先週のブログで東京理科大学の話題に触れましたが、その続きを少し記してみます。
理科大は理学部と工学部がありながら、理工学部もあるという珍しい学部構成をとっています。これらの学部は、いずれも高度な研究内容を誇り、一般入試のレベルも高く、社会的に高い評価を受けています。ただし、どちらかというと都心にある理学部・工学部の方が人気があるというのは、大学の都心回帰傾向の強い昨今においては、致し方ないところです。目立ったところとして、理工学部は公務員志向が強いのか、2012年度の同大学のガイドブックでは理学部第一部21名、工学部第一部6名、理工学部53名が公務員の職に就いています。(各学部とも中学・高校の教員を除く)。
2012年までに、神楽坂キャンパス(九段校舎含む)に理学部(第一部・第二部)・工学部(第一部・第二部)、野田キャンパスに薬学部・理工学部・基礎工学部(2年次以降)、久喜キャンパスに経営学部、長万部キャンパスに基礎工学部の1年次を展開してきましたが、来年度(2013年)には、新たに葛飾キャンパスを開設し下記の学科が移転する予定です。
? 理学部第一部 応用物理学科
? 工学部第一部 建築学科・電気工学科・機械工学科
? 工学部第二部 建築学科・電気工学科
? 基礎工学部 電子応用工学科・材料工学科・生物工学科
この中で、特に基礎工学部全学科の2年次以降のキャンパスが野田から葛飾に移転しますので、受験における影響が多少なりとも発生するかもしれません。一年次は北海道で学ぶという特色がありますが、大学院への進学率が77%と他学部平均(62%)より高く、また、進路決定率が95%を超える等、堅実なところがある学部です。
(yos&ots)