ヨーロピアンカップは準決勝で敗れ去ったが、まだ今季の戦いは終わっていない。リーグも残すところあと4試合となり、1試合1試合が大事になってきた。2位レバークーゼンとの勝ち点差は7もあるが、逆転可能な範囲で決して油断できない。
相手のオウンゴールでラッキーな形で先制するが、その後は押され気味で試合の行方は分からない。1-1の同点に追い付かれてしまったが、78分にオーバーラップしてきたヘルミがシュートを決めて勝ち越し。ヘルミはこれで今季リーグ7点目とDFながらチーム得点ランク3位。2-1のままアディショナルタイムに入り、試合が終了した瞬間、なんとマンシャフトの3年ぶり3度目のリーグ優勝が決まった。レバークーゼンが負けたらしい。
ドイツ1部リーグ第31節
マンシャフト 2-1 ブレーメン
(得点) 7分 オウンゴール(マンシャフト)
53分 アレクサンダー・マイヤー(ブレーメン)
78分 ヘルミ(マンシャフト)
3試合を残してリーグ優勝したマンシャフト。残り試合は全て若手中心で臨み、主力選手は休みに入る。バウアーもベンチには入るが、スタメンとしての出場はしない。いつもはスーパーサブとして途中から出場していたカロツも右のセンターバックでスタメン出場だ。主将は、この試合からボランチで出場するルンバルトが担当する。
ドイツ1部リーグ第32節
カイザースラウテルン 0-1 マンシャフト
(得点) 49分 コーフェン(マンシャフト)
(退場) 22分 トーマス・ハイネン(カイザースラウテルン)
退場者を1人出したカイザースラウテルンに辛勝。杉下は何度もゴールのチャンスがあったが、移籍してから13試合目の出場で未だゴール無し。
ドイツ1部リーグ第33節
マンシャフト 1-0 フライブルク
(得点) 11分 エッフェルバーグ(マンシャフト)
37分 カロツ(マンシャフト)
最下位で既に2部降格が決まっているフライブルクにも苦戦。シュート13本を浴びせながら僅か1点に終わった。1点リードの17分には抜け出されて打たれたシュートがバーに当たって助かっている場面もある。殆ど控えの選手で臨むと厳しくなりそうだ。
最終節、ドルトムント戦。1-0とリードしているマンシャフトは81分に歴史的瞬間を迎えた。
実況「杉下竜次、押し込んでマンシャフトが追加点。リードを2点に広げました」
マンシャフト在籍の日本人選手として初めてゴールを決めたのである。杉下は15試合目の出場での初ゴールだった。
杉下(スラマー先生、やりましたよ。これで私もやっと、彼らの一員になれたような気がします)
ベンチにいたスラマーは、ただ杉下の方を見ていただけだった。
スラマー(杉下、ようやく結果を出せたな。ただ、君はこれくらいのことは出来る選手なんだ。まだまだこれからだぞ)
杉下の初ゴールは古巣への恩返しともなった。
ドイツ1部リーグ第34節
ドルトムント 0-2 マンシャフト
(得点) 56分 カロツ(マンシャフト)
81分 杉下竜次(マンシャフト)
カロツ、杉下は共に今季リーグ初得点でどちらも前所属がドルトムント。