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日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2023年8月2~13日 【旅行】リベンジのドイツ(10)ベルリン市内見学

2023-08-30 20:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
8月11日、10日目。今日はこの旅で初めて、30度近くまで気温が上昇。ホッとしたけど、それはそれで暑い。

(番外)東ドイツ製特急型気動車「VT18.16」("https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%9B%BD%E9%89%84VT18.16%E5%9E%8B%E6%B0%97%E5%8B%95%E8%BB%8A">wikipedia)(写真上左)
 きょう最初の見学地へ、Zoo駅まで歩き、朝食を摂ってからSバーンで向かった。Lichtenberg駅で下車したところ、見慣れない、しかし明らかに古く華のある列車が留置されており、下車してホームを移動したり、外に出て歩道から写真を撮った。車体に「DR」と書かれている通り、旧東ドイツ鉄道の車両で、同国の威信をかけて1964年から製作されたと言う。長いノーズ、高い運転台は、日本の新幹線0系とも、151系に始まるボンネット型特急電車とも相通じるデザイントレンドを感じさせる。後刻いろいろ調べたが、同駅自体が東ドイツ時代はターミナル駅だったとのこと。今は近郊電車の発着駅にしか見えないが、確かに地下のS/Uバーン駅のホームは、極めて歴史がありそうな雰囲気が漂っていた。

(13)"https://www.stasimuseum.de/en/enindex.htm">シュタージ博物館(10.00EUR)
 ナチ統治時代のいわゆる秘密警察が「ゲシュタポ」なら、分割後の東ドイツに設置された似たような機関が「シュタージ」で、本館はそこに関する内容を、当時の建物の一部に展示する。秘密警察などと言うものは時代や国を問わずやることは似たようなもので、言論統制や反動者の抑圧、拷問など。創設に関ったり組織拡大に「尽力」した人物群や組織構成などについて詳しく、監視の方法とくにカメラや録音、盗聴装置などの実物展示は興味深かった。一方で取り調べや拷問に関する展示は少なく、さすがにバツが悪いのか人道上の背後なのか或いは資料として残されていない闇の部分なのか、ちょっと疑問が残った。

(14)"https://www.ddr-museum.de/en">DDR博物館(13.50EUR)
 Uバーンで中心部に戻りMuseumsinsel(博物館島)駅で下車し地上に出ると、ベルリン大聖堂がドーン(写真上右)。シュプレー川を隔てた向こう岸に、前回時間切れで訪問し損ねた本館がある。有名な自動車「トラバント」を始め東ドイツ時代の種々の製品、風俗風景、ジオラマで埋め尽くされている。同時期の西ドイツ或いは日本の製品と比べるとどうだろう?やはりデザイン的にも、恐らくは技術的にも、ひと世代の遅れは否めない。全てが野暮ったく古臭く見える。西側諸国の発展を知らなければ、きっと庶民は「こんなもの」で生活でき、劣等感にさいなまれることはなかったんだろうか。
 
(15)"https://coldwarmuseum.de/en/">冷戦博物館(16.00EUR)
 ベルリンと言うとどうしても歴史的、政治的な部分に興味が多く、その手の博物館が多いものだから見学先が偏ってしまう。本館は文字通り、東西対立の時代の資料館。ユニークかつ面白いと思ったのは、東西を比較する形での展示が徹底されていたこと。同じころ、東側西側ではそれぞれどうだったかを、ほんの少し目線を動かすだけで理解できる。映像が多かったのも、理解が早くて助かった。そのためか、入館料は少し高めか。

(番外)"https://www.topographie.de/en/">テロのトポグラフィー(無料)
 友人の希望で追加訪問。もとはナチス政権時代の重要機関が入居するビルだった一角で、さすがに建物は取り壊されたが敷地の一辺に沿った基礎部分だけが遺構として残され、その前と新たに建てられた近代的な平屋の建物内にナチスの興亡と犠牲者や抵抗者たちの記録がぎっしり収められている。展示は写真パネルがメインだが、追悼のため個人名の検索システムもあり、日本でも原爆犠牲者や戦没者の検索ルームがあるのと同じ。今回あれこれ施設を訪ねており既に見た写真も多かったが、謀反失敗から10年と経たずにドイツの頂点に立ち、世界を大混乱に陥れたヒトラーとその時代を思うと、その勢いや熱狂し追随した人々のエネルギーに驚きおののくばかり。

(番外)首相官邸跡地
 本日の最期は、これもまた友人の希望で追加訪問した首相官邸跡地。当然ヒトラー時代のである。建物は取り壊されて久しく跡地にはコンクリートのアパートが建てられているが、その敷地内の一角、公園となっているエリアあたりの地下まで壕が伸び、ヒトラーが拳銃自殺による最期を遂げた場所と推定されるとか。かつてはそのことを記した案内板が建てられていたのだが、ネオナチとかの「聖地」として集会が行われたりしたのか、それも撤去されてしまったとこと。先人のブログを辿り恐らくここかなぁと呟けど、爽やかな風に公園の木々が枝葉を揺らすだけだった。

 今日は多くの博物館を訪ねただけでなくブランデンブルグ門(写真下左)、ポツダム広場の「壁」(写真下右)などベルリン名所にも寄り、連日とは違った意味で充実した1日となった。

 InterContinental Berlin 泊
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2023年8月2~13日 【旅行】リベンジのドイツ(9)ハンブルク市内見学、ハンブルク→ベルリン

2023-08-30 13:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク

 8月10日、9日目。今日はハンブルク市内で博物館見学の後、最後の目的地・ベルリンへ移動する。荷物をまとめてチェックアウト、駅前のホテルなので、駅のロッカーでなくフロントに荷物を預けて出られるのが嬉しい。

(11)プロトタイプ自動車博物館(5.00EUR)(写真上段)
 徒歩でアクセス。「地球の歩き方」を読んだ時には気付かなかったが、Google Mapでハンブルク市内を見ていて存在に気付いた。いやココ面白そうじゃん?と言うことで訪問。
 ビルの中ゆえ柱が多く天井が低いのが欠点だが、コレクション内容は興味深い。ポルシェは、シルバーでなく濃色のボディにヘッドライトのリングが妖しい否ユーモラスな「タイプ64」(1939)ほか何台も。NSU車の古いフォーミュラカーもあれば、新しめなところではミヒャエル・シューマッハが最初に乗ったF-1カー「ジョーダン191」(1991)、スーパーカーとしてランボルギーニ・ミウラがあったりと、レアカーと言う共通点を持つ車両が数フロアに分散して並べられていた。

(12)国際海洋博物館(15.00EUR)(写真下左)
 徒歩数分で次の博物館へ。ここは凄かった。海洋博物館と言うことで船のこと全般に渡って展示がされているが、とにかくすごい(素晴らしい)のはスケールモデルの品々。古いビルの9Fまで、帆船時代から現代までの商戦、客船、軍艦の模型が果てしなく並ぶ。一隻一隻を詳細に検分するとしたら、いったい何週間いや何か月かかるだろう。海戦風景や歴代の提督、船長などを描いた重厚な絵などもあり、観るのに集中力が続かない…最後1フロア半を残し、無念の閉館時間となった。

 海洋博物館で予定を1時間以上オーバーしたため、予約していた列車の指定券はパアに。Uberでホテルに戻り、荷物をピックアップして駅へ。次に発車するICEは、先頭車がエコトラベルを主張する緑帯車しかも振り子機構付き「ICE-T」(写真下右)。道中では振り子機構の動作を感じられた気がしたが、友人は判らないとの感想だった。とすれば、期待し過ぎの気のせいだったのかもしれない。

 ベルリンまではノンストップ。久々に中央駅に降り立ち、再びUberを使ってホテルへ直行した。旅も大きなトラブルなく、ついに最終目的地までやってきた。

 InterContinental Berlin 泊

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2023年8月2~13日 【旅行】リベンジのドイツ(8)キール(ラーボエ)・ドイツ海軍記念館およびUボート記念館

2023-08-30 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 8月9日、8日目。ハンブルクから日帰りで北部の港町・ラーボエを訪れる。ここは、入り江の奥まった港町キールへの玄関口。
 ハンブルク中央駅から電車でキールへ。何故か途中でスローダウンが続き、30分延着。駅前からのバスで乗車方向を間違え、都合1時間のロスで終点ラーボエに着いた。キールではストックホルム行フェリーが見え、乗りたくなる。
 バス停近くはヨットハーバー、土産物屋やレストランが並ぶが、目的の施設まで1kmほどは砂浜で、歩道が伸び気持ち良く歩ける…風がなければ。とにかく強い風、気温も低く、体感温度は10℃ちょっとか?本当に今は8月か。

(10)ドイツ海軍記念館およびUボート「U-995」博物館(2館セットで13.00EUR)(写真上右)
 本来は戦没者慰霊塔として建てられた塔の内部に、ドイツ海軍に関する資料や模型が展示されている。塔の最上部に展望台があり、エレベータがあるにも関わらず階段で昇ったためたいそう疲れた。展望台からの眺めは素晴らしいが、風と寒さで1分しか居られず。
 上記施設と向かい合う形で、VIIC型Uボート「U-995」が陸上固定されており、内部を見学できる。上記とセット料金がおトク。先日ブレーマーハーフェンで見た潜水艦より古い設計のため、内部随所の違いが解った…友人の説明で。

 なにか魚料理を食べたいとバス停近くの店で良く解らぬままオーダーしたら、大きなヒラメのフライだった。タルタルソースが旨く、ビールが進むが、1本にしておく。当地のトイレは大抵1回0.50ユーロかかる。最近の近郊列車ではトイレなし車両が増えており、ちょっとリスクがある。
 一人ではここまで足を伸ばすことはなかったろう。行きたいと言った友人に感謝。今日は早目に終了、ハンブルク市内見学はやめてホテルで休養した。

 Reichshof Hotel Hamburg 泊
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