SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

黒瀬陽平の「移籍」について

2010年07月13日 | Weblog
 ところで黒瀬陽平が東浩紀から破門を言い渡されたようだが、気を落とすことはない。岡崎乾二郎に次いで、今度は田中純が黒瀬ラウンジへの関心を示したからだ。トーク・イベント「〈イメージ〉の現在」で田中純は、港千尋や中沢新一の洞窟学を受け取り、何を思ったか「黒瀬陽平のカオス/破滅ラウンジというのも、ある種の洞窟ではないのか? しかしそこにも禁止平面が強硬に働いている」とか述べていた。誰かに尋ねられたわけでもないのに、みずから黒瀬ラウンジについて言及したのである。岡崎乾二郎も田中純も、黒瀬がリスペクトしてやまない先達であるが、その先達に認められたのである。いまの黒瀬には、たとえ藝大を失っても岡崎のいる四谷アート・ステュディウムがあり、そして『思想地図』を失っても田中純が責任編集する『SITE ZERO/ZERO SITE』があるのだ。何の不足もない。そろそろ本気で「移籍」を考えてもいいのではないか。東浩紀もこの二人には文句を言いにくいはずだ。

〈イメージ〉の現在 その1

2010年07月13日 | Weblog
『ヴァナキュラー・イメージの人類学』刊行記念のトーク・イベント「〈イメージ〉の現在」が終わって、閉店時間までジュンク堂書店内を散策する。ジュンク堂新宿店に来たのは初めてで(というか本屋自体あまり来ないが)、ここがあのカリスマ書店員を自称する阪根ブログの馬鹿が勤める店かwとか思いながら冷かし半分でぶらぶらしていたら、ある男とすれ違った。そのときは「いまの男もトーク・イベントの場にいたな」としか思わなかったが、閉店のアナウンスを聞いてエレベーターに向かうとき、ふと、そのことに気が付いた。「さっきの男......もしかして私は、あの男が誰なのか知っている......」 そういえばあの犬っぽい雰囲気は......ずっと前に中央大学の講演会で保坂和志の隣にいた男の顔を思い出した。そう、古谷利裕だった。私はエレベーターの前から店内を急いで見回したが、すでに古谷の姿はなかった。次の日の偽日記で古谷が実際その場にいたことが確認されたが、まさか古谷からすれば、あの気に食わないブログの奴と店内ですれ違っていたなんて知る由もないことである。第二次接近遭遇といったところか。
 そんなことはともかく、『ヴァナキュラー・イメージの人類学』については関心があったのでこのトーク・イベントにも来てみたわけだ。詳しいことは次回から。(続く)