現場で企業と渡り合ってきた著者による、食品廃棄における問題点。机上の空論でなく、実例を挙げて関連諸法の穴や不整合を指摘するので、解りやすい。そして問題点を挙げるだけでなく、なぜそうなってしまったのか、どうすれば正せるのか(政治的法的な話もあるし、現場指導や立入検査実施などの提言もある)も書かれている。
これだけ書かれて、企業側はさておき役所側はどういう気持ちか。きっとこの方は煙たがられているだろう。答えまで書かれた「質問状」を受け取らず、取り組まないのはどこか後ろめたいところがあるからだと邪推せざるを得ない。そうすることで都合が悪くなる抵抗勢力があるのだ。
一方で消費者は傍観しているだけで良いのか。否。法整備や運用に問題があるにせよ、我々にできることもある。なるべく賞味期限の早いものから商品を買うこと、規格外野菜など積極的に利用すること。コンポストで生ゴミ処理すること。気を付けたい。
2023年7月21日 自宅にて読了