東西圧縮回流記

仙台青春風の旅 ブーメランのように 

盛岡 仙台発 人形浄瑠璃への旅

2009-09-20 | Weblog
 バンコック行きのチケットがどうしても手に入らなかった。この五連休、チケット屋さんに聞いても、5月の連休ごろから売り切れ状態ですよ、キャンセル待ちも一杯で無理なようですね、と連れない返事。

 まずは日本機械学会年次大会、今年度の全国大会が盛岡の岩手大学で開催された。何万人かの会員がいるためか、登録受付も岩手大学の体育館のフロア一杯を使うほどだ。オーガナイズドセッション「食と熱工学」で小生は「食産業と再生可能エネルギー」の講演を行った。温暖化ガス2020年25%削減、2050年80%削減は中途半端ではない、パラダイムシフトが不可欠だがビジネスチャンスでもある。食の産業も例外ではない。最適な解が必要です。会場では原研時代の同僚で京都の先生、帰りの駅では大学院時代の研究室の先生に偶然出会った。なつかしい人たちは日本の中心にいてみんな現役で大活躍中です。

 バンコック行きをやめ、少し閉塞感が積もった。そこで休日は仙台発の名古屋行きフェリーに乗り込んだ。「落陽」(岡本おさみ作詞、吉田拓郎作曲)、この国ときたら、賭けるものなどないさ・・・、と少しアーナキーで青春のけだるさが漂う唄などを思い出した。ただ現実はといえば大型の台風が接近中で風浪が強く、船中では大浴場の湯面も長い波長に同期して揺れていた。風呂上りにはジャズのライブがあり、アコースティックとエレキのギター、サックスとシンセサイザー、おまけはピアニカもまじえたベサメムーチョ、名人が手にすれば楽器も生き生きと融けこむ。航海中は船腹のモモコのご機嫌伺いに通い、また彼女(船)自身も台風の機嫌を伺いながら、その前方左へ的確にコースをとり、朝方は赤の右舷灯浮標、緑の左舷灯浮標の入港、一万五千トン200m弱級の客船は荒天にも動揺せずさすがに余裕があった。

 さて、仕上げは瀬戸内海と太平洋を連結する要崖、鳴門の渦潮を遠望したのち、芝居小屋にて淡路人形浄瑠璃、傾城阿波鳴門巡礼歌の段、若手の唄と6名の黒子、名乗りたいが想いかなわぬ母と娘、親のつらさよ、人形の表情にも魂が宿り、浄瑠璃好きだった祖父を思い出すなど幼きころの記憶が呼び起こされ旅の重さを感じています。

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