8月中旬から梅雨時のような雨が続き、昨日から雨が降り続く天気。
気温は夏日に比較すると少しは緩和されて来た。 それでも、30度前後になる最高気温が予想されていて、蒸し暑い日になるようだ。
午前中は雨が降り続く予報だし、雨雲レーダーで確認しても、やはり午前中に雨が止むような気配がない。
今日は休みだけど、家事なども多くやることがあるので、自由な時間を取る事が少し難しい。 それでも、4,5時間程度のギター練習は出来そうだ。
昨日も勤務明けで、午前に1時間程度、午後から2時間程度、夜は1時間程度の練習をすることが出来た。
クラシックの練習は意外と順調に進めている。 カルカッシ教則本の初等科は終えて、中等科に進んでいるけど、この中等科は高等科との併用も多く、練習曲も順序が少し前後しているので、自分なりのペースで進める事も大切だろう。
中等科の最初に出てくるスラーの練習曲は初めはかなり難しいと思った。
曲の難度はそれほどではなく、逆に曲調としては初級の始めに練習する程度の難度だ。 これが、スラー奏法を多用する曲になっているので、スムーズに弾くことはかなり難度が高くなっている。
なので、この後の50曲の斬新的練習曲を始めて、さらに、ポジション毎の練習曲に取り組んでいる。 これも、29曲目までには、ポジションの練習曲の第9ポジションを卒業する事が望ましい。
今は7曲目で、さらに、スラーの練習曲4曲の1曲をようやく卒業できそうな進捗状況だ。
今年中には第7ポジションまでは卒業したい。 さらに、暫定的の15曲まで、スラーの曲4曲も全て終える予定で練習している。
別の練習として、ジャズの初歩的な練習曲、コンピングの初歩的な練習。 これは汎用するコードを完璧に覚えること。 さらに、もう一つ別の練習として、ソロで弾くジャズスタンダードの曲集20曲の1曲目から練習しているのだけど、これがかなり難度が高いので、本当に少しづつ弾けるように練習している。 でも、このスタンダードのソロで弾くジャズの曲は、とても魅力的な曲が多く、そのジャズらしい編曲も魅力的なので、とても練習していても楽しく弾くことが出来ている。
こうした楽しいと思える練習は何よりも上達するためには必須条件だと思って居る。 ジャズと言うと、どうしても音楽的な理論を身に着ける事が必須だと言うイメージが強く、どうしても、最終的にはアドリブが自由に演奏できるレベルを目指していて、相当な高いレベルを求められる教本が多くある。
特にジャズ独特と言ってもいいコードは、4音で鳴らすだけでも、その他の音を消音すると言う押え方が要求されるので、これは、難度がかなり高くなる。
鳴らす音だけを押えるだけで良いポピュラーやフォーク、ロックなどとは明らかにその押弦の難度が高い。 こうした理由もあるだろうけど、ジャズは敷居が高いジャンルだと言うことは、ギターを弾いている人の認識だろう。
事実、難度は言うとおりに高いのである。
しかし、これがとても楽しい。 クラシックでも、難度が相当に高い曲が多くあるけど、何度も何度も何度も・・・・・。 ウンザリするほど弾き込んでも、なかなか身に付かないテクニックも多々あり、さらに、フレットを大きく移動する必要がある曲などは、そのスピードに遅れないためには、相当弾き込まないとスムーズには弾けない。
クラシックの場合には、練習曲の構成が本当に初歩的な曲から出来ているので、継続することは意外と難しくない。 しかし、ジャズとなると、いきなり初歩でもコードの押弦が待ち構えているので、難度は高いし、そのコード自体も最低でも4音、消音をしっかりと熟すには全ての弦をしっかりと指で制御する必要が有る。 そのために、ギター初心者がいきなりジャズを弾こうとすると、かなりの難度をいきなり始めることになり、最初から挫折する可能性が高いだろう。 やはり、ロックやジャズを弾くには、最低でも、クラシックの初等程度のレベルを終えて置くことが肝要だ。
ハイフレットをある程度は弾ける程度のレベルが必要になるし、最低でも、ギターのフレット上の音を覚えている事も最初の導入時点で必要な知識だ。
クラシックでは、ドレミで音階を覚えたり、ギター指板上の音をドレミで覚えたりするのだけど、ジャズやロック、またはポピュラーなどでも、EFG・・・・のアルファベットの音で覚える必要性が出てくる。
これはコードを覚えたり、ジャズではコンピングやソロ、アドリブでは必須要件なので、最初からアルファベットの音で覚える方が効率的だ。
さて、いろいろ書いたけど、ギターの練習は楽しい要素をどれほど取り入れて、基本的な事柄を身に着ける事が出来るのかだろう。
クラシックでも同じだけど、基礎練習は楽しいと要素は少ない。
定番のアルペジオや音階、スラーなどの練習も練習としての曲は決して楽しいことはない。 なので、基礎練習もある程度は必要だけど、それよりも、なかなか弾けないけど、やはり曲を弾き熟す練習をする事の方が楽しいし、それなりに技術的な取得も出来る。
実際に、例えば今練習しているスラーの練習も、音階的な練習にスラーを多用する練習もあるけど、それよりも曲としてスラーを多用する曲を練習することの方が実践的だし、汎用的なスラーのテクニックが身に付くだろうと予想出来る。 これは、カルカッシ教則本の内容がとても良く出来ていて、曲の構成が次のレベルの曲の中に多く出て来るので、順序立てて進める事が出来ている。
ジャズなどでも、こうしたカルカッシ教則本のように、各練習曲を段階的に弾き熟すことで、確実な技術を身に着けるような本があると嬉しいが、そうした教則本を作れる作家がなかなか居ないのだろう。
音楽理論を説明する事が出来ても、それを体系的に身に着けるような教則本を作れる人が居ない。
ジャズでもフレーズの特化する本、コンピングに特化する本、アドリブに特化する本、ソロに特化する本。 そうした各ジャズの要素を個別に練習するような教本が多く、そうした要素を全て取り入れるような体型的に初級から中級、上級に至るまで、丁寧で各段の差を最小限とする曲を編曲したりするような、本当にジャズギタリストを育てるための本は皆無と言える。
初心者でもそれほど難度が高くないようなジャズを取得する方法論を見つけるには難しいかも知れない。 しかし、これはクラシックのような基礎的な練習方法が確立できて居ない事や、その歴史からすると、どうしても、そうした教育者が存在しない事だろう。
カルカッシはそうした意味でも、相当な労力を捧げて教本のための曲を作曲している偉大なギタリストだ。
もちろん、その他のギタリスト達も練習曲として向いているような曲を書いている。 しかし、体系的に短い曲を集めて、段階的な技術を身に着けるような作家、ギタリストは意外と居ない。
クラシックの練習曲を集めた教本も私は持っているけど、とても初心者が取り組めるような内容にはなっていない。 最初から難度が高く、本当にギターを始めて持ったような初心者向けの本ではない。
そうした意味でも、やはり、私がもし、初心者にギターを教える立場なら、まずはカルカッシ教則本を2年間程度は他に見向きもせずに取り組むことを進めるだろう。 3年程度の経験を終えて、そこからやっとジャズやロック、ポピュラーのジャンルを平行して練習することの方がより上達するためには近道のような気もする。 基礎をしっかりと固める事は、ギターに限らず、どんなジャンルの音楽や音楽以外のスポーツや芸術や技術なども必要最低限の基本だ。
基本がしっかりしていないと、どうしてもあるレベルに達した時には、それまでの自己満足的な癖がその後の上達に弊害を生む。
さらに、手癖から抜け出すことが出来ないので、なかなかその後の上達に障害となる要素になってしまう。
しかし、そうは言っても、独学でギターを学ぶことは、それ自体が相当な難度があるので、お金に余裕があるならレッスンに通う方法が最も効率的なギターの上達に繋がるのは確かだろう。
しかし、私もそうだけど、そうした時間もそうだけど、レッスンにはかなり高額な費用が必要で、月2回程度のレッスンでも1万円近い費用が必要だ。
しかも、1回30分程度のレッスンで本当に必要な技術的な向上を目指せるのだろうか? 私はこうした疑問もあるので、レッスンを受ける予定もないし、そうした経済的な余裕もない。
今後も将来的にレッスンを受ける事も無いだろうと思う。
もちろん、独学でも、必要なギターの要素を丁寧に学ぶように、意識して練習することが出来るなら、私はレッスンを受ける時間的、経済的な負荷を掛ける必要は無いだろうと思って居るのである。
実際に、この1年間である程度順調に進めている。(順調以上に多くの曲を弾けるようになっただろうと思えるのだ)
ソロギターで弾くポピュラー曲なども以前はかなり弾いていて、今はジャズに変っているけど、それでも、まだまだソロギターの練習も継続している。
もちろん、ジャンルをいろいろと同時進行しているので、各ジャンルの進捗状況は決して早くは無いし、かなり遅々としているだろう。
それでも、各ジャンルで得る事が出来るギターの技術は互換性があり、決して無駄な時間ではない。 各ジャンルの共通するギターの技術は確実に取得できるし、それは全てクラシックギター(私のメインのジャンル)の上達に反映されているだろうと思う。
将来的にはクラシックとジャズを併用して弾いていきたいと思っている。
なので、今はジャズはまだまだ練習時間としては少ないけど、クラシックがもう少し楽に進められるようなレベルになったら、ジャズの練習に多くの時間を割くようなギターの練習の割合に変える事も決めている。
最も、私の年齢からして、どこまでギターが弾けるようになるだろうと思うけど、今後、途中でリタイヤする心算もないし、生涯のライフワークとして、ギターは私の人生の大きな物になった。
体調維持にトレーニングも継続して、何時までもギターを楽しく弾けることを願い、そのために努力を惜しまないようにしたい。