聖人君主になりきれるか

☆６月の定例会が閉会した。
　議会では「議会基本条例」制定に向けての協議会が発足。市議会の意義や議員の責務を条例として
明記しようという動きが出てきた。
　真摯に議論が交わされ、成果ある条例になることを期待したいものである。
　しかし、どうも考えに温度差があり、どの様に流れが出来るか心配でもある。
　議場で、市長のマイルポイントの扱いに言及した質問が出た。確かに公務出張が多い海外視察。
公費の飛行機運賃に個人的にマイルが溜まる仕組みには課題はあるが、一般企業でのこうした業務
出張の場合のマイルはどの様に扱っているのか調査の必要がある。
　他都市の状況を一度調査しようという事になったのだが、いきなり我が議員の個人情報を調査せよ
という申し入れが議長に一部会派から申し入れがあった。信義だとか実態を把握することなく、自分たちは
海外にも行かないからマイル制度なんて関係ないので、市民・マスコミ受けをターゲットにパフォーマンス
としか考えられない一連の行動は、何となく虚しい気がする。
　新庁舎建設でも、今になって高さやエレベーターを問題ありとして一部市民を扇動するような姿勢は、いかがな
ものか、情けない限りである。３年前に「基本設計」案が示され、そこからの時間経過、審議、説明・・・
今、いよいよ実施設計から工事発注に進もうとする段階で、事業の見直しを主張するなんて、この間何を議論してきた
のか、とても議会人としての行動とは思えないのである。
　議員は聖人君主ではないが、少なくとも自分のとってきた行動、言動には責任を持つべきである。
万人が満足するよう努力する必要があるが、パフォーマンスとわかっていて、己の選挙にプラスかマイナスかで判断
するような行動は残念ながら私には出来ない気がする。

市長選動向

☆２０１８年１月執行される「岐阜市長選」の話題が６月議会を前に活発化してきた。
　前回の次点候補者が正式ではないが立候補を一部に表明、次いで自民党県議、共産党も
独自候補模索、そして本日市内の会社社長の名前が一部の新聞により報道された。
　どこからの情報か定かではないが、火の無いところに煙は立たないわけで、市政に目が
向けられることは良いこと、盛り上がりを期待したいものである。
　だが、どの候補者も正式な立候補表明に至っていないし、肝心の市政への思いや政策・公約は
まったく見えていない。更に現職の去就が憶測でしか推し量れない状況の中、何とも現段階で
予測のつかないことは事実である。
　これまでの市政評価、今後の課題、そして将来ビジョン・・・列挙するだけでも十分選挙に
臨む候補者としての資質が判断できる。
　市長になりたいという気持ちも重要だが、市長としてどの様に市政運営に当たるのかが肝心で
ある。
　議会人としてはじっくりと予定候補者の政策や思いに冷静に耳を傾けたいと思う。