若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

レストランカフェ・ホイリゲの研修会(ベンチマーキング)

2007年04月24日 | 近ごろの十四代目
今日は僕の経営する「レストランカフェ・ホイリゲ」のスタッフとベンチマーキングに行って来ました。行き先は岡垣町の「ぶどうの樹」さん。

代表の小役丸さんから創業のお話しは何度か聴いていますが、スタッフにその話をすると興味津々。では行ってみましょう!と言う事になったのですが、田主丸からはやっぱり遠いですね。。。運転手兼案内役として車内で色んな話しをしながら向かいました。もしかしたらこの時間が一番有意義だったかも?

お昼ごはんは「ぶどうの樹」さんの系列店「鮨屋台」で。このお店はコンテナを改造した造りでなかなか面白いです。眼前の波津海岸を眺めながら、鮨をほおばりました。ここの鮨は波津前というか、この海岸で獲れた魚のみで握ることにこだわっています。サービスやPOPなどにうちのスタッフも刺激を受けた模様。

夜は博多のゲイツにあるバイキングビュッフェ「SLOW+K」へ。イムズの「野の葡萄」でも良かったんだけど、「ぶどうの樹」系列店ばかりでは面白くないとの意見でココへ来ましたが…あんまり勉強にはなりませんでした…。

ヘッドセットを付けた黒服さんがいて、店内も広くてカッコイイのですが、いかんせんサービスがなってない。料理もさして美味しくないし、値段を考えるとこれじゃダメだろう、と。ある意味、反面教師として話は盛り上がりましたが。それにしても感じの悪い客だったでしょうね(笑)店のチェックしながらダメ出ししてるなんて。。。

僕の財布はかなり寒くなりましたが、みんなの勉強になったからヨシとします。さあ、明日はレポート出して会議だよ~!


筑後の地酒でいい女になり隊 (くるめすたいる)

2007年04月16日 | 近ごろの十四代目
今日は久留米にある「六ツ門大学」にて行われた「筑後の地酒でいい女になり隊 」というお酒の会に講師として参加しました。

地域情報誌「くるめすたいる」が主催するこの会で講師を務めさせて頂くのも3回目くらいかな。タイトルの通り女性限定の会でしたが、みなさんとても真剣に聞き入っておられました。

日本酒の基本的な知識から筑後酒の面白い話まで、若竹屋の宣伝にならないように気遣いながらの講義でしたがいかがでしたでしょうか。講義の後はみなさんと楽しく会食をしました。それにしても沢山お飲みになる(笑)頼もしいというか、嬉しい限りです♪

IDM研究会 at 東京

2007年04月12日 | 近ごろの十四代目
今日は「IDM研究会」の4月例会に参加しました。久し振りの東京会場ということもあり、副社長ではなく僕が出向きました。今回はナチュラル・ハーモニー代表の河名秀郎さんのお話しを聴きましたが、実に興味深いものでした。

みなさん自然農法って耳にした事がありますか?

食育について盛んに議論されていますが、農業でいう「有機栽培」や「無農薬栽培」、「低農薬栽培」などについて正しい理解(それらの違い)は余りされていないように思います。「自然農法」もそれらとごっちゃにされてるかもしれません。「自然農法」とは、不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)を特徴とする農法で、肥料や農薬を使用する従来農法(有機農法も含む)と異なり、基本的に播種と収穫以外の作業を行わず、自然に任せた栽培を行うものです。

ナチュラル・ハーモニー代表の河名さんは自然農法で採れた野菜を販売する事業をされています。その創業秘話も興味深いものでしたが、僕が「!」と思ったのは河名さんのこんな一言でした。

「冷蔵庫に入れた野菜って放って置いたら腐るでしょう? 自然界では植物は腐るのではなく枯れますよね。『腐る』と『枯れる』はどこで分かれると思いますか?」

若竹屋の仕事はご存知の通り酒の製造です。酒米を醗酵させて酒を造る。そんな生業の中で『醗酵』と『腐敗』を分けるものは何か?という問いかけは新鮮なものでした。どう仕込んだら醗酵に進むのか、は知っています。しかし、その手順や生化学的な知識のことではなく、「野草は腐るのではく枯れる」という自然の摂理(逆に言えば腐る野菜は自然の摂理に適っていない)を一言で表したことに感じ入ったのでした。

経営品質を高める (伊那食品工業の訪問)

2007年04月10日 | 同友会の十四代目
経営品質を高めるためのベンチマーキング研修、2箇所目の訪問先は「伊那食品工業」さんです。Jアートさんから車で2時間半をかけて長野県伊那市へ移動しました。ここは伊那谷と呼ぶそうですが、中央アルプスと南アルプスの雄大な自然に囲まれた地方都市です。

移動中のバス車内では拓進産業の藤河さんからアルプスの素晴らしさについて教えて頂きました。藤河さんは登山が趣味で南アルプスを何度も登頂されているとか。3000m級の山々の圧倒的な存在感に絶句していたのに、「このヤマ登ると最高なんよね~」と軽い口調で語る藤河さんにも絶句しました。

伊那食品工業さんも、まさに絶句する会社でした。この会社は創業(1958年)以来、49年間増収・増益・増員し続けているという超優良企業として有名です。社長室長に社内を案内していただきましたが、まずインパクトがあったのはその敷地の広大で美しいことです。自然の地形を活かした敷地内に建物が点在しています。芝生と植林に囲まれているのですが…あれ?枯葉が一枚も落ちていない?ホントに、たったの一枚も落ちていないのです!ありえないと思う光景でした。室長にお尋ねすると「ああ、社員が自主的に掃除しますからねぇ(笑)」と。

事務所と研究室を兼ねた建物でも面白いものを見ました。というか、見ませんでした。以前訪ねた「ホンダクリオ東神奈川」では至る所にあった「社内掲示」が全く見当たらないのです。僕らもやりますが、社訓・社是・経営理念などに始まり、業務に関わる事やお客さまの声、社内コミュニケーションに関するものを壁やドア等に貼ったりしますよね。アレが無いんです。

スタッフの机の上は見事に整理整頓されていますし、とても清潔な社内。でも冷たい感じじゃないんですよね。そこで思ったのですが、「社内掲示」をするってことは「しないと浸透しない」という事で、伊那食品さんは掲示せずとも伝わるべきことが浸透している、ということなのでは…と。

この会社の社是にも感じるものがありました。伊那食品工業さんの社是は「いい会社をつくりましょう」というものです。とてもシンプルな一言です。顧客や社員、地域や環境についての使命を語る社是社訓はよく見ますが、ここまで簡潔なものはあまり聞きません。「いい会社」とは何か。その深い意味を全社員でどうやって共有しているのだろう?

室長にその辺りをお尋ねしたところ、様々な社内行事について教えて頂きました。特にOJTについてスキルアップを支える縦横のコミュニケーションについて徹底されている事が印象に残ります。経営計画や目標設定はどうなのでしょう?経営指針作成の委員会として気になる点を質問しました。室長いわく「ウチには経営計画ってないんですよ」

??本当ですか??
「強いて言えば、企業活動として昨年をわずかでも上回ることが目標ですね」
う~ん、どこまで本当なのか俄かには信じられませんでしたが…研究開発型企業として顧客が望むものを創出することに経営資源を集中している一貫した姿勢を感じました。

研修二日目は静岡同友会の代表理事も務める杉村氏を訪ねました。杉村精工株式会社を経営される杉村会長の講話を聴き、工場見学をさせて頂きました。

工場見学は息子さん(現社長)と部長(両人とも若い)にご案内頂きましたが、この会社はメーカーが使用する製造機器の製造(専用機製作)とOEM生産・部品加工をメイン事業としています。社員さんの技術力向上と研究開発投資をバランス良く行っている企業という印象でした。

1泊2日のハードスケジュールでしたが、今回の研修も内容の深いものでした。企画担当をして頂いた渡根木さんには心から感謝いたします。ありがとうございました。

経営品質を高める (J・アート・レストランシステムズの訪問)

2007年04月09日 | 同友会の十四代目
今日から「経営革新プログラム」の研修旅行に行きました。この研修旅行は昨年も行ったもので、全国各地にある「経営品質賞」受賞企業を訪ねベンチマーキングするという企画です。

前回は「イビザ(吉田オリジナル)」と「ホンダクリオ東神奈川」を訪問しましたが、今回は中部東海地区の3ヶ所を巡ります。まずは岐阜県各務原市にある「J・アート・レストランシステムズ」に訪問です。

ここは2005年度の日本経営品質賞・中小規模部門を受賞した企業で、中京地域でカジュアルイタリアンレストランチェーン「ロッソえびすや」を直営3店舗、FC3店舗で展開しています。多忙な望月社長に時間をつくっていただき、ビデオ鑑賞・ロッソで昼食・望月社長の卓話、と過ごしました。


春の園遊会 at 平尾山荘

2007年04月08日 | 近ごろの十四代目
今日は平尾山荘という所で行われた「春の園遊会」に参加してきました。

西日本新聞の人気コラム「音盤堂」の松尾伸也(根音楽愛聴家)さんからお誘い頂きました。散り始めた桜を見ながら、なにやら大勢の人が集まって飲んだり食べたり…。

会場には、「わた惣(from 飯塚)による厳選酒肴」がところ狭しと並べられ、「フードコーディネータの広沢京子さん(from 東京・代官山)と田井美代子さん(ICONE)による春のお惣菜」が美しく飾られて、若竹屋のお酒も楽しめる…という贅沢さ。そして、今野英明さんによる「ほろ酔いウクレレLIVE」は最高に楽しかったデス。

そうそう、平尾山荘では久し振りに「うつわ屋・フラバニ」のオーナーともお会いしました。お元気そうで何よりです。

最近の若竹屋では、これまでの日本酒からイメージされるトコロとはまったく別の世界と繋がる事が多くなりました。とても楽しいコトです。

画像はウクレレの今野さんを紹介する松尾さん(なぜか若竹屋の前掛け(笑))

志賀島セミナーの同窓会&CSスチール15周年

2007年04月07日 | 同友会の十四代目
今日は博多で2つの会合に顔を出してきました。

一つは「福岡同友会・志賀島セミナー同窓会」です。経営指針の作成セミナーとして30年近く行われてきたこのセミナーも、僕が参加した45期をもって終了しました。校長を務めてこられた井上順善・富士食品会長の79歳のお誕生日に合わせて同窓会が開かれたのでした。

もう一つは松原社長率いるCSスチール株式会社の創立15周年記念の会に行きました。お客さまへの引き出物に若竹屋の酒をお使い頂きましたが、150本近いご注文を頂いたのには驚きました。

どちらの会合でも、懐かしいお顔と再会できたことも嬉しい事でした。よい会社にしよう、よい経営者になろう、と志を同じくする方と会うといつも勇気を頂きますね。

お酒の学校 6期春のOG会

2007年04月06日 | お酒の学校の十四代目
今日は「お酒の学校」6期生の公式行事(笑)「春のOG会」でした。

6期生は、久し振りに講義を担当した(第2講)ので、生徒の皆さんが顔を覚えてくれているのが嬉しいですね♪ 講師陣の蔵元も7名参加、生徒の参加率は90%以上!素晴らしいです。

長い時間をかけ準備をし、アバンティと酒造組合の多くのスタッフが手づくりで創り上げた「お酒の学校」です。生徒の皆さんが「福酒ばっかり飲んでますよ」とか「周りにもススメまくってます!」なんて言ってくれると、苦労が吹っ飛びます♪

これからも福酒応援団としての皆さんの活躍に期待しています!

替え玉くださ~い(笑)

2007年04月04日 | 飲んだり食べたり
先日、珍しくラーメンを食べに行きました。そこで遭遇した、ある出来事です。

久留米ICそばにある「龍の家」さん。評判のお店ということで、一度行ってみようと思ってたところ。平日の昼間、店内はお客さんも多く、よく繁盛している。店員さんの対応も丁寧だし、店内も清潔で気持ちいい。「日本一のラーメン屋になりたい」と店内に張り出してある。ふ~ん、頑張ってるなぁ…。そう思いながらオーダーしました。

ところで実は僕はあまりラーメンが好きじゃありません。最近のラーメンは、なんであんなに味が濃いの?スープの味ばかりして、他の食材の味が分らないくらいだったりしませんか?

まあ、そんな事はいいんですが…ここからが本題です。

店内に、ちょっと「ラーメン通」っぽい動きをしている若者がいまして。食しながら何だかブツブツ言っています。「ん、このスープはダシに○▲※を使っているな?」とか何とか…。その彼が麺を平らげたあと、こう言いました。

麺男「すいませ~ん、替え玉お願いします!」
店員「ハイ!麺の固さはどうしますか?」
麺男「いちばん固めでお願いします」
店員「ハイ!一番固いのはナマメンで、次がバリカタ、その次はカタメンで…」
麺男「じゃあ、バリカタで」

ぶっ!!!
ナマメン??
生麺のことですか!?

以前から思っていたのですが、最近のハヤリ風ラーメン屋さんって、麺の固さをお客さんに尋ねますよね?あれってどうなんですか?僕は「こう食べて欲しい」ってお店が思う理想の状態で提供するのが普通だと思うのですが。一歩譲って、お客さまの好みに対応しているとしましょう。それでも「生麺」はないんじゃない?

本当に頼んだら生麺を替え玉に入れてくれるのかしら…。ストレート麺だろうから、そのまま持ってきて丼に突き刺すのかなぁ…。それって食べられるのだろうか…。こんど頼んでみようかしらん。。。


巨峰ワイン入社式

2007年04月02日 | 近ごろの十四代目
今日は巨峰ワインで入社式でした。

巨峰ワインとしては4年ぶりの新卒採用です。総務部長の焼山君の進行で、ホイリゲを会場にして行われました。新入社員は2名。小柳君と佐藤君。緊張の面持ちで並んで座っています。

伝兵衛社長の挨拶からはじまり、僕も含め7名の社員から「先輩社員より贈る言葉」として喋ってもらいました。先輩社員たちには事前に「自分の職務と、その仕事の意味や価値・喜びなどを伝えてください」とお願いしていました。

入社式なのですが、先輩社員のほうが緊張していたかも知れませんね(笑)。自分の仕事の価値を伝える、という宿題に随分と考え込んだようでした。僕自身も取締役部長としての挨拶をしましたが、それは新入社員へ、というものより、全ての社員へ伝えようとする内容になってしまいました。

「楽しくなくちゃ、仕事じゃない!」
「何でも好きな事をしよう!」
「そのうえで、やるべき事を好きになろう!」

そんなことを話しました。
小柳君、佐藤君、これから僕らはファミリーだ。
おおいに働いて楽しもうじゃないか!

お酒の学校の花見

2007年04月01日 | お酒の学校の十四代目
今日は「お酒の学校」のお花見でした。

小雨まじりの少し寒い日でしたが、西公園の桜は見事に満開でした。もちろん、お酒の学校の生徒の皆さんも見事な咲きっぷりでしたよ(笑)。生徒さん、それぞれが手づくり料理やこだわりのツマミを持ってきたりしてるのですが、これが実に酒肴にピッタリ(笑)。サスガです。

僕は区の総会があったため早々に失礼しましたが、皆は9時ごろまで飲んでいたとか?相変わらずの呑みっぷりに感心します!

画像は、若竹屋の蔵開き限定酒「さくら桜さくら」を持って来てくれた福酒撫子たちと相変わらず鼻の下を伸ばしている十四代目の図。