リーグ第30節は2位レバークーゼンとの首位攻防戦。両者との勝ち点差は7で残り5試合。ここで勝っておくとリーグ優勝を、ほぼ手中に入れたも同然となるだけにマンシャフトにとって大事な試合だ。逆に敗れると勝ち点差は4に縮まり、レバークーゼンに望みを持たせて苦しくなるだろう。
9分、G.ミューレンが切り込んで決定的な場面を作り、シュートを放ったがバーを直撃して先制ならず。
ゼルベルガー(簡単には勝たせてくれんか。サッカーの神様(補正?)が我々に試練を与えている。みんな乗り越えるんだ)
だが、その試練を打ち破ったのも神様だ。神の領域選手バウアーが相棒とも呼ぶべきミューレンのパスをインサイドで押し込んでマンシャフトが先制。53分、レバークーゼンはCKからエリアにボールを入れて、何度も押し込もうとするが、カーワンを始めマンシャフトの選手が必死に防いでクリア。1点リードを守って来たマンシャフトだが、77分にFKから左に出たパスをカーワンが両手で弾くが、その浮き球をマルコ・ローゼがダイビングヘッドでゴール右に叩き込み、執念の同点ゴール。逆転を狙うレバークーゼンにマンシャフトは押され始めていた。
「この試合、勝って逆転優勝するんだ」
アディショナルタイム、レバークーゼンはボールを前方に出し、エリアに入れる。抜け出した選手がボールに向かって走っていくが、その前にカーワンが飛び出して抑えた。
ドイツ1部リーグ第30節
レバークーゼン 1-1 マンシャフト
(得点) 37分 バウアー(マンシャフト)
77分 マルコ・ローゼ(レバークーゼン)
勝ち点差は7のままで変わらず。これが補正が選んだ選択か?!
2020年5月
ヒルデブラントが引退をヴァントに申し出てきた。やっと彼をGKコーチにできると喜んだヴァントだったが、ヒルデブラントはサポーターとして応援していくと言っただけでコーチの話は挙がらなかった。そのための獲得だったのに、試合に出さないでおいたことを根に持っていたのだろうか。不満を抱いているクラブのコーチに誰がなるか、といったところなのか。ともかく残念だ。
ヒルデブラントがコーチにならなかったのは仕方が無いこと。気持ちを切り替えてヨーロピアンカップの戦いに臨みたい。第1戦をホームで2-2と引き分けたので、今度は2点以上取りたいところ。1点でも勝てば決勝進出だ。
光プレイからオーバーラップしたルンバルトが抜け出してエリア内まで切り込んでシュートもGKに阻まれてクリアされる。逆にバレンシアにスルーパスを通されて、ルイーザにゴールを決められた。32分にマンシャフトは左からエリア付近まで上がってきていたヘルミからのクロスをミューレンがシュートするも、GKフェルナンデスに抑えられてしまう。
前半アディショナルタイムにラウールにもゴールを決められて0-2。決勝進出に向けて苦しくなった。
後半立ち上がりにミューレン、リンドバーグ、ミューレンとシュート3連発で攻めるが決まらない。アディショナルタイムにバウアーがヘッドで叩き付けて、ようやく1点を返すのが精一杯だった。
ヨーロピアンカップ準決勝AWAY
バレンシア 2-1 マンシャフト
(得点) 12分 ルイーザ(バレンシア)
45分 ラウール(バレンシア)
90分 バウアー(マンシャフト)
戦力では僅かにマンシャフトが上回っていながら勝てなかったのは、何かが足りないのだろう。