若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

Dreams FM 「風の散歩道」取材

2004年08月31日 | 載ってる十四代目
 
久留米のコミュニティFM「ドリームズFM」(久留米76.5MHz)の番組「風の散歩道」の取材がありました。素敵なリポーター・松尾さんにノセられて、またもやペラペラと調子よく喋ってしまいました…。

今日はKBCラジオでも「パオ~ン」の放送が13:15からありました。「社長の椅子」というコーナーで約10分ほど流れましたが、やっぱり編集ってうまいもんですね。あんなに余計なことを喋ってたのに、きれいにまとめられていること…。
ここのところ取材づいていますね。

夏の朝の成層圏 池澤夏樹

2004年08月31日 | 読んでる十四代目
 
スウリさんのコメントにもあったので今日は池澤夏樹。

僕が初めて読んだ彼の作品が「夏の朝の成層圏」(1984年9月:中央公論社)でした。淡々とした乾いた文体と精緻な構成が読むリズムをつくって気持ちよかった。その後の彼の作品にも良く出るモチーフ「南の島」にいる「精霊」との会話や、現代文明との同一性障害(笑)みたいな感じに惹かれましたね。当時18歳の僕は未だに大人になりたくなくて、無人島に漂着したらどうやって生活するか、なんて考えていたから、この本はとても愉しんで読んで(十五少年漂流記を読むトシでもなかったしな~)、その後すっかり考えさせられたのデシタ。

それ以来、好きな作家となった池澤夏樹なのですが、ちっとも作品が出なくて。いきなり88年に「スティル・ライフ」で芥川賞をとったから「ふふん、やはし」なんて思ったりして。彼の書評や評論が読める素敵なサイト「カフェ・インパラ」があります。

「お酒の学校」 2期生の課外授業

2004年08月30日 | お酒の学校の十四代目
 
台風も近づきつつある昨日(8/29)、福岡で開催する「お酒の学校」2期生の有志11名が、みのう山麓までやってきました。前日、幹事役の山崎さんに「本当に来るの?台風すごそうだけど」と聞いたら、「みなさん、来る気マンマンですよ♪」と。久留米駅集合でバスチャーターという大掛かりなツアーになってました…。

14時前に若竹屋に到着し蔵見学。その後、巨峰ワイン工場で「ワイン祭り」に参加。胡麻祥酎「紅乙女」山の貯蔵庫も見た後に巨峰狩り。山崎さんのご親戚という巨峰園では「これから台風だから実が落ちちゃうかもしれないから、ぜ~んぶ採ってもいいですか~?」などとワケのわからん発言(葉山ねえさん)も飛び出し、満喫。

その後、吉井の超有名店「十八(とうはち)」でお食事。ここは鴨料理が美味しいところなんだけど、「東京エックス」という豚の料理で有名なのです。鍋を囲んで鴨と東京Xがきたら「きゃ~、美味しそう!」と咆哮…いや、歓声が! はたまた、なかなか沸騰しない鍋に「何でこの鍋だけ沸かないのよ~!早く食べたい~」と落ち着かない人(くーがさん)も…。

「十八」の大将から幻の焼酎をサービスしてもらったりして、大満足の彼女たち(あの、一応「日本酒の学校」なんで、頼みますよ~)。いずれにせよ、とにかく楽しい一日でした(笑)。

画像はワイン祭りで「巨峰の足踏み絞り体験」をするカイクンとゆかりちゃん。「十八」での惨劇、いや宴会の模様はとてもアップできませんでした…。



九州のムラ 養父編集長と

2004年08月28日 | 近ごろの十四代目
昨日は久し振りに「みのう悠々放談会」が開かれました。以前から注目の素敵な雑誌、「九州のムラ」の編集長・養父さんを囲んでの座談会となりました。

リクルートを退職し「九州のムラ」編集長になるまでの変遷は、実家を飛び出し若竹屋に戻ってくるまでの自分とよく重なり、とても共感しました。この「放談会」に集まるメンバーもみんな「外の世界」で自分と故郷を見直した人ばかりです。自分の大好きな田舎を守りたい、もっと素敵な地域にしたい、活気のあるまちにしたい、と活動をしている人はそのバックグランドがよく似ています。

さて養父さんは福岡市のベイサイド・マリノアシティで「九州のムラ市場」というショップ展開を行っています(若竹屋のお酒も扱ってもらっています)。『本当にいいもの、安心できる食とは何かを伝え、これからの福岡市場を変革する!』という高い志に一同、深くうなずきました。

みんな「自慢の一品」を持ち寄ってね、と高山さんから声がかかっていたので、僕は「元禄之酒」を持っていきましたが、中野さんが持ってきた「鯖の押し寿司」と杉君が持ってきた耳納あか豚を使ったハム・ソーセージが美味しくて酒がすすんで困りました…。

西日本新聞(8/26:朝刊:県総合版)

2004年08月27日 | 載ってる十四代目
福岡県/ふるさとの風=「巨峰ワイン」工場スタッフの焼山丈彦さん/ふくおか県総合
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 ▼「巨峰ワイン」工場スタッフの焼山丈彦さん(27) 田主丸町の「巨峰ワイン」工場などで二十八、二十九日、第六回ぶどう祭り&巨峰ワインまつりが開かれます。今、毎回このときに発売する「ワインの赤ちゃん」(千三百円)の瓶詰め作業の最中です。

 ワインになりきっておらず、果汁の味も交じるのが特徴で、今年は天候に恵まれて巨峰が熟れていたため、湯上がりで火照った赤ちゃんのような赤い色と、こくのある味になりましたよ。醸造四年目で、最もいい出来だと思います。0943(72)2382へ。

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昨日の朝刊に載りました。焼山君がなかなか男前に写ってました(笑)。
台風が近づいているのがちょっと心配ですが、ワイン祭りは毎年多くの人で賑わうので、ぜひ今年も大勢の方に田主丸に遊びに来て欲しいですね。

PLAYBOY「日本版」10月号

2004年08月26日 | 載ってる十四代目
 
今月25日発売のPLAYBOY「日本版」10月号に若竹屋の博多練酒のことが掲載されました。ソムリエ・田崎真也さんのコラム「今月のPLAYBOYな酒」(15p)に扱ってもらってます。お酒の歴史にからめて「室町時代の日本酒」として、その製法などにも触れているけれど、田崎さんの本領発揮となるところはその味わいの表現でしょう。

『どこかバナナやピーチのような果物の香りと、ヨーグルトやクリーム、さくらもちの道明寺粉を蒸したような香りがします。味わいは甘く、まろやかで、さわやかな酸味と調和のとれた、実に心地よい飲み物なのです。特にスイーツ流行の今、是非、和のスイーツと合わせて愉しんでいただきたいと思います。』

う~ん、素敵ですね。思わず唸りました。そしてさらに!イラストを添えているのが安西水丸さん!
好きなんですよ~、安西水丸。絵もいいけど文章もいいですよね、このヒト。だからすごく嬉しいです。

それにしても"PLAYBOY"って僕らが子供の頃にはチラっと見るのも恥ずかしい(笑)オトナのH本と思っていましたが、この10月号見てみると、洒落た大人の雑誌になっているではありませんか。驚きました。

10月号の特集はジョン・レノン。寄稿文はピータ・バラカンに池澤夏樹(大ファンっす!)。インタビュー記事は田原総一朗にオノ・ヨーコ! 安藤忠雄(あんまり好きじゃないけどね)もページを持ってるし、カバーデザインは横尾忠則じゃないですか。。。びっくりです。。。

パオ~ン!

2004年08月25日 | 載ってる十四代目
今日は地元KBCラジオの人気番組「PAO-N パオ~ン」の取材があり、パーソナリティの沢田幸二さんが若竹屋を訪ねてこられました。

「社長の椅子」というコーナーで、沢田さんが県内企業の社長を訪ねその椅子に座る、というものだそうです。沢田さんとスタッフの佐藤さんは、番組が終わって福岡を出て若竹屋にやってきて、30分ほどインタビューをされてからお帰りになりました。多分これから会社に戻って編集とかするのでしょう。大変な仕事ですね。

若竹屋のスタッフも「小学生の頃から聴いています!(白石!)」なんて収録を興奮しながら見ていました。画像は収録後に沢田さんとスタッフで(椅子に座る沢田さん、その後ろが僕、向かって右が白石!)。

今日は僕は風邪気味だったので変な声なんだろうなぁ。放送は来週の火曜(8/31)13:15~だそうです。沢田さん、佐藤さん、お仕事大変でしょうが頑張ってくださいね♪

お酒の学校 第3講

2004年08月18日 | お酒の学校の十四代目
 
福岡県酒造組合とアヴァンティのコラボ企画「お酒の学校」の第3講がありました。

テーマは「食と酒の相性」。第2期生のみなさんとお会いするのはこれが初めて!ということもあって、かなり緊張しながら講義をすすめました…が、受講生の皆さん、もしかして食べて飲んで忙しくって僕の話って聴いてないっすよね…。

いえいえ、もちろんソレでいいんです。楽しんで頂けたのなら!でも真面目に楽しかったですよ。やっぱり酒は楽しい会話と美味しい食事と一緒に味わいたいですよね。当日もチーズと酒の相性なんて話も盛り上がりました。これからも食との相性、僕自身もどんどん試してみたいです。勉強になりました♪

空中ブランコ  奥田英朗

2004年08月17日 | 読んでる十四代目
空中ブランコ

文藝春秋

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新刊も読みます。「直木賞」とか「芥川賞」とか、「このミステリーが面白い!」なんかは、とりあえず読みます。ミーハーですから(笑)。

で、本年度直木賞のこの作品、飛行機の中で読みました。破天荒な主人公、精神科医・伊良部が巻き起こす(巻き込まれる?)患者とのやりとりに現代社会のストレスを軽~く笑い飛ばす…といった内容でしょうか。

突拍子もない非現実的なキャラクターを破綻無く物語りにしちゃうところは作家の力量をすごく感じる…んだけど…そんな読み方をしちゃって余り笑えませんでした、ゴメンナサイ。書評には「爆笑!」と書いてあるんですが、ゲラゲラ笑うよりもクスリとくる程度じゃないかなぁ。

前評判を聞きすぎると期待感が強すぎて「素」で読めないんですよね、ゴメンナサイ。じゃあ「賞」モノ読むなよって…。

モモ~時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

2004年08月16日 | 読んでる十四代目
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

岩波書店

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ここ最近でもっとも楽しんで読んでいる一冊がこれです。

著者はミヒャエル・エンデ。エンデの作品では「はてしない物語」が映画化されてヒットしたので(ネバーエンディングストーリー)有名ですね。「モモ」も映画化されているようですが、観る気には…。

さて「モモ」ですが、小学生の頃に読んだと言う人も多いようです。僕は読んだことがありませんでした。読んでみたいと思ってたのですが機会のないまま大人になってしまいました。で、ちょっと前に「経営品質」を勉強している中の参考図書にこの本の名前があったのをきっかけに手に取りました。

こどもの頃に読んでおけば良かった!と思いました。そして今読めてよかった、とも。物語がとにかく面白いです。宮崎駿作品が楽しめる人は問題なく面白く読めるはず。その上で、チャップリンの「モダンタイムス」のような風刺と警告が感じられ、さらに「星の王子様」のように私たちの心の奥にある大切なものに深く気づかせてくれます。安易な効率化は結局全てを失わせる…。人と人との信頼関係や目に見えないもの、時間の意味…。

“時間どろぼう”と主人公モモの戦いは手に汗握るところですが、僕はジジがモモに語る物語とかの前半部分もかなりお気に入りです。切なくてホロリと涙が出てしまいました…。ここのところ泣いてばかりですね~。

世に棲む日日

2004年08月13日 | 読んでる十四代目
世に棲む日日 (1)

文芸春秋

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新撰組なら司馬遼太郎の「燃えよ剣」は良いデスよ。

司馬遼太郎は好きデス。学生の頃「竜馬が行く」ではまりましたが、同じような経験を持つ人は多いでしょうね。いくつも好きな作品がありますがその一つ、「世に棲む日日」は大好きです。もともと吉田松陰が好きだったのですが、この本を読んで高杉晋作のファンにもなりました。松蔭も晋作も「狂」という字であらわしたいほど、自分の生き方を貫いている。そんな姿に憧れずにいられません。

今の僕らと同世代の人間が世の中を転換するそのダイナミズムが時代を超えて幕末という時代を魅了するのでしょう。・・・が、みんな早死にしてますよね~。陽明学を学ぶものは早死にするってジンクスでもあるんじゃないかな。

先日、永松先輩とある会合でご一緒したとき車に同乗させていただいたら、車内に司馬遼太郎の「太閤記」が。ボロボロになって読み込まれた感があった。うれしいなぁ、こういうの。

チーズと酒が喜び合ってる♪

2004年08月12日 | 近ごろの十四代目
昨日は福岡市は別府2丁目にあるフレンチのお店「ラタフィア」で沢山のチーズと一緒に日本酒を楽しみました。

情報誌「アヴァンティ」のHPで僕が「うちの酒(若竹屋・純米・坐)とロックフォールを合わせるとむっちゃ美味しいですよ」と書き込んでいたのにレスをつけてくれたのがスウリさん。

数回にわたりスウリさんと日本酒とチーズの相性談義に花を咲かせ、「そのテーマで何かイベントしてよ」とアヴァンティに言わせるほど盛り上がってたのでした。スウリさんはチーズプロフェッショナル協会(CPA)の資格を持つチーズの達人。食に関しての鋭い洞察に恐れ入って、一度お話してみたいなぁ、と思っていたのでした。

アヴァンティのイベント「トークライブ」の読者実行委員でもあるスウリさんが実行委員会の後の打上げに来ますよ、林田さん、お酒を持って来ませんか?…と誘われて行ったのが「ラタフィア」でした。

初めてお会いしたスウリさん、アクティブで明るい雰囲気の素敵な方でした。持ってこられたチーズがまた絶品!「パルミジャーノ」(なんと熟成36ヶ月!)がこんなに美味しいものとは知りませんでした。「ミモレット」も熟成28ヶ月というのは初めて食しました。美味し!

僕はハードタイプチーズは余り日本酒に合わないんじゃないか、と思っていたのですが、ここまで旨味が凝縮されたものはイケます。そこらで売ってる熟成の浅いものではこうは行かなかったろうなぁ。

ブルーチーズは僕もお奨め「ロックフォール」に牛のブルー。牛のブルーだとゴルゴンゾーラやスチルトンが有名だけど、この「ブルードーベルニュ」も美味。でも日本酒とはやっぱり山羊乳の「ロックフォール」のほうが合うように思いました。

他にウォッシュタイプとシェーブルもあり、もうこれでもか~!とチーズに責め立てられて幸せな夜なのでした…。トークライブ実行委員会の女性9名に囲まれて緊張して喋りまくってしまい、もう途中から「日本酒じゃなくてワイン下さ~い」と叫んでいた僕なのでした(笑)。

あ、スウリさんのHP(CHEESE & FOODS スウリの日記)を発見!トラックバックしとこっと。

子ども達と過ごした3日間

2004年08月09日 | 青年会議所の十四代目
 
筑後川河口の大川から始まって、支流の巨瀬川を上り浮羽町の「調音の滝」まで約50キロの行程を2泊3日で旅をした、そんな夏の出来事は子ども達の心に何かを残すことが出来たのでしょうか。

最終日の閉校式に「承認のプログラム」を担当しました。この3日間を支えあったパートナー、班長、班のみんな、チーム全体をそれぞれ承認しあいながらの振り返りをします。

体調が悪くて歩けなくなりそうだったこと。
班の中の人間関係になじめず帰りたかったこと。
食事が美味しく作れずに悔しい思いをしたこと。
大人たちに厳しく叱られたこと。
もう帰りたい。歩きたくない。
なんでこんなにキツイ思いをしないといけないの?

どちらかと言えば苦しいことばかりが思い起こされます。

でも乗り越えた。
頑張れた。
わたしたち頑張ったよね。
みんなでゴールできたよね。
そう話しかけたときに子ども達の目に浮かんだ涙。

最後に高校生のボランティアのお姉さんたちを承認しました。日に焼けるのがやだな~、なんて言っていた彼女たち。もしかしたら内申書にポイントがつくから参加しただけのボランティアだったかも知れない。子ども達より先に「帰りた~い」なんて言ってました。

でも子ども達がこっそり作った「感謝状」をもらったとたん、顔をくしゃくしゃにして泣き出したよね。その気持ちがあなたたちを大きく成長させたと思います。

何はともあれ事故もなく無事に事業を終えることが出来ました。会社を休んでずっと一緒に歩いたから帰ってきてからも疲れが残って迷惑かけてます。会社のみんなにも、ありがとう。