むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

鶴の大先輩発見...(東鶴)

2011-09-10 | 書道

今、吉祥寺は秋祭りの真っ最中!!

萬鶴さんの勤務先の駐車場もお神酒所になっているそうです。

そんな中、吉祥寺四軒寺の一つ、光専寺に鶴の大先輩の碑を発見!!

 

「稲垣黄鶴」先生の詩と書だそうです。

黄鶴先生は1903年(明治36年)、長野県追分生まれの

近代詩文を得意とする女性の書家だそうです。

石碑の右下の三文字は...

「なんとかかんとか草?」と記されているようです。

その後、吉野先生からご指摘があり、「麒麟草」と記されているそうです。

吉野先生ありがとうございました。

 

また、ある方からご丁寧なご指摘をいただきました。

稲垣黄鶴先生は、昭和13年に中華民国北京で興亜書道連盟理事となられ、

昭和16年中国の湯山で開催された全国書道展の審査員をされ、

昭和18年には、墨華書道研究会元主幹の宮本旭水先生に「色紙折帖十二カ月」を贈られ、

昭和22年には貞明皇太后宮に「離燕の情」献納のご下命を拝し、

昭和44年には日本書道院副会長になられたそうです。

そして、墨華創刊以来、百歳になられる平成14年まで、32年間にわたり

墨華書道研究会の顧問として、墨華を支えてくださったそうです。

 

*書宗院とは別の組織に属されていたとはいえ、私ども墨華にとっては

切っても切れないご縁があることがよくわかりました。

 

 

秋祭りで武蔵野商工会議所の稲垣会頭とお会いした時、

書の話になり、会頭のご親せきに書家がいらっしゃって

雅号を黄鶴といい、実は光専寺に石碑がある、

とのことだったので、さっそく現場に。

 

黄鶴先生の出身の軽井沢には多くの碑文が残されているそうです。

またまた行くところが増えましたね。