紅茶ビール

先日。
大阪にて。

久しぶりの仲間と三人で飲んだ。

転勤先の職場では、色々な意味でストレスが溜まっているようだった。
気の置けない仲間との飲み会が、少しでもその発散になってくれたら
いいんだが。

飲んだ場所は、梅田の旧田園後にあるアレグレというお店。
Ｈｏｔｐａｐｅｒの携帯メールマガジンで紹介されていたので
安直に選んだお店だったけれど、行ってみればＧｏｏｄ！だった。

夜７時までにオーダーしたドリンクは半額というのも嬉しい
けれど、７時前になった頃にウエイトレスさんが「今のうちに
注文しておいて下さいね」と声をかけてくれるのも、気持ちが
嬉しいよね。


ちなみに、半額になる対象は、帰りに貰ったクーポンに拠れば、
以下の品々（いずれも、通常は４８０円）。

・キリン一番絞り
・キリンブラウマイスター
・キリン一番搾りスタウト
・キリンハートランド
・ハーフ＆ハーフ

ん？
確か、ギネス（通常は６００円）も有ったと思ったけどなあ？

面白かったのが、ハーフ＆ハーフ。
僕の知っているそれは、普通黒ビールと普通のビールを混ぜて
出されるんだけど（アサヒの吹田工場で試飲させてもらった
時も、このパターンだった）、ここでは綺麗に二層に分けて
出てくる。

お姉さんの「そのままで味わってくださいね～」の声に
手を振りながら、グビリグビリ。

う～ん。途中で微妙に味わいが変わってくる感覚が、何とも。
色合いの美しさと相俟って、一押し！であった。


さてさて。
グビグビと色んなビールを４～５杯飲み、かつ食べ、流石に
お腹が張ってきたのでジントニック等のスピリッツ系へ移行。

そうなっても、話しはまだまだ尽きない。
全く、おしゃべりが女性の特徴なんて、誰が言ったんだろうね（笑）。


でも、楽しい時間ほど、早く過ぎ去るもの。
気がつけば、入店からもう４時間近くも経ってしまった。

名残惜しいけれど、そろそろ帰るか？
その前に、もう一杯だけ、なんか飲む！
そういう連れに同調して、では俺も、とメニューを見たときに、
視界に飛び込んできたのがコレ。

紅茶ビール？
その昔、一世を風靡した紅茶キノコなら知っているけれど、
紅茶＋ビールとは、コレ如何に？と、早速注文してみることに。


やがて、出てきたものがコレである。



ラベルのＵＰがこちら。



う～ん。正に。文字通り。紅茶ビールだと、当たり前のことに
感心しながらコップに注ぐ。

もういい加減アルコールが回り、バカになってきた嗅覚にも
微かに漂い上る紅茶の香りが。

グビリ。
一口含むと、おお！なんだ。この清冽な風味は？
レモン。レモンだな？

更に、グビリ。
そのレモンの香気と味わいの裏に、正しく紅茶の味が。
しかも、それがビールの味わいと喧嘩もせずに、見事にフュージョン
している。

さっぱりして、締めの一杯にはこれほど打って付けのものも無いなあ。

ソーセージ等の油っぽいもので少しコッテリ感が残っていた口中も、
これでスッキリ。

実に爽やかな夏の高原のような香気を、この身に纏うことが出来た（笑）。


ちなみに、どんな茶葉が含まれているのかと思って裏のラベルを見て
みると…。



四種類もの紅茶がブレンドされていることを発見。
これは紅茶好きのシャドー８１さんに教えてあげなく茶と、パチリ。



すっかりと、いい気持ちになって店を出る。
夜風が気持ちいい！とは行かない蒸し暑さと人ごみの中。

じゃあ又な、と何時とも判らない再会を約束し合って別れていく。

気持ちのいい仲間と。
気持ちのいいお酒。

取り合えず、今はこれで十分。

また、明日から歩き出せるさ。

そして、また。
いつか、美味しい酒を。

共に飲める、その日まで。

それぞれの戦場での日々へと。
戻っていく。

その先にある、それぞれの夢を目指して。


（この稿、了）



飲み物から世界の歴史を語る、その視線が面白い。
食生活は元より、飲み物もその時々の歴史に大きく影響を与えて
（というよりも、相互に与え合って）いたんだなあと、実感。

世界を変えた6つの飲み物 - ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、紅茶、コーラが語るもうひとつの歴史 トム・スタンデージ インターシフト このアイテムの詳細を見る

この紅茶ビールも、立派なベルギービール。

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