すぎなみ民営化反対通信

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4月22日IAEA来日調査団が福島第一原発事故現況の視察・報告の目的は何か

2013年04月22日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

【今日4月22日に流れた福島事故原発関連ニュース】

◆ 安倍政権の要請受け、世界の原発推進の原子力マフィアの利害の死活を賭けて、重大事故続く福島事故原発に乗り込んだIAEA調査団、「廃炉はタイムリーに進んでいる」とゆるせないデマ評価報告!しかし、高濃度放射能汚染水の大量漏出の目も当てられぬ惨状にタジタジ、「汚染水対策の改善」を日本政府に要請。

・・・・・以下、転載・・・・・

 「汚染水管理、改善継続を」=福島第1原発の調査終了IAEA<o:p></o:p>

 2013422日(月)17:01 時事通信配信

 東京電力福島第1原発の廃炉作業を調べていた国際原子力機関(IAEA)の調査団が22日、「日本は廃炉にタイムリーに取り組んでいるが、汚染水の貯蔵で生じる課題についての対応は、継続して改善していくべきだ」などとする報告書概要をまとめ、日本政府に提出した。 <o:p></o:p>

 調査団長のファン・カルロス・レンティッホIAEA核燃料サイクル・廃棄物技術部長は東京都内で記者会見し、「安定化は達成したが、さらに高める余地がある。そのためには、仮設の機器を恒久的な装置に置き換える作業が進展しなければならない」と述べた。

◆ 3月のネズミの仮設変圧器感電による30時間停電、冷却システム停止に続き、今度はネズミ2匹の焼け焦げ死体が別の変圧器に(22日発見)

変圧器に侵入、感電か=ネズミに焦げ痕、福島第1―東電

2013年4月22日(月)19:18 時事通信配信
 東京電力福島第1原発の2号機使用済み燃料プールの屋外変圧器でネズミの死骸が見つかった問題で、東電は22日、死骸に焦げ痕があったと発表した。ネズミが変圧器内部に侵入し、感電した可能性があるという。
 同原発では3月、ネズミが仮設電源盤の端子に接触し停電が発生。小動物の侵入防止対策を進めていたが、変圧器の隙間は対象になっていなかった。東電は同日、隙間をふさいだ。

今回のIAEA来日、福島第一原発事故調査では①「廃炉作業の取り組み状況の視察、評価と助言」に加えて②福島事故l原発でこのかん起きている「停電」「放射能汚染水漏れ」も視察・調査の対象項目になっていた。「廃炉がタイムリーに進んでいる」などというのは噴飯もの、嘘も大ウソ、そのこと自体がIAEAの報告(概要)で暴露されているというのは読めば自明。

 近づくことすらできない1立方センチあたり29万ベクレルという超高濃度放射能汚染水が最低でも120トンダダ漏れしている(※「120トン漏出」発表以降も漏れているのに、「120トン」発表以来、どれだけ漏れているかはいっさい発表しないで隠蔽・抹殺している!)という現状があり、地下貯水槽方式も全面破たんし、タンクに移送に切りかえ、しかも日々400トンの新たな汚染水が(地下貯水槽とは別に)発生していて、タンクを超速で新たに増設しても間に合わないという「打つ手なし」の状況は何一つ打開されていないし打開のめども立っていない。だからIAEAも「汚染水貯蔵で生じる課題は継続して改善していくべき」「仮設ではなく恒久的対策」と言わざるを得ず、かつ何の「助言」も具体的に行えず、中身抜きで言葉を濁している。

  そしてこのIAEA報告書が出たその日に、3月大停電ー冷却システム停止の重大事故に続いて、同じ構造と同じ原因でネズミ2匹の焼け焦げ死体が別の変圧器で発見され、数時間の停電となった。IAEAが何と言おうと、このままでは「廃炉」など程遠い、いつ重大事故が爆発するかもしれない問題がゴロゴロしているということだ。

ここに挙げた二つのニュースの私たちにとっての問題は、これは命の問題、福島原発事故と放射能によるおそるべき被ばくの問題だということだ。IAEAも東電も政府も、この根幹を無視抹殺している。同じ今日流れたニュースを見よ。

4月22日朝日新聞配

 【本田雅和】東京電力福島第一原発の事故後、水を抜かないままになっている福島市内とその近郊の県立高校2校のプールの底の汚泥から、1キロあたり10万ベクレルを超える放射性セシウムが検出され、もう1校からも同8千ベクレル超が出た。教員や学校側の協力のもと、朝日新聞が泥を入手し、福島市内のNPO法人「市民放射能測定所」(CRMS)で測定した。

 泥が高濃度に汚染されていても水が放射線を遮る効果が大きいため、3校ともプールそばの空間放射線量は周辺と比べ高くない。野口邦和・日大准教授(放射線防護学)は「水に封じ込められている泥は高濃度でも排出しない限り問題はない」と話す。

 8千ベクレルを超える放射性の汚泥などは特別措置法により国が処理する対象。県はプールの泥について「どんな除染方法があるか検証実験をしている。その結果を検討した上で、環境省に連絡し、処理方法を協議する」としている。

 先日の記事でも触れたが、「放射線管理に従事する仕事では、1立方センチ当たり、セシウム137では0・09ベクレル以下が限度、それ以上は危険とされている。前掲朝日新聞配信記事が伝える福島の高校プールの底の1キロ当たりセシウム10万ベクレルとはその限度を桁外れに超える危険なものだ。これがいま福島の人々、福島の子どもたちが福島原発事故と放射能汚染によってさらされている現実だということだ。先日の官邸前の金曜日抗議で福島の女性が「このままでは福島は殺されてしまう」と訴えている。私たちの怒りの抗議で、政府と東電に責任をとらせきらねばならない!

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