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ジャズは理論が必要か?

2021年12月04日 | Weblog
 私はギターを趣味としているが、その基本的な楽曲と言うか、ジャンルはクラシックギターである。 クラシックは基本的には楽譜をそのまま弾く音楽と言っても良いだろう。 そのままと言うのは、楽譜の音符や記号通りに音楽性や芸術性も含めて1音足らず間違いなく弾くと言うことである。 
クラシックの曲も数えきれない程にあるし、初歩的な技術で弾ける物(このレベルの曲は主に練習曲として作曲されている事が多い)、ある程度のレベルになったら中級者向けの楽曲もあり、さらには高等技術などが必要になる上級者向けの曲と言う流れで弾くことになるだろう。
クラシックでも楽譜を見るだけでその楽曲のリズムやテンポ、メロディー、雰囲気、楽曲の意図するように弾くことが出来るようになれば、上級者だろう。
初心者や中級程度のレベルだと、楽譜を見るだけではその曲のイメージを得るにはちょっと難しい。 特に、メロディーと伴奏の強弱の表現はなかなか難しい。
楽譜の音符をそのまま弾くことが出来るようになるのもある程度の経験が必要になるので、初心者は模範演奏を聴くことが大切だ。 最初は当然だけど、その模範演奏を模して弾くことが出来るまでにもかなりの練習が必要になる。
特にそのテンポを崩さずに弾けるまでにはその曲を譜面を見ないで弾くことが出来るようになるまで覚える事が必要だろう。
特に運指を考える事も大切だ。 スムーズな指の移動が出来るまでには何度も弾き熟して、自分なりに楽に弾ける運指を考える方が良いだろう。
譜面に記載されている運指が絶対に良いとも言えない時もあるので、自分なりに運指を譜面に書き込んで練習するように私はしている。 
譜面に直接書き込んで、自分なりにその曲を弾くようにすることは、プロの人は当然のようにすることだ。
出来る限りスムーズに音を出すことが出来る運指は無理が無く、楽に弾けるようにするためには必要である。 
さて、クラシックは楽譜を丁寧に音楽として表現する為に必要なある意味では音楽の設計図である。 その設計通りに弾けるまでには相当な技術的な上達が必要になる。 
なので、段階的な練習が当然必要になるのは必須だ。 それにはレッスンを受ける事が最も最短で最適な練習方法だろう。 しかし、私のように独学でギターを弾いている人は、ある意味ではいろんな教本に手を出しているだろうと思う。 そして、運指にしても、難しい個所の弾き方などを克服するのも自分のセンスや何度も弾くことで見つける方法しかない。
何度も練習しているうちに、より楽な運指を見つける必要がある。 何度練習してもなかなかスムーズに弾けない個所を解析して、どのタイミングで指を移動させるのか? どのように指を動かすのか? 音を綺麗に出すためにはどの角度でどの程度の力で爪弾くのか? そうした事を時分で発見する事が必要になる。
これはレッスンを受けている人なら、その場で講師に聴いたり、指摘されたりして、ある意味ではピンポイントで難しい個所の克服方法が見つかるだろう。
もちろん、当然だけど、何度も練習する必要はあるが、自分でそれを見つけるよりも遥かに適切で早く出来る。
それでも、レッスンに通えない人や通う程の余裕が無い人も相当に多く居る。
さらにはレッスンに通っていても、講師の教え方が悪かったり、その人との相性もあるだろうけど、なかなか上達することが無い人も多々いる。
私は独学なので、レッスン料は0円である。 ただし、無駄な教本もいくつか購入している経験もあるし、なかなか克服するまでに時間が掛かっている曲も多々ある。 実際に今弾いている練習曲もほとんど1か月以上(月平均の練習時間は60時間程度、ただし、同じ曲の練習時間は20時間程度だろうか)練習してもどうしてもスムーズに弾けない個所を克服出来ない事もある。
しかし、私はある程度弾けるようになった時点で次の練習曲に進むことにしていて、3~4曲程度を同時進行で練習することが普通にしている。
なので、2時間程度の練習時間で4曲程をランダムに練習して、特に難しい個所を何度も繰り返している。 新しい曲は覚えるまでにはそれなりの時間もかかるし、1曲を通して弾くことはないので、4小節、2小節などの単位で隔日に弾けるまでは全体を通して弾くことはない。
それ以前に一旦は卒業している3曲程度の難所を何度も繰り返して練習をしている。 それから1曲を通して弾き、スムーズに弾けるまでその曲は練習することにしている。 ただし、かなり以前に終えている曲はやはり完全には覚えていない。 譜面を見ながら弾くことになる。 
こうして、少しづつ技術的な上達をしているのだ。 それでも、自分ではなかなかその成果を実感するのは難しいだろう。 
常に新しい曲を弾き続けているので、常に難しい感覚はある。 それでも、以前ならかなり無理だと思える曲も少しづつ短時間で弾けるようになったので、それなりに上達しているだろうと思う。 
さて、クラシックの練習に関しては、こうして譜面をそのまま弾くと言う練習で十分だろう。
 ジャズはそうはいかないのである。 そもそも、ジャズの譜面はコード表記で実にあっさりと記載されている。 そもそも、ジャスでもソロで演奏する場合にはそれなりに譜面はしっかりとしているが、セッションなどの場合、(基本的にはセッションがジャズの基本なので)基本的なコードの循環を記載されている中でアドリブで自由に弾くことが最大の魅力だろう。
そのアドリブで弾くと言う事。 これはデタラメに音を出しているとは全く違い、ギターの指板の全てを把握していて、コードは勿論だけど、リズムやテンポを崩さずに音楽をその場で構築すると言う相当な技術が要求される。
これはジャズが難しいと言う由縁だろう。 このアドリブの難しさは当然だけど、そもそも、コード自体もジャズ特有の理論があり、そうしたジャズの特殊性を理解する必要が有る。 こうした音楽理論を覚えるのは必須条件で、それを完全に理解できるまではジャズが上達したと言えないだろう。
しかし、初心者がいきなり音楽的な理論を理解したり、コードの解析をしても意味がない。 なぜなら、そもそも、ギターを弾く最低限のテクニックが先に無い場合には、どんなに理論を理解しても、単なる書いた餅になる。
なので、当初は基本的なコードをスムーズに押える事が出来るまで何度も定番のコード進行を覚えることや、ある程度のバッキングに合わせて、リックを繰り返して弾く練習。 ソロ演奏を完全にコピーしたり、コンピングを基本とした練習に少しづつソロを入れるようにしたり、いろんなバリエーションの練習が必要になる。
ジャズのレッスンも当然だけど受けた方が上達するには早道だし、確実だろう。 しかし、これもクラシックと同じだけど、そうした余裕が無い人や、そもそも、ジャズは独学で練習する人が多々いる。 
しかし、ジャズはクラシックに比較すると、途中で挫折する人は相当に多そうだ。 これはやはりジャズの練習はクラシックのように体系的な教本が少なく、教本の著者によって全くその方法論も変わっているので、そうした練習が合う人は良いけど、そうでない人は途中で挫折する割合が多く居る。 
私もジャズに関してはかなり難しいと感じている1人だけど、それなりにギターの練習の経験もあるので、ギターの上達する秘訣もある程度知っているので、ジャズの練習も上達するスピードは兎も角として、楽しく練習出来ている。 ジャズはそもそも最初から自分なりのアドリブで弾くと言う事が出来る。 基本的なコード進行を覚える時でも、4分音符で構成されているが、ジャズらしいテンポやスピード感を変化させて弾くことはとても楽しい。 
さて、今日は休みなので、ギターの練習をしっかりと出来る。 
明日は仕事なので、今日は十分に練習しよう。 

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