米国株、ダウ続落し270ドル安 FRB議長会見で売り ナスダックも続落
米国・欧州株概況
2023年5月4日 5:47 (2023年5月4日 5:51更新)
【NQNニューヨーク=矢内純一】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比270ドル29セント(0.8%)安の3万3414ドル24セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)は3日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決めた。FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見がタカ派的と受け止められ、次第に売りが優勢となった。
0.25%の利上げは大方の予想通りだった。パウエル議長は記者会見で、「金融引き締めが正当化される場合には、その用意がある」などと述べた。「今回で利上げを打ち止めにするという見方が後退し、タカ派的との受け止めが広がった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)といい、相場の重荷となった。
FOMCの結果公表直後は買いが優勢となり、ダウ平均は100ドルあまり上昇する場面があった。声明文で「追加の引き締めが適切」とした前回の表現を修正した上で、「(FRBの)政策目標の達成に妨げとなるようなリスクが顕在化すれば、金融政策運営のスタンスを適切に調整する用意がある」と記した。利上げ打ち止めへの期待が広がった。
ダウ平均の構成銘柄では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス、バイオ製薬のアムジェン、金融のJPモルガン・チェースなどが安かった。原油先物相場の下落で、石油のシェブロンも売られた。一方、半導体のインテル、通信のベライゾン・コミュニケーションズが上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比55.178ポイント(0.5%)安の1万2025.328で終えた。2023年4~6月期の売上高見通しが市場予想を下回った半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が9%下げた。
米国・欧州株概況
2023年5月4日 5:47 (2023年5月4日 5:51更新)
【NQNニューヨーク=矢内純一】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比270ドル29セント(0.8%)安の3万3414ドル24セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)は3日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決めた。FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見がタカ派的と受け止められ、次第に売りが優勢となった。
0.25%の利上げは大方の予想通りだった。パウエル議長は記者会見で、「金融引き締めが正当化される場合には、その用意がある」などと述べた。「今回で利上げを打ち止めにするという見方が後退し、タカ派的との受け止めが広がった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)といい、相場の重荷となった。
FOMCの結果公表直後は買いが優勢となり、ダウ平均は100ドルあまり上昇する場面があった。声明文で「追加の引き締めが適切」とした前回の表現を修正した上で、「(FRBの)政策目標の達成に妨げとなるようなリスクが顕在化すれば、金融政策運営のスタンスを適切に調整する用意がある」と記した。利上げ打ち止めへの期待が広がった。
ダウ平均の構成銘柄では、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス、バイオ製薬のアムジェン、金融のJPモルガン・チェースなどが安かった。原油先物相場の下落で、石油のシェブロンも売られた。一方、半導体のインテル、通信のベライゾン・コミュニケーションズが上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比55.178ポイント(0.5%)安の1万2025.328で終えた。2023年4~6月期の売上高見通しが市場予想を下回った半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が9%下げた。