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脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

脳梗塞 慢性期治療 はじめに

2009年07月12日 | 脳梗塞
久しぶりに本題に戻ります(^^;)
脳梗塞の慢性期治療について、まずざっと説明しますね。
 
急性期と違い、慢性期には「再発予防」が目的となります。
このため色々な手術やカテーテル治療もさることながら、内服治療や食事、運動、生活習慣までもが重要なターゲットとなります。
かなり広範囲なお話になりますが、下記の順に説明して行きますね。

脳梗塞慢性期治療

1)脳梗塞慢性期の病態について
2)検査について
3)内服薬について
4)治療について
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CPSS

2009年07月12日 | 脳梗塞
ICU男児さん

「CPSS知りませんでした。脳卒中はNIHSSでスコアしていますが大変です。病棟もCPSSでスコアできれば楽なんですけどダメですか?実際NIHは項目多すぎです。」

お返事が遅くなってごめんなさい。
まず、入院中にNIHSSで経過をみるのはとても重要で良いことです。
CPSSはやはり救急の現場でごく短時間でざっと判定するのに役立つのであって、入院中の経過観察にこのスコアを使用している施設はあまりありません。
CPSSでの経過観察、とても面白い発想ですし、分かりやすいとは思いますが、こういったスコアは色々な施設で用いられてこそ比較ができていいのです。
ですから面倒でもNIHSSとか、実際の麻痺の程度、たとえば「午前中は右手を使って食事ができたが、今は痛み刺激でなんとか上がるぐらい」などと表現するととても良いと思いますよ。
貴重なコメントありがとうございます。
コメント (1)
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大動脈ステントグラフト

2009年07月12日 | 閑話休題
今日は岐阜地区の全身の血管病の研究会がありました。
私は、頚動脈治療についてのミニレクチャーをしました。
今日の特別講演は「大動脈疾患に対する血管内治療」についてでした。
加藤雅明先生は大動脈瘤にカバードステント(ステントグラフト)を留置する治療の日本の第一人者です。
今日は先生の治療について一時間たっぷりとお話を聞くことができました。
3年前に新たにできた森之宮病院に勤務されていて、昨年はステントグラフトで190例も治療されたとのこと!
すごいですね。

心臓、末梢、脳、そして大動脈も血管内治療の時代がやってきました。
体の全ての血管が徐々に血管内治療が第一選択となって行っている、そう実感しました。
加藤先生はバイパス手術もされるため、それをうまく補助に用いて複雑な病変をうまく乗り越えておられましたが、後の情報交換会では「いずれそういった補助のバイパスすらなくなる」と明言しておられました。
明確で分かりやすい素晴らしいご講演でした。

この会はながら医療センターの半田宜弘先生の発案で今回はじめて開催されました。
各科の垣根を越えて横断的にディスカッションが行われる素晴らしい企画だと思います。
今日は非常に多くの出席者で、熱気のある会でした。
次回は私が担当して会を行うこととなりました。
責任重大です(^^;)
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