くも膜下出血を経験した方から、再発について質問がありました。
外来でも時々この質問を受けますので説明したいと思います。
治療後の再発率は、くも膜下出血となった患者さんにコイリングを行ったか、クリッピングを行ったかで違います。
クリッピングの場合には再発は少なく、完全にクリップが行われた場合には年間再発率は0.02%と報告されています。
これに比べ、脳血管内手術の場合には再発することが稀ならずあります。
例えば、米国のCARAT研究では、クリッピング後の再治療は1.7%であったのに対し、コイリングでは15.7%に行われています。この数値だけを見ると約10倍ですね。
ただしコイリングの方も、治療後3年経過すれば、その後の再発は減少することが報告されています。
このためコイリングを行われた場合には、治療後最低でも3年間は定期検査が必要とされています。
クリップの場合にも、再発がゼロではないという考えから定期検査が行われることがありますが、完全な治療が行われていれば年間0.02%ですから、10年でも0.2%と極めて再発率が低いので、定期検査を行わない病院もあります。
以上ご参考となれば幸いです。
外来でも時々この質問を受けますので説明したいと思います。
治療後の再発率は、くも膜下出血となった患者さんにコイリングを行ったか、クリッピングを行ったかで違います。
クリッピングの場合には再発は少なく、完全にクリップが行われた場合には年間再発率は0.02%と報告されています。
これに比べ、脳血管内手術の場合には再発することが稀ならずあります。
例えば、米国のCARAT研究では、クリッピング後の再治療は1.7%であったのに対し、コイリングでは15.7%に行われています。この数値だけを見ると約10倍ですね。
ただしコイリングの方も、治療後3年経過すれば、その後の再発は減少することが報告されています。
このためコイリングを行われた場合には、治療後最低でも3年間は定期検査が必要とされています。
クリップの場合にも、再発がゼロではないという考えから定期検査が行われることがありますが、完全な治療が行われていれば年間0.02%ですから、10年でも0.2%と極めて再発率が低いので、定期検査を行わない病院もあります。
以上ご参考となれば幸いです。
未破裂瘤でもネックが広いだけでコイリングは難儀と伺いました。
破裂瘤には入口だけでなく出口まであるように思えますが、なぜコイリングできるのですか?
お手すきの際にでもご教示くださいませ。
当時は再発が怖くて何度も主治医の先生に話を聞きました。
そして今も1年に1度は定期検診に行っています。
脳動脈瘤の原因は生まれつきの血管に弱いところがあり、中膜がないところが風船のように膨らんで瘤ができるのでまたできるという危険性は少ないないのではないでしょうか。
脳動脈瘤については危険因子はない。きちんと治療できていれば再発は少ないのではと思います。
お忙しいところ申し訳ありません。
また、個人名や採血データなど個人情報が含まれたコメントについては掲載しかねますのでご了承ください。
術後3ヶ月に問診があり、ついこの前にCTスキャンをしたばかりです。
不安に思うのが、日本とちがって、ここは自分で行きたいときに手術した公立病院に行くことができず、手紙がきてようやく行くことができます。
先生のコメントでコイリング手術は術後3年は経過観察が必要だとありましたが、海外でもそうなのでしょうか?自分の今の状態をちゃんと知りたいと思うのですが、なにせ海外なので意思疎通がうまくいかないのがはがゆいです。
ご質問の定期検査のことですが、世界のどこで行っても同じ治療なわけですから、治療から3年間は再発の可能性があります。海外では保険制度も違うため、いつまで定期検査がカバーされるのかは分かりませんが、3年を一つの目安にされると良いと考えます。もちろん、MRIなどで軽度でも再発兆候がある場合には、3年で検査を打ち切らず、その後も継続されることをお勧めします。
ご経過が良いことをお祈り申し上げます。