一〇八〇 〔栗の木花さき〕 一九二七、七、七、
栗の木花さき
稲田いちめん青く平らな
イーハトーヴの七月である
洞のやうな眼して
風を見つめるもの……
はんのきと萓の群落
さわやかによしは刈られて
今年も燃えるアイリスの花
またわづかにひかる あざみの花
幾重の山なみに雲たゝなびき
月見草の花瓣萎む
そのひとみのいろ灰いろにしてつゝましく
短く刈られて赤いひげと
風にやつれたおももちは
更に二聯の
精神作用を伴へば
聖者の像ともなる顔である
飯岡山の肩ひらけ
そこから青じろい西の天うかび立つ
<『校本宮澤賢治全集第六巻』(筑摩書房)182p~より>
〝『詩ノート』より〟へ戻る。
《鈴木 守著作案内》
◇ この度、拙著『「涙ヲ流サナカッタ」賢治の悔い』(定価 500円、税込)が出来しました。
本書は『宮沢賢治イーハトーブ館』にて販売しております。
あるいは、次の方法でもご購入いただけます。
なお、既刊『羅須地人協会の真実―賢治昭和二年の上京―』、『宮澤賢治と高瀬露』につきましても同様ですが、こちらの場合はそれぞれ1,000円分(送料込)の郵便切手をお送り下さい。
☆『賢治と一緒に暮らした男-千葉恭を尋ねて-』 ☆『羅須地人協会の真実-賢治昭和2年の上京-』 ☆『羅須地人協会の終焉-その真実-』
☆『「涙ヲ流サナカッタ」賢治の悔い』 ☆『宮澤賢治と高瀬露』(上田哲との共著)
◇ 拙ブログ〝検証「羅須地人協会時代」〟において、各書の中身そのままで掲載をしています。
栗の木花さき
稲田いちめん青く平らな
イーハトーヴの七月である
洞のやうな眼して
風を見つめるもの……
はんのきと萓の群落
さわやかによしは刈られて
今年も燃えるアイリスの花
またわづかにひかる あざみの花
幾重の山なみに雲たゝなびき
月見草の花瓣萎む
そのひとみのいろ灰いろにしてつゝましく
短く刈られて赤いひげと
風にやつれたおももちは
更に二聯の
精神作用を伴へば
聖者の像ともなる顔である
飯岡山の肩ひらけ
そこから青じろい西の天うかび立つ
<『校本宮澤賢治全集第六巻』(筑摩書房)182p~より>
〝『詩ノート』より〟へ戻る。
《鈴木 守著作案内》
◇ この度、拙著『「涙ヲ流サナカッタ」賢治の悔い』(定価 500円、税込)が出来しました。
本書は『宮沢賢治イーハトーブ館』にて販売しております。
あるいは、次の方法でもご購入いただけます。
まず、葉書か電話にて下記にその旨をご連絡していただければ最初に本書を郵送いたします。到着後、その代金として500円、送料180円、計680円分の郵便切手をお送り下さい。
〒025-0068 岩手県花巻市下幅21-11 鈴木 守 電話 0198-24-9813なお、既刊『羅須地人協会の真実―賢治昭和二年の上京―』、『宮澤賢治と高瀬露』につきましても同様ですが、こちらの場合はそれぞれ1,000円分(送料込)の郵便切手をお送り下さい。
☆『賢治と一緒に暮らした男-千葉恭を尋ねて-』 ☆『羅須地人協会の真実-賢治昭和2年の上京-』 ☆『羅須地人協会の終焉-その真実-』
☆『「涙ヲ流サナカッタ」賢治の悔い』 ☆『宮澤賢治と高瀬露』(上田哲との共著)
◇ 拙ブログ〝検証「羅須地人協会時代」〟において、各書の中身そのままで掲載をしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます