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鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 1

2021-07-01 10:35:55 | 日記
鬼怒川温泉(きぬがわおんせん) 1
鬼怒川温泉は栃木県日光市にある日本有数の人気温泉街です。豊かな自然に囲まれ四季折々の風情を楽しめるこの地は、意外にも荒れ果てたホテルの廃墟群が立ち並んでいることが注目され、社会問題にもなっています。6月に江東区の借り上げ保養施設の制度を利用してかなりの格安でカミさんと宿泊してきました。
 鬼怒川温泉は、栃木県日光市の鬼怒川上流域にある温泉で、箱根や熱海と並んで「東京の奥座敷」と呼ばれ、2019年は180万人以上の宿泊客で賑わいます。
古くは滝温泉という名称で、1691年に沼尾重兵衛が鬼怒川右岸で源泉を発見されたとされ、1751年から日光奉行の支配となり、日光詣帰りの諸大名や僧侶達のみが利用可能な温泉でした。
明治時代になると滝温泉が一般に開放され、明治2年には東岸にも藤原温泉が発見されました。その後、上流に水力発電所ができて鬼怒川の水位が下がるとともに、川底から新源泉が次々と発見され、1927年(昭和2年)に、滝温泉と藤原温泉を合わせて鬼怒川温泉と呼ぶようになり、その名称が今日までに至っています。この頃から旅館・ホテルが開業を始め、1929年の下野電気鉄道(現・東武鬼怒川線)の開通もきっかけとなり、次第に温泉として発展して行きました。
戦後は特急「きぬ」の運行などもあり、東京から観光客が押し寄せて日本有数の大型温泉地としての発展を見せましたが、バブル崩壊後は、団体旅行(特に会社の慰安旅行)の減少、レジャーの多様化、円高に伴う海外旅行の一般化などの構造的要因もあって、全国的に温泉街が経営的に一層苦しくなっている中、鬼怒川温泉も例外ではなく、熱海温泉や別府温泉と並んで不振の代表格とされたこともありました。


















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