すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

水無月朔日の述懐

2024年06月02日 | 雑記帳
 以前ならば6月1日というと真っ先に「衣替え」という語が思い浮かぶものだったが、いつ頃からかそんな季節感との結びつきが壊れかかってしまった。半世紀以上前に一人の男子高校生だった自分には、ある意味「心ときめく日」とも言えた。女子高の制服が「夏服」になる。そして、当時は制帽のある時代だった。


 その色も、「紺」から「白」になる。それだけで、何か華やかに感じたし、好意を抱いていた子の笑顔が一層眩しく見えたものである(笑)。Y北高はなんと言ったらいいか…いわゆるハット系だったし、Y商高はベレー帽だった。当時「帽子に憧れて…」という進学理由を口にする子がいたのは、まんざら嘘ではない。


 そんな昔話から書き始めた水無月朔日は、読み聞かせボランティアグループの研修会。郡市内にある5つの団体が交流して互いに発表しあう。当番が我が町であり、4月当初から内容検討や申込、諸準備とあれこれあった。自分の担当は当日要項や名簿づくりであり、それは早々に済ませたら、変更が入ったりして…。

 

 さらには全体進行を頼まれて…そう言えば、まあ20名を超す程度の集まりなのでさほどのことはないが、5年前も同じでしたな…それに私の「黒一点」も変わりなし…メンバーは多少顔ぶれが変わりつつも、ほとんどが半世紀以上前の女子高生であり…「衣替えは死語のようですが、心の衣替えを…」と切り出した。


 午前中びっしり2時間半、絵本の世界に染まって無事終了した。選書の幅を広げるというより、自分に合う本の手がかりをつかむ機会を持ち続けねばと思う。夕刻からは、久々に友人たちと一献。それぞれに苦労はあるが、酒で溶かして明日の英気を養うことはとても大事だ。水を一杯湛えた田園の姿に己を重ねたい。


コメントを投稿