日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

ジカルボン酸(分子模型)

2007-05-18 | 分子模型図鑑

一昨日

スイバに蓚酸が含まれていることを書いた

ついでなので

シュウ酸の仲間を紹介・・・

カルボキシル基が2つ付いた化合物を

ジカルボン酸と言う

脂肪酸とは言わない

 

シュウ酸(再褐)

Photo_169

紹介は済んでいるがシュウ酸

ジカルボン酸は

全てのシュウ酸の水素イオンが1個はずれると

2個目の水素イオンが外れ出す

一粒で二度すっぱいカルボン酸

シュウ酸はカタバミ・ホウレンソウなどにも

含まれる

 

マロン酸

Photo_170

マロン酸のマロンは

栗の事ではなくギリシャ語でりんごだそうだ

次に紹介するコハク酸に似ているために

体内でコハク酸と間違われる

体にとってあまり良くない

 

コハク酸

Photo_171

コハク酸は高校生物で習う

クエン酸回路の生成物の一つだ

そのせいか体はおいしいものと認識するのか

旨味を持つ

酸味を消して旨味だけにするために

中和するとコハク酸ナトリウムになり

旨味調味料として利用される

 

フマル酸

Photo_172

不飽和ジカルボン酸

フマル酸もクエン酸回路を構成する物質の一つ

クエン酸回路については後述の予定・・・

コハク酸やフマル酸は

家庭生活に関わりがないかというと

実は

発泡入浴剤の成分である

重曹(炭酸水素ナトリウム)のナトリウムを

酸が強引に横取りし

フリーになった炭酸がガスとなって

あわのお風呂を作りあげる

「バブ」の場合はフマル酸が使われている

 

マレイン酸

Photo_173

マレイン酸は前項のフマル酸と

実は部品は全て同じである

比較して見てほしい

炭素4、水素4、酸素4

ただカルボキシル基の付く位置が異なる

これを幾何異性体という

マレイン酸は

カルボキシル基同士が近すぎるために

酸素1個水素2個が「水分子」として

逃げ出してしまう状態になる

それを無水マレイン酸という

無水マレイン酸

2_9

無水マレイン酸は

水が十分あればマレイン酸に戻る

フマル酸の場合は無水にはならない

幾何異性体についても後述の予定

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