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特定の人の常識

2007年10月30日 | 雑記帳
 「ミスター年金」と呼ばれる衆院議員の長妻昭氏のインタビュー記事に、うーむと思うことが書いてある。
 長妻氏が、年金問題を追及する中で社会保険労務士の方々とも話す機会があったそうだ。ある労務士さんから
「消えた年金記録の話は10年前からあったが、探すことも労務士の仕事だったのでおかしいと思っていなかった」
ということを聞いて、なるほどと思ったそうである。そして、こんなふうに書いている。

 本当は大問題のはずが、その業界というか特定の人には常識になってしまっている。

 これは様々な業界に言えることだろうが、教育界も顕著だと感じる。
 数年前中央研修で他県の方々と親しく話をし、それぞれの仕事の内容の違いにあっと思わされることは少なくなかった。
 同じ県内でも事務所管轄が違うというだけで、常識だと思っていたことが通用しなかったりする場合もあった。
 いわば業界内部でさえも、それもきわめて限定された範囲でかなり喰い違いがあることは一つの驚きでもある。

 雑務的な処理の仕方等ならまだいいのだろうが、例えば「指導」という点に関してはどうなのだろうか。
 当然のこと、常識と思われることは、実は視点を変えてみれば大問題なのでは…と振り返る目は持ちたいものだ。
 年金記録のように消えてしまったものは、本当にないのか。

 とかく「外野からの声」を「内状がわからないのに…」「いろいろな事情を把握したうえだから…」と簡単に退けてしまうような傲慢さがないか、一度自分を疑ってみるべきだなと感じた。