今日の仕事先は、大阪市西区九条のマンションで、ここは毎月2回程来ています。
昼休みに、近所の九条商店街をぶらぶらしていたら、「ヘルストロン」という懐かしい名前に遭遇しました。
現・厚労省から医療機器として承認された電位治療器です。
当方がこのような治療器(同業他社のX社)と縁があったのが約20年前、アパレル会社を早期退職した翌年の事である。
1月の新聞に求人広告が大きく載っており、条件面も良かったので応募しました。
大阪市内であった会社説明会に行ってビックリで、会場にはかなりの求職者が集まっていました。
スタッフの人の話では、二日間で約300人の応募があったという話でした。
毎日の研修後に個人面接があり、毎日、何人も落とされ、一週間後には8人ぐらいが残って採用されました。
この仕事は、商店街や住宅街の空き店舗を借り、無料体験でこの治療器の効果を知ってもらうことであった。
しかし、最終的には、治療器を買って貰うことが目的で、給料は歩合制になってしまいました。
しかも、交通費や家賃等、おまけに石油代(会場でのストーブ用)の経費は個人持ちであった。
最初の条件は固定給であったのに、面接最終日には、固定給の場合、2か月売上が無かったらクビという話でした。
仕方なく、歩合制を選んで一人で仮店舗近所にチラシを配って営業を始めました。
仮店舗では治療器を4台ぐらい置いて、「頭痛」「肩こり」「不眠症」「慢性便秘」の効果があると説明するんです。
当方が与えられた店舗は、堺市内の住宅街で、最初は5・6名が集まりましたが、段々と客は減ってきました。
こんなヘンピな住宅街では売上は見込めず、また、会社の対応に不信感を思い、10日間できっぱり退職しました。
1月末のとても寒かったと、良く覚えている大変苦い経験でした。
イッシー