活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

一万人の第九 ’08  本番!(第8回)

2008-12-22 01:19:04 | 一万人の第九(音楽の海)
本番レポに入る前に、又もや少し脱線。
今まで万九って、観客としては参加したことが無かったのだけれど、
コジローさんが書かれているCHICOCO CAFEというブログで、
当日券を求められて観にこられた際の日記を拝読した。

う~ん。万九のチケットって、いつも即座に売り切れるので入手困難という
話はよく聞くけれど、当日券の入手もこんなに大変なんだ!とびっくり。

まあ座席の移動があるので、何がしかの枚数の販売は当然有るんだろう
けれど、驚いたのはそのシステム。

詳しくはコジローさんの日記を読んでいただければ分かるが、その不合理さに
愕然とすることは間違いないだろう。
#ここまで言い切って、常識だったらどうしよう…?(笑)
#でも、常識としても、やはりおかしいものはおかしい。よなぁ。

ともかくも、合唱団の僕らでは持ち得ない目線から万九をルポしてくれた
コジローさんのブログに感謝である。


さて。
本番である。

僕は決して耳がいい方ではないが、毎年オーケストラのレベルが向上して
きていると思う。

過去には結構ヒヤヒヤした感覚もあったように思うのだが、今年はそうした
ところも感じられず、非常に心地よい響きを終始楽しむことが出来た。
これは、ウィーンフィルハーモニーから元コンマスを含め5人の客演が
入ったことも大きかったのかも知れないが…。

#ただ、僕の耳はまだまだ未熟なので、まさぽんさんや南八尾電車区さん
 のように、詳細な聞き分けはとても出来やしない…orz

ともあれだ。
そんな僕の耳に、今年の万九オケは、とても馴染みが良かったのだ、
ということである。


閑話休題。
二部の開始を告げるアナウンスが入り、場内の灯が落ちる。
既にオケはスタンバって、チューニングをしている。
この、さざ波のような音の広がる時間が、僕は結構好きだったりする。

やがて、コンマスが登場。
キーの最終調整をすべく、チューニングの締めを実施。
皆がピタッと合わさったところで、静かに音が吸い込まれていく。
シワブキ一つしない場内。
その中を、満を持して佐渡総監督が登場。降り注ぐ拍手を受けながら登壇。

観客席に向かって一礼の後、オケに向き合う。

場内全ての視線が、そのタクトに集中する。
そして…。
意を決したように、小さく押し出されるようにして振り出されたタクト。
その瞬間。第26回万九の演奏が、スタートした。


この、出だしのホルンの響きが大好きだ。
一人、そして又一人。まだほの暗い中、様々なところから父なる神と
進む道を求めて兄弟達が集結してくる。
実際にベートーベンがどのようなイメージを描いていたのかは分からないが、
僕がこのオープニングに感じているのはこんな情景である。

(進まないぃぃ!と思いながらも、その9へ続く)

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2 コメント

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はじめまして♪ (コジロー)
2008-12-29 12:15:57
 こんにちは、はじめまして こちらの記事にて取り上げていただきました、CHOCOCO CAFEのコジローと申します こんな記事を載せていただいてありがとうございます&ビックリいたしました まだまだ余韻に浸ろうと検索でいろんな方のブログを見ていて、こちらのサイトに辿り着きました

 今年も一万人、お疲れさまでした たくさんのレポ、楽しく拝読いたしました レッスン担当は有元先生ですか、とても面白い方だそうで、一度有元節を聞いてみたかったです(笑) 肩たたき、やっぱりされるんですね~?あれは清原先生の専売特許だと聞いていたので(笑)

 当日券の話ですが、やはり一万人の第九に関しては観客側の方って少なくて、検索しても全然でてこなかったんですよ なので、来年以降の少しでも参考にしていただければ、と思いやや詳しめに書かせていただきました 一人でも多くあの場にいられるように・・・

 このイベントって、今回うちは出る側と聴く側の両方を体験することになったのですが、どちらに立っても聞こえ方が全然違うんですね おそらく歌われる方はご自分のパートの音しか聞こえないと思われます、が、客席で聞くとサラウンド効果もプラスした大迫力合唱となって迫ってきます これも一見・・・ならぬ一聞の価値アリですよ もし今後くじ運悪く落選してしまうようなことがあれば(いえ、ないことを祈ります!(笑))、ぜひ客席へ足を運んでみてください

 長々と失礼致しました、それではまた遊びにきたいと思います
返信する
ありがとうございます (MOLTA)
2008-12-29 20:06:51
>コジローさんへ

コメント、ありがとうございます。
とともに、ごめんなさい。
本来、本文にご紹介した際に、きちんとご連絡を入れるべきだったのですが、後手に回ってしまいました。

有元節。是非味わってみてください。
病み付きになること、請負いです。
先生のHPには、そうした人たちが掲示板に群れ集っています ^^;。

後、万九を観客席側で聞く、ということも、とても興味があります。
仰るように、自席では自分のパートの声しか聞こえない、というか、聞いてないというか…という状態ですから。ハハハ。

佐渡総監督の正面あたりの一番いいところに座って、是非一万人の声に揺さぶられてみたいなあ。
もし来年落ちた暁には、トライしてみますね。

もっとも、その前に、落ち武者合唱団に参加して、歌ってからホールに入りたいですが(笑)。

それでは、失礼します。
こちらも、宜しければまたお邪魔させていただきますね。
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