ええとまず、ダヴィの新株予約権の話は昨日しましたが、もう少し書くとですね、1ヶ月で行使出来る新株の数に限りがあるんですが、それは現行の発行済み株式総数の1割です。
これは、今の時点での1割と決まっていて、毎月パリバがどかどか行使して株式の数がどんどん増えていっても、1ヶ月で行使できる数は増えていかないという取り決めなんですね。
なので、400万株分を全部行使することは時間的に出来ないということになります。
1ヶ月で15.6万株あまり、15ヶ月なので最大でも230万株ぐらいですかね。
それと250億はとっくの昔に借りたものなので、ここで250億入って救われたなんて話にはなりません。
250億は、2010年の3月に返さなければならない金額です。
もちろん、新株予約権を行使すればその分は借金が減ります。
んで、パリバがどうするのかを考えてみましょう。つまるパリバはどうやったら儲かるか、あるいは損しないで済むかということですね。
3月に発表があったので、その時点で空売りヘッジをかけているでしょう。
といっても、その数は知れたものです。
もとが17万円だった株価ですから、一株で16万以上の儲けが出るわけで、凄いですけどね。
でも、そんなにたくさんの空売りをしているとは思えないので数億から数十億レベルでしょう。
このままダヴィが倒産せずに行けそうなら、行使しないでもっていれば250億が金利つきで戻ってきます。
ヘッジ分の儲けですね。
問題はダヴィがやばそうだと考えた場合ですね。
爆弾を降らせてくるでしょう。
ここは今、2008年12月期ですから、3Q(9月)の決算が出てますね。
3Q←2Q←1Q←(前期)で、いきます。
(売り上げ、純利益、営業キャッシュフローは、資産や負債とは見方が異なりますけどね)
売り上げ、
336億←221億←101億←(2770億)
純利益、
3500万←5億←3億←(118億)
営業キャッシュフロー、
-3742億←-2646億←-1402億←(1078億)
総資産、
1兆2012億←1兆1143億←1兆0262億←(8744億)
純資産、
2927億←2733億←2255億←(1780億)
現金等、
234億←366億←617億←(527億)
販売用不動産、
1643億←1639億←1761億←(555億)
信託販売用不動産、
8196億←7803億←6567億←(6421億)
負債、
9084億←8409億←8007億←(6944億)
短期借入金、
264億←319億←315億←(279億)
1年以内返済予定長期借入金、
1679億←915億←682億←(470億)
ええとですね、なんでこうしたかと言うと、
1Qがポイントなんですよね。
資産と負債がどっと増えてますね。そして営業キャッシュフローがどかっとマイナス。
特に販売用不動産が爆発的に増えてますね。
パリバと契約をした時期です。まさに悪魔との契約ですな。ふぉふぉふぉ
物件を買いまくったんですね。
それと売り上げ。
前期は年間で2770億ですが、今年は激減。
ちなみに前期の3Qでは1674億ですから5分の1ですね。
どんだけ~♪
つうかね、2Q、3Qでもどんどん資産も負債も増えてますよね。
まったくアホですよね。
ここは圧縮しないとあかんやろ。
これは潰れるわ。
売り上げはないし、これで来期から低価法を使い出したらまず1Qで悶絶赤字でしょ。
まあ、赤字はしかたないにしても。
ここでましな材料は短期借入金が2Qから3Qにかけて減ってきているということだけであとはなにもないです。
長期借入金の中で1年以内に返済する分はどんどん増えてます。
これからこれらを返していかなければならないわけですね。
現金はそこそこあるけども、売り上げはないんだから、借金で借金を返すしかないんですよね。
いつまでもつかなあと、そんなことを考えてしまいます。
たぶん「このままでは」来年の9月末には、潰れてるんじゃないかと。
パリバはいつダヴィの株を売るのか。


トラコミュ 株ってどうなの!?
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