【2027-2028年4月】
(契約更改)
DF ルンバルト(36) 4億3800万→5億5200万(4年)
MF バラック(23) 1億5600万→2億3100万(5年)
MF ジェラード(30) 3億7500万→5億1900万(5年)
オーナーは3選手の契約更改を終えると、クラブが1部に昇格した時の集合写真を見ながら呟いた。
「今度の対戦相手はAZか。まぁ、順当にいけば勝てるだろうが、油断は禁物だな」
ヨーロピアンリーグ決勝トーナメント準々決勝第1戦
AZ(オランダ) 0-2 FCモナコ
(得点) 39分 エスタシオ(FCモナコ)
90分 エスタシオ(FCモナコ)
(警告) 23分 ロン・ヴェルデン(AZ)
幾度かピンチもあったが、思うようなシュートは打たせず、バイアが正面で捕らえるなど、AZに思うように攻撃させなかった。遅くなったが、39分にエスタシオが先制ゴールを挙げる。追加点が取れないあたり、簡単にいく大会ではないことを実感させられる。それでも、力の差は歴然で、90分に杉下のクロスからエスタシオがワンバウンドヘッドで、この試合2点目の大会7点目。アウェイ戦を2-0で勝ち、有利な状況でホームでの試合を迎えることとなった。
フランスリーグディビジョン1・第32節
ナンシー 0-1 FCモナコ
(得点) 35分 ラビチェビッチ(FCモナコ)
(警告) 45分 ホン・ビョンホ(FCモナコ)
この試合も控え中心で戦った。35分に挙げたラビチェビッチのゴールが決勝点となり、リーグ4連覇を果たした。だが、今のFCモナコにとって通過点でしかなく、エラーラ監督を始め、目指すは、ただ一つ。2度目のヨーロピアンリーグ優勝だ。
ヨーロピアンリーグ決勝トーナメント準々決勝第2戦
FCモナコ 3-0 AZ
(得点) 7分 アルベルダ(FCモナコ)
12分 杉下竜次(FCモナコ)
17分 エスタシオ(FCモナコ)
7分にロベカルのロングスローからアルベルダが押し込んで先制。12分に杉下、17分にエスタシオと17分間で3点を奪う。その後は得点することが出来なかったものの、2試合で2-0、3-0と勝ち、準決勝進出を決めた。
フランスリーグディビジョン1・第33節
FCモナコ 0-0 ル・マン
(警告) 17分 ピレス(FCモナコ)
23分 フォルセル(FCモナコ)
前半シュート1本という寒い内容で、控え中心ともなると、こうも点が取れないものか、と思う。
フランスプライムカップ決勝
前半はCK3本得るなど、チャンスを作っていて、やや押していたが、SCモナコの堅い守備に阻まれ、前半を0-0で折り返す。56分、SCモナコはCKからララトビッチのヘッドは僅かに枠の上。両者決めてが無いままだったが、84分にコーフェンがエリアギリギリでファウルを受け、直接FKをジェラードが、ここ以外に無いという位置(右上)に決めて、均衡が破れる。1点リードされたSCモナコは最後まで攻めたものの、FCモナコが守り切り、1-0で逃げ切って、カップ戦4連覇を果たした。この大会5試合全て1点差勝ちでの優勝。
FCモナコ 1-0 SCモナコ
(得点) 84分 ジェラード(FCモナコ)
これで、ダービーマッチ30勝目となった。クラブ史に残る名誉な記録となるだろうが、今季の目標は、あくまでヨーロピアンリーグ優勝だ。
フランスリーグディビジョン1・第34節
プライムカップに続いて、SCモナコとの連戦だが、この試合は控え中心でいく。次のヨーロピアンリーグ緒戦が負けられない重要な試合となるので、主力を酷使出来ない。半分は控えで臨んで、それで勝てばライバルとの差を付けられるし、負けても仕方が無いと割り切る。
試合前インタビューで、エストデーラ氏が「対戦成績は8勝30敗だが、どちらが強いか皆さんは、お分かりだろう。そろそろ私も本気を出していくつもりだ。FCモナコが勝つことはもう無い」
エストデーラ氏は笑いながら、そうは言いつつも、目には僅かに涙が光っていた。
試合は、前半33分、デュガリーのパスからナタエル・ベレーのゴールでSCモナコが先制。前半を1点ビハインドで折り返す。54分、フォルセルがエリア内で倒され、PK。キッカーのバラックが右下に決めて同点。エストデーラは立ち上がり、頭を抱えて、顔には血の気が満ち始め、何かをこらえたような赤鬼の形相を見せる。そういうエストデーラのシーンは74分にラビチェビッチが逆転ゴールを決めた時にも出てきた。極めつけはアディショナルタイムにデステファンが技ありのシュートを左上にループで決めて3-1と逆転勝利。
SCモナコ 1-3 FCモナコ
(得点) 33分 ナタエル・ベレー(SCモナコ)
54分 バラック(FCモナコ)PK
74分 ラビチェビッチ(FCモナコ)
90分 デステファン(FCモナコ)
(警告) 18分 ララトビッチ(SCモナコ)
ヨーロピアンリーグ決勝トーナメント準決勝第1戦
準決勝の相手はドイツの強豪バイエルンだが、バウアーなどがいなくなってから戦力が落ちていて、現在ドイツリーグで4位と不調。いつも通り戦えば勝てるだろうが、勝負事は何が起こるか分からない。
だが、そんな心配を吹き飛ばすかのように、4分に杉下。8分にエスタシオと8分で2点先取。更に17分、ジェラードからのクロスをエスタシオが豪快にシュートを放つが、これは大きく枠を外す。
「ここを決めるとバイエルンの息の根を止めるゴールとなっていたが、やはり、簡単にいかないな」
VIPルームで観戦していたオーナーは静かにそう言った。その言葉通り、その後は点が取れず、前半は2-0で折り返す。後半に入っても、なかなか点が取れなかった。次に入る点が、この対戦の展開を左右するポイントだけに3点目が欲しいところだったが、バイエルンも粘り強く対応している。62分には、元FCモナコユースで現バイエルンFWでもあり、キャプテンでもある22歳のイングランド人FWデフォーがシュートを放つも、これはサイドネット。80分に奥村とデル・ピエロを投入。85分、その奥村からの中央へのロングパスにエスタシオが反応し、中央突破からシュートを放つが、相手GKがしぶとく弾く。だが、こぼれ球をエスタシオが押し込み、待望の得点が入って3-0。これで終われば、と思ったが、アディショナルタイム。諦めないバイエルンはミムン・アルベルトのセンタリングをデフォーがヘッドで決めて、1点を返され、3-1で初戦を終えた。
バイエルン(ドイツ) 1-3 FCモナコ
(得点) 4分 杉下竜次(FCモナコ)
8分 エスタシオ(FCモナコ)
86分 エスタシオ(FCモナコ)
90分 デフォー(バイエルン)
試合を終え、VIPルームを出たオーナーは一言。
「デフォーのゴールは大きいね。これで勝負は分からなくなった」
フランスリーグディビジョン1・第35節
FCモナコ 2-0 オセール
(得点) 52分 アルベルダ(FCモナコ)
62分 フォルセル(FCモナコ)
(警告) 65分 ジェラード(FCモナコ)
アルベルダの先制ゴール、フォルセルの今季リーグ初ゴールで2-0と完勝。フォルセルは、これでフランスリーグ通算200得点を達成。