酒酒楽楽

酒店のオバちゃんが、商工会活動や家族のことなどをマイペースで綴っていきます。

軽井沢でリフレッシュ 2日目

2012-04-17 12:44:16 | 


有島武郎別荘「浄月庵」


2日目は清々しい朝を迎えた。
6時に起床し、お風呂に入って膝のマッサージをし、
朝食の8時までに身支度を整えたり、荷物をまとめて宅配の手配をしたり、
窓際で二人並んで記念写真を撮ったり…

朝食は1階のカフェテラスで。
ここは、ジョンレノンファミリーもお気に入りの場所だったとか。
中庭を眺めながら、ふわふわのスクランブルエッグ、しっかりと焼いたベーコン、
それに珈琲と小さめのパン2枚にブルーベリージャムをたっぷりと付けて。
(夕食を簡単に済ませたので、「和食にすればよかったね」が二人の感想)

食事を終えて、8時半過ぎにタクシーで出発。
向かった先は、軽井沢タリアセン
昨日も今日も、運転手さんとの会話を楽しむ。
皆さんいい人ばかりだ。軽井沢を愛し、軽井沢について丁寧に説明してくれる。
なので、もっと話していたいと思うほど、あっという間に目的地に着いてしまう。


タリアセンに入る前に、隣接する軽井沢高原文庫へ。
敷地の下側に立原道造の詩碑を見つけた。
  

詩人であり、建築家でもあった立原道造の「のちのおもひに」

『夢はいつもかへっていった 山の麓のさびしい村に
水引草に 風が立ち 草ひばりのうたいやまない
しづまりかへった 午さがりの林道を』   


結核のために若くして逝ってしまったのが残念。
さいたま市に彼が設計したヒヤシンハウスが建てられたらしい。
娘は立原道造グッズを見つけ、喜んで買いあさっていた。

高原文庫では、丁度「生誕120年 芥川龍之介展」の開催中。
また敷地内には、野上弥生子の書斎(茶室造り)と堀辰雄の山荘も移築されている。

   

そして、実はトップの画像について、
「作家・有島武郎が、大正12年に波多野秋子と情死した別荘を移築。
父・武が明治末期に三笠に建て、武郎は大正5年から毎年夏を過ごしました」
パンフより。

現在はカフェとなっていて、見学は出来なかったが、
いや、入ろうと思えば入れたのだが、昼食は別な場所を予定していたので…
興味津津の私でも、若い娘には有島武郎の名前すら知らなかったのかも。




いよいよゲートをくぐり、塩沢湖(人造湖なんだとか)の右半分を一周することになる。

初めに目指したのは、ペイネ美術館。
一日目の聖パウロカトリック教会の設計者、アントニン・レーモンドが、
自身の別荘兼アトリエとして建てた建物を移築し、
現在は、「ペイネの恋人たち」で知られるペイネの美術館となっている。



なるほど、建物自体は素晴らしいが、展示されているメルヘン調のイラストがオバサンにはどうも合わない。
若い人たちがが来るところかなぁなんて思ったり。
でも年老いてなおこのような純粋な気持ちでラブラブな絵を描けたペイネはやはり素晴らしい。
(と如何にも知ってる風に書いておこう)


昼近くになってたどり着いたのは、深沢紅子野の花美術館。
明治44年に軽井沢郵便局として建てられた由緒ある建物なのだとか。
二階に深沢省三(ご主人)の絵画(三陸、大船渡の海岸の絵が多い)と共に展示されていた。

階下がソネットというレストランになっていて、そこで一休み。
旬の野菜のパスタとふきのとうのパスタを注文。
   

旬の野菜をふんだんに使ったパスタはやはり美味しい。
その後、旧朝吹山荘(睡鳩荘・すいきゅうそう)の前を通り、中央ゲートに戻って来た。
お天気が良くてとっても気持ちの良い散策。心配した膝痛も未だ未だ大丈夫である。


旅も終りに近づいてきた。
タクシーで千住博美術館、内村鑑三記念館へ。
運転手さんは、偶然にも昨日ホテルまで乗せていただいた運転手さん。
3回目もあるかな?と期待したが…

<軽井沢千住博美術館>


館内は、自然の傾斜をそのままに活用したなだらかなスロープ。
素晴らしい作品が沢山ある中、
時節柄か入ってすぐ目に入った「夜桜」が最も印象的だった。

『軽井沢千住博美術館は、世界で活躍する日本画家・千住博の作品を
美しい樹々や花々とともに楽しんでいただける美術館です。
建築家・西沢立衛による、やわらかなフォルムのガラスによって構成された光溢れる斬新な建築と、
四季折々の表情を見せるカラーリーフガーデンが一体となり、
森の中を散策するように作品を鑑賞していただけます。
時の流れによって表情を変える新しい発見に溢れた空間を是非ご体験ください。』

美術館パンフレットより

<石の美術館・内村鑑三記念館>
   

石の教会

石の教会からタクシーで軽井沢駅まで。
“峠の釜めし”の幟が目につく。
昔、父親が東北本線黒石駅で買って来てくれたのを何度か食べたことがある。
昔はプラスチックだったかな?とせと物の違いはあるが、懐かしい駅弁だ。
それを買い求め、午後4時発長野新幹線に乗り込み、地元駅に6時半過ぎに到着。

一日目、埼玉県のどの辺りだったか、
うわぁ~~~~っと思わず歓声を上げたくなるほどの見事な桜並木にも遭遇。
母と娘でこれといった喧嘩もなく、膝もよく頑張ってくれたし、
総じてとても楽しい旅が出来た。
いつものことだが、温かく見送ってくれた家族に感謝。

今日の歩数:11270歩 消費カロリー:208キロcal



簡単にまとめようと思いつつ、書きだすとどうしても長くなってしまいます。
長い長い旅日記を読んでくださいましてありがとうございました。

コメント欄を開けましたものの、会議と雑用で少々忙しくなります。
皆様のブログへは暇を見ながらお邪魔したいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。



 田村うすにごり生(数量限定)が入荷しました。720ミリリットル 1,890円

 加登屋酒店HPはこちら

 加登屋酒店HP こちらもどうぞ。『酒・黒澤 明』『貴醸酒』

かとや分室の状差しはこちら


最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
圧倒的な。。。 (シン)
2012-04-17 17:13:53
軽井沢は一般人が踏み込む場所でないと、子供の頃から感じていました。
なのに、娘が札幌で挙式するというのに、その普段の打ち合わせが軽井沢だったりするのです。
一体全体、どういうところなんでしょうね。

いっこんまさんの二日間の記事にも圧倒されました。
いろんな文化人のことがありますが、特にボクとしては有島武郎が北海道に近しいので、大いなる興味を持ちました。
ボクの家から20分のところに、彼の縁の家や作品があったりします。
ニセコに有島武郎記念館があります。
その館長は北海道大学の教授だった方がやっていて、今でも先生と多少の親交があったりします。

2日間の記事・写真は「驚愕」でした。
軽井沢の近代歴史、すべて承知したような気がしました。
真にありがたいことだと思います。

ニセコ周辺も木田金次郎などの美術館等が整備されつつあります。
札幌南区の芸術の森美術館を始めとして巡回するのに価値がありますので、ぜひ一度、札幌にお運びくだされば幸いです。

返信する
おはようございます (tyakomama)
2012-04-18 01:17:46
お疲れ様でした。
私は、一生行けそうもない所、楽しく拝見させていただきました。
仲良し親子旅、ツアーなどとは違う良さがありますね。
きれいな景色、おいしいもの、私も行った様な気分にさせていただきました。
有難うございました。
返信する
おはようございます (オヤジな私)
2012-04-18 08:05:43
今朝もよい天気になりました。
遅かった春もようやく訪れて、気分も晴れやかです。

軽井沢の二日間、実に有意義に、充実した時間を過ごされました。
若いころ出かけた軽井沢は、聞いていた戦前の雰囲気が影を潜め、都会風に変身していました。
短パン、アロハシャツの若者たちがトランジスタラジオで音楽を流しながら闊歩してましたね。

二日間の記事を拝見して、良き時代の軽井沢がまだまだ残っていることを知りました。
ありがとうございます。

お二人の一生の想い出として残る素敵な旅でしたね
返信する
Unknown ()
2012-04-18 09:23:43
二日間の親娘旅!充実していましたね。
お疲れになられたでしょう?
美術館めぐりは、つかれますもの・。・

軽井沢は子供たちが小さいころは毎年のように行っていたところです。
あのころとはずいぶん変わってしまって・・
若者の街になってしまいましたね。
時代でしょうか。

私のしらない軽井沢、楽しませていただきました。
返信する
軽井沢 (pochiko)
2012-04-19 22:52:03
別荘地なんですよね~ ステキな所へ行って来られましたね。
それも娘さんと二人旅なんて羨ましいです。
娘さんもすでに大人の会話というか、女同士の話ができるので
いっこんまさんにとっても楽しい旅となった事でしょう。
写真の風景も素晴らしいです。
軽井沢は行った事がないんですけど
うふふ、いっこんまさんたちとご一緒した気分で見せていただきました♪
返信する
いい旅行ですね (さっちゃん)
2012-04-20 21:10:58
まだまだ朝晩は冷え込む猪苗代です。
軽井沢初めての旅行は何処だったか忘れてしまいましたがアウトレットが出来た時に近畿日本ツーリストのバス旅行で行きました。

娘さんとの楽しい2人旅でよかったですね。

お土産に頂いた佃煮作りセット美味しかったです。ありがとうございました。
返信する
☆シン様 (いっこんま)
2012-04-20 22:10:21
お返事が遅くなりました。

私も同じような印象を持ってまして、でも今回のことでそれが払しょくされたような気がしてます。
また、大学時代から行きたいと思いながら遠くて行けなかった長野県が、新幹線開通で大分近くなりましたね。

娘さん達、もうすぐですね~。
環境の良い静かな所で相談したかったのでしょう。

「モエレ沼公園へ行きたい熱」が、いつの間にか冷めてました。
私も娘も旅行できるのは今のうちです。またいつかどこかへ行けるかもしれません。

有島武郎のことについて、機会があったらUPしてください。お願いします。
返信する
☆tyakomama様 (いっこんま)
2012-04-20 22:12:33
私たち夫婦は仕事の関係で仲良く出来ないので、じい様と仲良しのtyakomamaさんをいつも羨ましく思っております。

娘の企画通りについて歩くだけ。
モサモサしてると、ハッパをかけられる時もあるんですよ。
でも、ツアーよりはずっと自由で楽ですね。
返信する
☆オヤジな私様 (いっこんま)
2012-04-20 22:16:23
昨日の朝、我が家の目の前の桜がようやく開花宣言。しかし、今日の寒さにびっくりしたようで、満開になるにはもう少しかかりそうです。

聖パウロカトリック教会の道を挟んですぐ目の前に建てられたショッピングモールみたいな建物が「チャーチ通り」のイメージぶち壊しで、娘は非常に残念がってます。

オヤジな私様も奥様とお二人で行かれましたか?
ゴールデンウィークに入れば、相当賑わいでしょうし、雰囲気も大分変るんでしょうね。
私たちはいい時に行ったのかもしれません。雨の軽井沢もなかなか良かったですよ。
返信する
☆m様 (いっこんま)
2012-04-20 22:20:15
ご家族で毎年行かれてたなんて、わ~~、お金持ち~。
って、昔はそんなイメージでしたよね。

ホテルに着くと、娘は知恵熱が出たとかでぐったりしてました。軽井沢は私には合わないなんて言ったりもして。
でも、二日目の千住博美術館はすっかり気に入ってましたよ。
おススメです。
石の教会と内村鑑三記念館へ行けたことも満足してます。

駅前には広々としたアウトレットも出来てましたけど、私たちはそういうところにはほとんど関心がないんですよ。
返信する

コメントを投稿