一昨日
スイバに蓚酸が含まれていることを書いた
ついでなので
シュウ酸の仲間を紹介・・・
カルボキシル基が2つ付いた化合物を
ジカルボン酸と言う
脂肪酸とは言わない
シュウ酸(再褐)
紹介は済んでいるがシュウ酸
ジカルボン酸は
全てのシュウ酸の水素イオンが1個はずれると
2個目の水素イオンが外れ出す
一粒で二度すっぱいカルボン酸だ
シュウ酸はカタバミ・ホウレンソウなどにも
含まれる
マロン酸
マロン酸のマロンは
栗の事ではなくギリシャ語でりんごだそうだ
次に紹介するコハク酸に似ているために
体内でコハク酸と間違われる
体にとってあまり良くない
コハク酸
コハク酸は高校生物で習う
クエン酸回路の生成物の一つだ
そのせいか体はおいしいものと認識するのか
旨味を持つ
酸味を消して旨味だけにするために
中和するとコハク酸ナトリウムになり
旨味調味料として利用される
フマル酸
不飽和ジカルボン酸
フマル酸もクエン酸回路を構成する物質の一つ
クエン酸回路については後述の予定・・・
コハク酸やフマル酸は
家庭生活に関わりがないかというと
実は
発泡入浴剤の成分である
重曹(炭酸水素ナトリウム)のナトリウムを
酸が強引に横取りし
フリーになった炭酸がガスとなって
あわのお風呂を作りあげる
「バブ」の場合はフマル酸が使われている
マレイン酸
マレイン酸は前項のフマル酸と
実は部品は全て同じである
比較して見てほしい
炭素4、水素4、酸素4
ただカルボキシル基の付く位置が異なる
これを幾何異性体という
マレイン酸は
カルボキシル基同士が近すぎるために
酸素1個水素2個が「水分子」として
逃げ出してしまう状態になる
それを無水マレイン酸という
無水マレイン酸
無水マレイン酸は
水が十分あればマレイン酸に戻る
フマル酸の場合は無水にはならない
幾何異性体についても後述の予定
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