の地元食材等を使用した、あさやホテルの土産店や様々な嗜好のカフェなど飲食店や店舗などが増加しています。
















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鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 1

2021-07-01 10:35:55 | 日記
鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 1
鬼怒川温泉は栃木県日光市にある日本有数の人気温泉街です。豊かな自然に囲まれ四季折々の風情を楽しめるこの地は、意外にも荒れ果てたホテルの廃墟群が立ち並んでいることが注目され、社会問題にもなっています。6月に江東区の借り上げ保養施設の制度を利用してかなりの格安でカミさんと宿泊してきました。
 鬼怒川温泉は、栃木県日光市の鬼怒川上流域にある温泉で、箱根や熱海と並んで「東京の奥座敷」と呼ばれ、2019年は180万人以上の宿泊客で賑わいます。
古くは滝温泉という名称で、1691年に沼尾重兵衛が鬼怒川右岸で源泉を発見されたとされ、1751年から日光奉行の支配となり、日光詣帰りの諸大名や僧侶達のみが利用可能な温泉でした。
明治時代になると滝温泉が一般に開放され、明治2年には東岸にも藤原温泉が発見されました。その後、上流に水力発電所ができて鬼怒川の水位が下がるとともに、川底から新源泉が次々と発見され、1927年(昭和2年)に、滝温泉と藤原温泉を合わせて鬼怒川温泉と呼ぶようになり、その名称が今日までに至っています。この頃から旅館・ホテルが開業を始め、1929年の下野電気鉄道(現・東武鬼怒川線)の開通もきっかけとなり、次第に温泉として発展して行きました。
戦後は特急「きぬ」の運行などもあり、東京から観光客が押し寄せて日本有数の大型温泉地としての発展を見せましたが、バブル崩壊後は、団体旅行(特に会社の慰安旅行)の減少、レジャーの多様化、円高に伴う海外旅行の一般化などの構造的要因もあって、全国的に温泉街が経営的に一層苦しくなっている中、鬼怒川温泉も例外ではなく、熱海温泉や別府温泉と並んで不振の代表格とされたこともありました。


















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プロフィール

東京都江東区生まれ 中小企業診断士 商店街支援、小売業・飲食業・サービス業診断 創業診断、 2014年02月 中華そば Kちゃん診断 2回 ミラサポ 2014年02月 有限会社清算 清算人 6月まで 2014年03月 ONの橋商店街診断 2014年04月 全国商店街支援センター よろず相談アドバイザー (現 任) 2014年06月 亀戸K事業協同組合診断 2014年07月 亀戸K通り会商店街診断 2014年07月 製造小売菓子店経営診断 江東区 2014年09月 飲食店経営診断(中華・日本そば・インド料理) 2014年09月 N区商店街振興組合連合会 組合決算書精査 2014年10月 ネット通販創業診断 中野区