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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

熟語の読み・一字訓読(その293) 闌 闕 闡 闥 闢 

2016年08月23日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・再々中断していた「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開します。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理しているので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・223回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。必要に応じて、なるべく、同記事内容も再録いたします。
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●熟語の読み・一字訓読(その293)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<闌:ラン、てすり、たけなわ、おそ(い)、た(ける)>
・てすり:闌干=欄干=闌檻
・たけなわ:闌時=春のこと、酒闌
・おそ(い):闌夕=闌夜、闌暑=暑気の半ばを過ぎる頃、残暑
・た(ける):闌曲、闌声、・・・
*漢検2「おそ(い)」以外は音訓掲載あり。「おそ(い)」は、意味③の中に「たける、たけなわ、さかり。また、半ばすぎ。おそい。」とあり、そのあとに熟語「闌夕」とある。ただし、この「闌夕」の読みも意味も載っていない。
→「闌夕(ランセキ)」=夜半を過ぎるころ。夜ふけ。深更。 (深更=闌夕)
*その他①:闌散=散り乱れるさま、闌珊=①衰えるさま ②散り乱れるさま、闌残=衰えるさま、闌斑(ランハン)=色がまだらで純一でないさま
*その他②(みだりにの意):闌入=みだりに入る、闌出=財物をみだりに出す、闌風=①夏秋の交に吹く風、淳風。②とまずに吹く風。久風。

<闕:ケツ、もん、か(ける)、のぞ(く)>
・もん:(宮殿の門、転じて、天子のいる所。宮城。)闕庭、宮闕、玉闕、禁闕、城闕、帝闕、鳳闕、闕掖、闕下、闕門、詣闕=闕にいたる、犯闕=闕をおかす
・か(ける)、のぞ(く):闕字(=欠字)、闕失、闕画(=欠画)、闕所(=欠所)、闕如(=欠如)、闕文(=欠文)、闕漏(=欠漏)=欠けているところ。落ち、もれ、不備。闕(欠)員、闕遺=かけのこる、遺漏、あやまち。闕腋=脇あけの衣、闕景(ケツエイ)=日食をいう。闕隙(ケツゲキ)=すきま、すき。闕誤=かけてあやまる、闕(欠)乏、闕焉=①かける ②のぞきさる、闕除=かきのぞく

<闡:セン、ひら(く)、あき(らか)、ひろ(める)、ひろ(まる)>
・ひら(く):闡弘=ひらきひろげる、闡拓=ひらく、闡発=ひらきあらわす、闡繹=ひらきのべる
・あき(らか):闡明=明らかになる、明らかにする 闡証=明らかにする、闡究=きわめ、明らかにする
・ひろ(める)、ひろ(まる): 闡綜=ひろめすべる、闡并(センペイ)=他国を并呑して領土を広めること、領有する(字通) 闡済=広めて成しとげる、闡諧(センカイ)=ひろびろとしてなごやか
*闡提(センダイ)=(仏) *丕闡(ヒセン):(字通に記載あるも意味不詳)

(注)「闡并」の読み:(2019.4.3訂正)“せんべい(senbei)”だったものを“せんぺい(senpei)”に修正。大字源でも良く見ると「せんぺい(sennpei)」読みのようだ。

<闥:タチ、タツ、こもん>*タツ(漢音)タチ(呉音―漢字源) *タチ音の熟語ナシ *漢検2「こもん」訓なし。
・こもん:紫闥、門闥、禁闥、宮闥、皇闥、閨闥、・・・排闥=「闥を排す」=宮中の小門を押し開く(一説に、門屏をおしのける)、省闥=宮中
・その他:闥爾(タツジ)=疾いさま、からりと開けているさま 飛闥=楼上の突き出た四角の木
*漢検2意味「もん(門)、門の総称。また、宮中の小門。」

<闢:ヘキ、ビャク、ひら(く)、ひら(ける)、しりぞ(ける)>
*ヘキ(漢音)ビャク(呉音) *ビャク音は「(天地)開闢」ぐらいしか見当たらず。
・ひら(く)、ひら(ける):開闢(カイビャク)、闢国(ヘキコク)=国を初めて建てる、闢門=門をひらく、闢除=ひらき除く、闢発=ひらきあらわす、闢土=土地をひらきひろめる、開墾する =闢田=闢墾。洞闢=ひろがる 「四塗洞闢」、闢闔(ヘキコウ)=開くことと閉じること 
・しりぞ(ける):闢仏(ヘキブツ)=仏を斥ける、闢邪(ヘキジャ)=邪説をひらきしりぞける=辟邪

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