東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

メサイア 仙台宗教音楽合唱団 川内萩ホール

2012-05-28 | Weblog
 カミさんの妹が一所懸命練習していた「メサイア」の演奏会が昨日夕方に開催され、旦那を含めてみんなで一緒に行った。創立45周年の仙台宗教音楽合唱団第34回演奏会だった。ヘンデル作曲モーツアルト編曲で、指揮は佐々木正利氏、管弦楽は山形交響楽団、3時間の大作だった。
 100人近くの合唱団のハーモニーもドイツ語の発声も完璧で、人数の比率によるのか女性陣がしっかりしており、それでも男性の力強さとのバランスも絶妙で、コーラスの醍醐味を満喫できた。また管弦楽との相性も相当良かった。
 山形交響楽団はモーツアルトやバロックを得意としており、バイオリンの奏でる天使の羽音のような演奏が心地よかった。指揮の佐々木正利氏は岩手大学の教授で、ソリストは4人とも佐々木先生の門下生ようで、岩手大学教育学部から東京芸術大学の大学院へ進学するのが定番のようだ。
 メサイアを全曲聴くのはこれが2回目。10年以上前に開催された太陽エネルギー国際大会の会議でイスラエルのエルサレムに行ったとき、サマーコンサートが屋外の公園で開催されたのを聴いた経験がある。メサイアといえばエルサレムの印象が強く、ヘブライ語に英語訳付きの歌詞カードが配布された記憶がある。今回はドイツ語と日本語訳だったので、ボクはドイツ語を懸命に追いかけて、学生時代以来久しぶりにドイツ語の試験を受けているようだった。バロックといえば宗教音楽そのもので、内容は聖書のストーリーを合唱で表現していて、聖書のフレーズを繰り返し波のように重ねていくのが心地良かった。彼らを粉々に砕く、死は勝利に飲み込まれた・・・、宗教も生半可なものでなく闘争の歴史を重ねてきたものなのだ。
 川内萩ホールといえば松下幸之助氏の寄贈で川内記念講堂だったものが東北大学百周年記念会館として音楽用に改装されている。ボクの学生時代の卒業式がこの場所であり、大学紛争時代だったので、講堂の前庭で各セクトが軍隊のように隊列を組み威圧行進をしており、4mぐらいあるゲバ棒、多くは木製の角材で一般学生の前で打ち合う小競り合いがあり、そのおとぎ話のような乾いた音が耳に残っている。卒業式の講堂内にもセクトが乱入しシュプレッヒコール(もはや死語か?)で騒然とした中で卒業した思い出がある。その後、運動は先鋭化して一般学生と乖離し大学も沈静化していった記憶がある。現在の放射線問題や反原発も同じ流れで似たところがある・・・
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