若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

日本酒は伝統産業?

2007年11月19日 | ものおもう十四代目
先日「九州ビジネスマンズカレッジ異業種交流セミナー」でパネルディスカッションにパネラーとして参加しました。「伝統産業の新しいチャレンジ」というテーマで、オカモト商店野口さん千年工房岡野君らと共に「伝統産業について」を語り合いました。コーディネーターは九州経済誌「フォーネット」の松本編集長。実は、4人とも明治大学の卒業なんですね。それもあって松本編集長つながりで仲良くして頂いています。

ところで、日本酒って伝統産業なの?

「伝統産業」の定義を調べようとして「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」なるものを見つけました。昭和49年に公布されたもので、それによると指定要件として…

1 工芸品であること。
2 主として日常の用に供されるものであること。
3 製造過程の主要部分が手工業的であること。
4 伝統的技術または技法によって製造されるものであること。
5 伝統的に使用されてきた原材料であること。
6 一定の地域で産地を形成していること。

とあります。輪島塗、南部鉄器、加賀友禅など193品目指定(H13年時点)があるそうです。これらは「伝統工芸品」として認知されているものですが、では一般的に「伝統産業」って皆さんどんなイメージですか?そこには「衰退しつつある産業」ってニュアンスがありませんか?一般的な伝統産業のイメージは…

1 一定の地域で主として伝統的な技術又は技法等を用いて製造される産業品で
2 しかし、その技術はマニュアル化(大量生産化)しにくい上に、
3 それら技術者の高齢化と後継者不足に陥っており、
4 日常の用(ケ)というより祭事など非日常(ハレ)で用いられ、
5 従って現在は衰退の道を辿っている。
6 よってわずかに残る産業として希少価値があると思われている。

こんな感じですか?(あえてイヂワルク考えてみました^^;)

単に歴史が長い産業、というだけで伝統産業とは呼ばないでしょう?人間の歴史と共にあらゆる産業は歴史がありますもの。そうすると確かに清酒は衰退産業ですけど。う~ん、パネラーとして呼ばれたのは嬉しいのですが、ちょっと待ってよ!と(笑)。なんか抵抗あるなあ…。

つまり、逆に言えば、衰退していなくて成長してたらソレは伝統産業と呼ばれないのでは?

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