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「心」と「技能」の往復運動

2007年10月03日 | 教育ノート
 来週行う授業研究会の指導案検討を昨日したのだが、そこでも「内容」と「形式」という話題が出てきた。
 結局、ねらいが絞られているかということに尽きるのだが、その絞り方は大きなとらえの中で行われなければならない。こうやって考えていくと、指導者自身が指導事項をどう組み立てていくかという問題になっていく。
 子どもたちに対する現実で考えることはもちろん大切だが、机上でもじっくりと考えない限り、組み立てはできないことだ。
 そう思いながら、9/21セミナーのまとめを読み返してみる。


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 講話で「聞くこと・話すこと」指導についてのキーワードをいくつか紹介していただいたが、最終的に心構えや態度の問題を抜きには考えられない。

 「注目」という最初のキーワードは、「目は心の窓である」という考え方をしっかりと教え、日頃からその点に配慮された指導があればこそ、その一言で子どもの視線が集まり、背筋が伸びることにつながるのである。

 発達段階に応じて、形式面に力点を置くことは十分考えられるが、そうした型等を身につけることが、最終的に相手を尊重する、自らの成長に資することになるのだという点を随時指導し、内面との整合性を図るべきである。

 五つの言語意識にそった表現も、相手との伝え合いによって得た充実感や満足感、学びなどを技能との関わりで振り返ってみることで、そのよさに気づき、真の技能となって身についていくのではないか。

 話の受け答えの上達という質問もあったが、それは表現力のみを問題にして解決できることではなく、理解力や思考力が基盤にあるということも忘れてはならない。この点においても複層的な見方、指導が要求されている。

 心も技能も「多少の無理を強いる場面」がなければ、強くはならないし、上達もしていかないだろう。昨今の児童の実状は、日常的にそうした場面を設けていくことに困難を感じさせるときがある。だからこそ、そのあたりに教師の一番の工夫が求められるのではないか。
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