若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

同友会のビジョン委員会に出席

2007年01月29日 | 同友会の十四代目
福岡県中小企業家同友会では、今後の同友会活動についてのビジョンをまとめ答申しています。そのビジョン作成の委員会メンバーに選出されているのですが、今回初めての委員会が開催されました。

僕が同友会に学ぶ最も大きな理由の一つに、多くの経営体験をシャワーのように浴びる事が出来る、ということがあります。経営とは、販売や製造や財務や人材育成や組織運営といったそれぞれの機能をトータルしたもので、財務の勉強をしたら経営が分かるといったものではないと思います。その点では、私のような若輩の後継者は経営体験が圧倒的に少ない。これを学ぶに同友会は最適の機関です。

ビジョン委員会のメンバーは、日頃尊敬する素晴らしい経営者の方ばかり。参加しない手はありません。というわけで、委員会の使命の大きさも考えずにメンバーを引き受けましたが…、う~ん、討議の中で中小企業経営の置かれている環境と同友会の機能まで深く考えさせられる場でした。

古場委員長、これからもよろしくお願いします!ビジョン委員会のビジョンを立てるところから(笑)だから、大変ですけど…頑張りましょう♪

楽しくなけりゃ仕事じゃない (泊りがけ合宿会議)

2007年01月22日 | ものおもう十四代目
若竹屋には「営業部」がありません。若竹屋では「買う気がない客に商品を売りつける技術」を営業と定義しているので、「私たちは営業活動を行わない」ことにしています(独自の定義なので他社の否定ではありません)。私たちが定義するところの「お客さま」に対する活動を行う部門が、その活動の一つとして販売に携わっています。

その「お客さま部」で1泊2日の合宿会議をしました。
筑後川温泉にある旅館「富久屋」さんの一室を借り、朝から深夜にわたる会議をします。主に次年度の計画に関わる事を扱いましたが、実に楽しく、熱く、充実した会議でした。

僕は「楽しくなければ仕事じゃない」といつも言っています。私たちは、起きている時間の大半を仕事とその準備のために使っています。その時間が、苦痛で辛く耐えなければならないものとしたら、それは人生の無駄使いですよね。そして、そんな仕事を職員さんに強いているならば、成果もなければ発展も望めない、つまり経営としての誤りとも言えるかも知れません。

そんなわけで、今回の会議では「やりたい事をしよう!」をテーマに進めました。ある戦略項目について大きな機構改革に着手したのですが、部員それぞれに「やりたい事・出きること・向いている事」を手を挙げてもらいました。そうして各活動項目に担当を決めたのですが…これが重なる事なくピッタリと納まるんですよね~(笑)

「あれぇ?何でこんなにキレイに担当分けが出来たんだろう?社長、なんか仕掛けがあるんですか?」とスタッフから声が上がります。

「みんなで、それぞれがやりたい事を決めたんじゃないですか♪仕掛けなんてありませんよ(笑)でも見事に納まったね~★」と答えましたが…もちろん仕掛けはあります(笑)

でも仕掛けなんて大したことじゃないです。大事なのは「楽しく仕事をすること」ですもの。仕事や人生は楽しい事ばかりじゃないでしょう。でも、それを「楽しむこと」が出来るかどうか、それは自分自身にかかっているように思います。「楽しむこと」、「好きになること」は人間だけに与えられた素晴らしい力と思っています。

深夜に及ぶ討議・協議・審議の後に、富久屋の温泉につかり、それから酒を呑みながらまたまた激論を交し合う。翌日も夕刻までがっちり会議しましたが、真剣さの中に笑顔の絶えない素晴らしい会議でした。「お客さま部」のみんな、お疲れ様でした!




青年経営者の会で報告しました(下関)

2007年01月20日 | 近ごろの十四代目
今日は下関でおこなわれた「青年経営者の会」にお邪魔しました。

この会は、カギ印ソース・ふくぽん酢本舗の勝俣君が会長を務める若い経営者の勉強会です。勝俣君とは、山口同友会での報告の折に知り合いました。やる気と行動力に溢れる素晴らしい青年です。

さて、報告の内容は「後継者から経営者となるには自ら経営計画を立てることだ」ということでお話させて頂きました。後継者の悩みで共通していることが幾つかありますが、その多くは「自ら経営に参画する」ことで解決に近づくと思います。たった一人ででも「経営計画」を立案すればいいのです。

人生経験の浅く、また創業者でない僕らには、「経営理念」、と呼べる想いを醸成できていない事の方が多いのではないでしょうか。しかし「経営計画(ここでは収益計画を中心に)」を立案すれば、固定費という数字の後ろに「我社の社員の顔」が浮かびます。変動費の後ろに「長年の仕入先様の顔」が浮かびます。売上高の後ろに「お客さまの顔」が浮かんでくるのです。その人々の顔を思い浮かべ(ああ自分は経営者として未熟だ)、と反省し(よし、これから皆なと共に幸せになろう!)と決意したときに初めて「理念」の一端に辿り着くように思います。

「経営理念」、「経営方針」、「経営計画」、この3つをもって「経営指針」と呼んでいますが、我々青年経営者はまず「経営計画」の立案からするべきだ、と思うのです。

今日の勤めの田草とる (酒米生産農家の皆さんと打合せ)

2007年01月12日 | 近ごろの十四代目
若竹屋では酒造に使用する原料米(酒米)のほとんどは契約栽培してもらっています。その生産農家の方々と次年度の米についての打合せをしました。

この時期、若竹屋としては酒造りの最中ですが、米についてはもう生産計画について考えなければなりません。というのも種籾の手配を3月にはしないといけないのです。生産農家の皆さんは、とても研究熱心な方ばかりです。今回の会議では「無農薬米」についての議論を大いにしました。

福岡県には「減農薬・減化学肥料栽培認証制度」というものがあります。これは認証農産物についての生産情報をHPなどで公開しているものですが、福岡県の検証による厳しい認証基準があります。

また農林水産省が認定する「エコファーマー」という認定基準もあるので、その2点について認定取得をし、次年度製造する若竹屋の酒に使用していこうと決議しました。

この秋は雨か嵐かしらねども
今日の勤めの田草とるなり

二宮尊徳が詠ったものですが、 私たちの仕事はまさしくその通りだと思います。よい米を育てること、よい酒を醸すこと、いずれも人智を超えた力によって為されるもの。そこでの私たちの仕事は、ほんのわずかなものです。

生産農家の皆さんとの真剣な打合せに、胸を熱くした一日でした。

東京恵比寿「くおん」のみなさん

2007年01月07日 | 近ごろの十四代目
今日は東京からわざわざ蔵見学にお越し頂きました。渋谷区恵比寿にある「くおん」のスタッフの皆さんです。

正月明けに大人数で田主丸まで…その心意気に感動しました!

自分達が扱っているお酒のことを、もっと知りたい。
知ることでお客さまにお伝えできる事を増やしたい。
そんなことを考えているお店は、きっと本当に素敵なところなのでしょうね。上京の折にはぜひ立ち寄ります。

くおん
東京都渋谷区恵比寿南1-14-15ラ・レンヌ恵比寿4F
03--793-1319

「はっぴい・くろす」に掲載されました

2007年01月05日 | 載ってる十四代目
福岡県赤十字血液センターが発行している情報季刊誌「はっぴい・くろす」に若竹屋が大きく掲載されました。

この情報誌は1月から県内各地の「献血ルーム」などに置かれています。テーマは「継」ということで、田主丸町のことを取り上げて頂きました。ライターの原さんとは、共通の知人などがありご縁の不思議さを感じました。

実は、若竹屋は献血を始め、骨髄バンク支援活動をしています。副社長は献血50回を超える猛者?だったりします。そんな私たちが「はっぴい・くろす」に取り上げて頂いた事はとても嬉しいですね。