カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

デリーの結婚事情。その①

2010年05月02日 14時47分59秒 | デリーNCR / DELHI NCR
最近は恋愛結婚も増えてきたとはいえ、
インドで結婚と言うと、
まだまだお見合い結婚が主流である。

日曜日の新聞には別冊(写真)で結婚相手募集の記事折り込まれる。

会社で仲良くしてもらってるG君は27歳のお年頃である。
彼の現在の重要関心事項は結婚である。(笑)
「早く結婚したい。」が口癖のG君を例に、
デリーの結婚事情をレポートしてみる。

                

まず結婚への道のり(笑)・・・であるが、果てしない。
女性はたくさんの花婿候補者の中から選べるのだが、
花婿候補者は申し込みが来てからでないと選べないらしい。

  女性がお見合写真と条件を見て、花婿候補者をピックアップする。
  女性が気に入った花婿候補者を女性の両親が選定する。
  両親がOKであれば、女性の父親が花婿候補者の職場を訪問して、
    条件リストの内容を確認したり、素行を調査する。
  女性の父親が花婿候補者の自宅周辺を訪問して聞き込み調査をする。
  女性の両親が花婿候補者の家を訪問し両親に会う。
  双方の両親が話し合って、親戚付合いができるかどうか判断する。 
  花婿候補者が両親と一緒に花嫁候補者に会いに行く。
    双方の写真に偽りないか、結婚できるかどうか確認する。
  問題なければ、婚約し、半年後には結婚。

で会ってみて、
万が一、当人同士が気に入らなかった場合は断る事ができる。
その場合は自分の母親に正直に理由を伝える。
例えば「写真より色が黒かった。」「写真の方が美人だった。」とか、
「話が合わない。」・・・とか。
すると母親が相手の両親に「星占いが良くない。」と言って断るそうだ。

 私はお見合もした事ことがなければ、
婚活もした事がないので良く解からないが、
(そもそも結婚願望がないのだから仕方ないのだが)
インドも日本も条件面では、あまり違いはないのではないか。
最も大きな違いは、本人達より家の結び付きを重要とする点であろう。

 職業の一番人気は公務員。安定した職場が一番。
公務員試験はかなり難しく受かった人は頭がいい、
またコネも必要だからそれなりの家系だと言うことだろう。
実は公務員の給料は大した事がない(聞いて驚くほど低い)が、
住居が提供されていたり、公共の交通費が割り引かれたり、
いろいろな手当てや福利厚生がいいそうだ。

 男性の年齢は女性より少し上で30歳までが人気が高く、
男性でも30歳を超えると「もう一生、結婚できないのではないか。」
と不安になるとの事だ。
それから飲酒、喫煙はマイナスポイントになる。
家計に響くのと健康への問題らしい。

 それから家族構成では、小さな弟や妹がいたり、
両親、祖父母など面倒を見なければならない家族が多いほど敬遠される。
それから持ち家、自家用車などは必需品のようだ。

驚くのはの職場訪問である。日本では考えられない。
インドに個人情報保護はないのか!
 日頃から上司に良く思われておく必要があるなぁ・・・。

それからの近所の人への聞き込み調査。お父さんは探偵か!
ここで悪い連中と付き合ってるとか、
夜遊びをしているとか、騒いでうるさいとか、
挨拶をしないとか、よく女性を連れて来ているとか、
ある事ない事を言われると決まるものも決まらないらしい。
 近所付き合いも大切にしておかないと・・。

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