「キャッスル」(ドラマ)で、冒頭にデモの場面が出て来て、それをどこかのテレビ局がニュースで紹介、女性レポーターがデモの様子を背景に話していると、ドッカーンと爆発が。
ベケットたちの出番となって、いろいろと関係者やら怪しい人を呼んで事情聴取をしていたら、その中に「アイコクシャ」様がいらっしゃって。
そのデモは環境を破壊する企業か何かに対する抗議だったんですが、その自称アイコクシャは、「企業のおかげで仕事にありつけるのに、やつらは何をわがまま言ってるんだ」と言う主張。もちろん国を愛していると(笑)
日本の愛国者様と非常に似ていますね。
キャッスルの場合は、舞台がニューヨークだしこういう人は少ないと思うのですが。
あちらの場合は、企業数は多く起業しやすい環境(中小企業へのケアがあるなど)で失敗しても首吊りや夜逃げはしないで済む起業家にはありがたい国ですが、上記のようなアイコクシャ様は日本にこそ多いでしょうね。
日本の場合、年々企業数が減っている(アメリカの7分の1)中でさらに起業がしにくい。
そういう中で(既存の)大企業を優遇する政策を取っていますから企業が固定してしまいますね。
これだと「企業のおかげで仕事にありつけるのに、やつらは何をわがまま言ってるんだ」という発想の人は増えるでしょうね。
今日は「最賃上げろ」デモがあったのです。
当然、そのデモの呼びかけが何日か前からあったのですが、「デモをやる暇があったら働けバカ」という元暴力団員の猫組長はじめ、「働け」組から「最賃上げたかったら転職しろ」という完全なバカまで。
普通に考えて土曜の夕方から夜にかけてのデモは労働時間じゃないから参加してるぐらいのこともわからないバカとか、「最賃」と本人の賃金が突かないぐらい頭悪いやつらがこういうのに文句言うんですね。
「経営がわかっていない」という経営をわかっていない経営者の目線での意見もありました。
まあ、家畜脳なんですが。
先進国はもっと賃金高いし一般市民の生活も日本より豊かなんですよね。
日本すごい。
最賃が上がったら、消費支出が伸びますよ。
これに関しては中高年が理解してないでしょうかね。まあ、中高年がわかってないのはこれに限ったことではないですが。
ぼくらぐらいの世代だと、普通に就職していれば最賃を意識することはあまりなかったわけなのですね。
最賃なんて高校生かせいぜい大学生(あまり偏差値が高くない方)のバイトぐらいで、生活に直結するものであるという意識がないやつが多いのだと思いますね。
もはや、生活にも経済にも深刻な影響があるのですよ。
デモではちゃんと「中小企業に税金回せ、金ない奴から税金取るな」ってコールしていたようですよ。
最賃を上げると、一部の中小企業は経営が苦しくなるかもしれないのですが、そういうのは国がケアするんですよ。いや、他の国はしてるんですよ。
結局、企業信仰などというものは、企業の怠慢を招くだけでしょ。
起業しやすい環境を作って企業を増やして駄目な経営者には退場していただいた方がみんなのためになりますよ。
甘えているのは経団連。
東芝なんて潰れたって仕方ないんですよ。
ブラック企業はもちろんですが。かわりにまともな企業がどんどんできる環境にするのがいいのです。
1985年ごろ
Ray Parker Jr. - Ghostbusters
もとがこっちと。
I Want A New Drug
Huey Lewis And The News


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