むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

これで良いんですよ (萬鶴)

2011-09-27 | 書道

秋の検定試験用の作品を書き上げました。

合わせて40枚くらいでしょうか。

鶴城さんと言う良きライバル?がいますので、ブービー狙いで頑張っています。

  

 

私は晩書く(ばんかく)でなく、朝書く(あさかく)です。

夜は飲んでしまうので、いつも早朝です。

 

 

さて、今回の検定課題は第三部受験ですので、自運創作課題語句を楷書・行書・草書体にしてお出しするものです。

先生にお手本を書いていただきました。

「静處光陰最好閑中気味偏長」

“せいしょのこういん もっともよく かんちゅうきみ ひとえにながし ”

 

 

そして、〆切り日前日に鶴城さんと滑り込みセーフでお出ししました。

“うん、良いですよ、良く書けていますよ・・・”

“はい、これにしましょう”

?選ばれたのが、事前に外そうと思ったものばかりです。

“先生、これですか?縦の線が全体に傾いているんですが・・・”

“これが良いんですよ”

“先生、墨を付け過ぎて滲んでしまいました”

“これが良いんですよ”

分からないものです。

すべてお見せしてよかった!

 

 

“ほぅ~ ここまで書けるようになりましたかぁ~”

中の字が強く書き過ぎてかすれてしまいました。

“これを軸装にして置くと良いですよ!”

*合わせて4枚を軸装にできると雅印を押していただきました。

 

 

鶴城さんもにこやかにお出しし、一件落着です。

いやぁ~分からないものですね。

外そうと思ったものが、“これが良いんですよ”です。

千羔先生はこのやり取りを、“笑っている”と思いましたが・・・

千羔先生は“微笑んでいるんですよ”とのことです。

さて、結果はどうなりますことやら・・・。

 

萬鶴