ディスコやソシオネク採用、日経平均入れ替え-半導体関連が増加
田村康剛、沢和世
2024年3月4日 16:08 JST 更新日時 2024年3月4日 17:22 JST
入れ替えは予想通り、半導体優位の相場が続けばいい-大和証
29日は日経平均全体に約4300億円分の売りを想定-フィリップ証
日本経済新聞社は4日、日経平均株価の構成銘柄としてZOZO、ディスコ、ソシオネクストを採用すると発表した。宝ホールディングス、住友大阪セメント、大平洋金属を除外する。4月1日の算出から適用する。
市場流動性の観点からディスコとソシオネクを、セクター間の銘柄過不足調整によりZOZOを採用する。宝HLD、住友大阪、大平洋金は市場流動性の観点から除外する。
大和証券の橋本純一チーフクオンツアナリストは、今回の銘柄入れ替えは全て予想通りだったとし、「サプライズはない」と話す。半導体関連銘柄が増えることになるため、「半導体関連株が優位な相場が続けばいいが、調整するとなれば日経平均が大きく下げる場面があるだろう」との見方を示した。
日経平均に採用・除外される銘柄は、指数連動ファンドなどによる資産の再配分(リバランス)に伴って株価が動く傾向がある。市場関係者は流動性などの条件を基に入れ替え銘柄を予想することも多く、有力候補に挙がった銘柄は実際の発表前から取引の対象になりやすい。
フィリップ証券の増沢丈彦株式部トレーディング・ヘッドは、パッシブ連動資金の需給発生日である29日の取引終了にかけて、新規採用の3銘柄を買うのに足りない資金を捻出するため、日経平均全体に約4300億円分の売りが出ることが想定されると指摘した。
(第5段落のコメントに一部追記して記事を更新しました)
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