東証大引け 4日ぶり反落、自動車や金融に売り
国内株概況2022年3月2日 15:17
2日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比451円69銭(1.68%)安の2万6393円03銭で終えた。ロシア軍によるウクライナへの攻撃が首都キエフでも激化するなか、各国はロシアに対する経済制裁を強化している。世界景気や企業業績に与える影響を懸念した売りが相場を押し下げた。
世界展開するトヨタやホンダ、デンソーなど自動車関連の下げが目立った。株から債券に資金を移す動きもあるなかで米長期金利が低下し、利ざや悪化の思惑から保険や銀行株も売られた。日経平均は下げ幅を一時は500円超まで広げるなど、投資家のリスク回避姿勢が改めて強まった。このところ買われていたエムスリーといったグロース(成長)株にも売りが及んだ。
一方、ニューヨーク原油先物価格の上昇でINPEXが大幅高となった。他の資源の需給逼迫も警戒されるなか、非鉄金属株などへの買いも目立った。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比325.48ポイント(1.91%)安の1万6753.33だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、37.23ポイント(1.96%)安の1859.94で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆1119億円。売買高は14億2553万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1875と、全体の86%を占めた。値上がりは251、変わらずは53銘柄だった。
T&D、三菱UFJ、東エレク、ダイキン、ブリヂストンが下落した。一方、ソフトバンクグループ(SBG)、コナミHD、住友鉱、大平金が上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕