ドイツリーグ第3節。ここで早くもSCベルリンと対戦する。昨季リーグ2位と3位は、今季第3節で組まれるのか。
そして、試合前にエストデーラが両脇にいつもくっついている秘書らしき美女2人を携え、インタビューに答える。
「マンシャフトとの対戦成績は6勝10敗と負け越しているが、どちらが実力が上か皆さんはお分かりだろう」
クラブハウスのオーナー室で、ヴァントはその様子を見ていた。
「あの自信は、どこから来るんだろうな。まぁ、そのくらいでないと上には立てないか」
だが、今季のSCベルリンは昨季よりも強い。GKにコロンビア代表のイラゴリーを獲得し、共に形成するDF陣5人は全員が世界最高クラスだ。中盤も4人全員が世界レベルクラスで2トップは世界最高クラスのワルサーがいる。
試合はマンシャフトが押していた。手始めにG.ミューレンがシュート。普通ならゴールネットを突き刺すところだが、新加入GKイラゴリーの好セーブで弾かれる。エッフェルバーグがスルーパスから強引に突破してシュートを放つも、これもイラゴリーが身を挺して止めた。G.ミューレンのスライディングボレーもイラゴリーがキャッチする。
ゼルベルガー(なんてキーパーだ。点を取るのは容易ではないぞ)
逆にCKからポストプレイでSCベルリンに先制されてしまった。
後半、更に勢いを増すSCベルリンに2点を取られ、0-3で完敗。
ゼルベルガー(前半のうちに普通なら2点は取れた。そうなっていたら勝てたかもしれない。そう思うと、今日はあのイラゴリーという男1人にやられたな)
ドイツ1部リーグ第3節
SCベルリン 3-0 マンシャフト
(得点) 30分 ベニ・マッカーシー(SCベルリン)
66分 ワルサー(SCベルリン)
77分 ベニ・マッカーシー(SCベルリン)
シュート数では6-9とマンシャフトが上回っている。
【基本情報】 来場者数 41160人
まだ3節とは言え、マンシャフトは10位まで順位を落とした。
ゼルベルガー(次の試合はヨーロピアンリーグ初戦だ。この大敗が尾を引かなければ良いのだが・・・)
今季はグループCで初戦の相手はFCバルセロナだ。他にはフランスリーグのレンヌ、チェコリーグのプラハSLがいる。マンシャフトは今季も最初から厳しい戦いが強いられることになった。FCバルセロナにも世界最高クラスの選手がスタメンに6人もいて、SCベルリン戦の時のような大敗も有り得る。マンシャフトはどうなるのか。