すぎなみ民営化反対通信

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福島原発事故による被曝健康被害・18歳以下27名甲状腺がん罹患に怒りを 

2013年06月06日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

福島の子どもたちと原発労働者に命むしばむ被曝・健康被害強い続ける国と福島県立医大・県当局の「福島原発事故による被曝・健康被害なし」デマを絶対許すな!

先日のニュース・・・甲状腺がん「確定」12人に 福島18歳以下、疑いは15人・・・について

 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」の検討委員会が5日、福島市で開かれました。そこでは、甲状腺がんと診断が「確定」した人は前回2月から9人増え12人に、「がんの疑い」は15人になったとの結果が報告されました。要するに27人が既に確定的に甲状腺がん罹患ということです。怒りに堪えません。

 甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。これまで1次検査の結果が確定した約17万4千人の内訳として、調査の主体の福島県立医大が「説明」したものです。前回2月の検討委では、がん確定は3人、疑いは7人でした。福島原発事故による被曝・健康被害の数字に出た氷山の一角です。

 

 ところが福島県立医大の鈴木真一教授は、「チェルノブィリ事故の場合は甲状腺がんは4~5年経過後に現れた。事故から二年余経過後の今回の甲状腺がん検出結果は福島原発事故での被曝とは考えられない。放射線の影響を明らかに示すものではない」と被曝の影響を切って捨てました。

  その、つい先日のUNSCEAR(原子力放射線の影響に関する国連科学委員会)の「放射能の健康への影響なし」報告通りの示し合わせたような全部デマ・全部ごまかし・真実抹殺にほかなりません。

 

 まったくもってあべこべではないでしょうか?(「4~5年後に甲状腺がん発症始まり」という点についてはチェルノブィリ事故直後長い間のソ連当局の被曝情報隠蔽・統制を考えるとそのまま前提にはできませんが)「4~5年で最初の発症」というチェルノブィリ事故・甲状腺がん罹患データ―と比較するなら、僅か2年余で12プラス15=27人甲状腺がん罹患というのは、おそるべきテンポ、おそるべき罹患確率での福島原発事故・甲状腺がん発症というべきではないでしょうか。

そもそも通常、甲状腺がんは、子どもは100万人で1人あるのかどうかという罹患率

 今回、発見された数は、そのおよそ160倍

 福島の子どもたちから、17万4千人中から27人もの罹患率という数字が出たことは、いよいよ異常で危険な事態が鮮明になっているということではないですか。

 木下黄太さんブログ「福島第一原発を考えます」によれば

 今回の福島18歳以下の甲状腺がん罹患の検査結果報告について、バンダジェフスキー博士は下記のように述べたとのことです。【バンダジェフスキー博士は、医科大学の学長をつとめたベラルーシのゴメリ地域で医科大学学長をつとめています。】

 「1991年(事故5年後)に、チェルノブイリ原子力発電所で事故によって最も影響を受けたゴメリ地域では、子どもの中の甲状腺癌の頻度は10万人の子どもあたり11.3人でした。この中にふくまれますが、少女は、10万人あたり16.8人となります.」

 上記のバンダジェフスキー博士の話について木下黄太さんは、次のように記事で述べています。

チェルノブイリで、最も汚染が酷くても、居住者が存在した地域で、5年後に影響が出た割合が、1万人あたりだと1.1人。女の子で1万人あたり1.7人ということです。しかも、がんというのは、通常のがん疾患の場合、数年から数十年の潜伏期間があるとされますから、甲状腺がんと雖も、やはり時間経過とともに罹患率は増えますし、疾患者数は増えると、考えるのが適切です。この県民調査でも、そうした傾向はあると思います。そう考えれば、事故後2年の時点での、福島の18歳以下のこどもで発見される率と、5年後のゴメリ地域の女の子(女の子の方が甲状腺疾患は発症しやすい)での頻度が、ほぼ同程度になっているということです。ふつうに考えると、福島県の状態は、ゴメリ州以上の、緊迫した状態になることも、示唆されています。

 

 バンダジェフスキー博士は、去年の来日の際にも、こうした危機をずっと警告されていましたが、その警告を裏付けるような結果がおきていることに、彼も衝撃をうけているということです。分っていたこととはいえ、そうしたことがはっきりとおきてくることを示されると、事態の本質は何なのかと言うことです。

 

 これを政府や福島県、さらに医師達の大半が、無理な言説で誤魔化そうしていることを、許してはなりません 。メディアがどう伝えたかも含めて、こちら側は常にチェックしないと、生き残れないですから。」

 当サイトとしてもまったく同感なので、ほとんど転載に託してお伝えしましたが、どこまで国と福島県と県立医大御用学者グループはごまかし続けるつもりなのか、いつまでも誤魔化せるわけではない、そんなことがまかり通るとでも思っているのか、とんでもないことが起きているのだということです。

●原発輸出ゆるすな!再稼働絶対反対!6・2NO NUKES DAYの6万人決起ひきつぎ、安倍政権を怒りの抗議でひきずり倒そう!

 

●福島の子どもたち、原発労働者をこれ以上被曝させるな!福島とともに、原発労働者とともにすべての原発廃炉までともに闘い続けよう!

 

●命が大事! 手をつなぎ、みんなの力を合わせて、放射能汚染ー内部被爆から福島の子どもたち、原発労働者、私たち自身の命と健康と生活を守る医療、避難、保養、団結・連帯・協力・共同の闘いをしっかり進めよう!

 

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